まさか年内にもう一度、この4人が集まることがあろうとはねえ。告知があってすぐに是が非でも行きたいということで、いつものKちゃんPちゃんと共にチケットを入手。まさに持つべきものは有能で心が広くて一緒にいて楽しい友人だわ。更に今回はCさまと現場で待ち合わせして、開演前にみんなでお茶することに。
Cさまに案内されたのは、会場である大塚のホテル内にあるシャレオツカフェ、OMO5。SNSでやり取りがあり、またそれぞれリアルに会ったことのある4人なので、いきなり話をしても何の違和感もない。
オープンまでの間に物販があるとの告知がSNSであり、2人ずつ交代で足を運んでみる。一見ライブハウスが入っているとは解らないビルの地下。
カフェに戻って少しすると時間が来たので再度全員でライブハウスに向かうと、Lさんに声をかけられる。聞くところによると入場の順番が我々の前らしい。並んで受付でドリンク代払ってさあいよいよ会場内へ。
なんだこの近さは(笑。
入った順に好きなところへ座れるので、私とKちゃんは前列優先、Pちゃんは個人趣向優先で座るw 「ごめんなさい、こんな席取って」とメッセージが届くが、謝ることじゃないだろ。むしろ我々がこんな前に座っていいのか。
それもけしからん程に徳永どフロント。
本当にこんなところに座っていいのか?怒られないか?(誰にだよw
ここで驚いたことに、もうお一人、今回お会いしたかったRb様に席に着いたらすぐお会い出来て。まあ偶然。とても嬉しかった。またお喋りしましょう。
そしてここまでの間に、数えきれない程のお土産を頂いた。各地の、各人の選んだ、心づくしの品々。貰う度に嬉しかった。
いつの間にか、こんなコミュニケーションが取れるようになったんだなあ。
アレはまだ終わってはないけど(小康状態というのはあるだろうけど、科学的に考えて、終わりなどまだ先、下手したら来ないと自分は何処かで思っている)、上手くサバイブするしかないのだろうし、その波をちゃんと乗り切れば、こんな風に人と触れ合う時間を楽しむことも出来るのかもしれない、と思う。
なんて真面目に書いてますけどね笑。
いやあ、とんでもないことになってた訳ですよ、頭ん中。現場では。
だって一番前だよ?徳永フロントで。
5月の横浜も、8月の難波も、徳ちゃんの前だった訳よ。あんな、美しい彫像みたいな徳ちゃんを間近で見られるチャンスをこんなに頂けるとは。
え?大賀ファンじゃないのかって?
美しいものは美しいし、第一、徳ちゃんは大賀くんの大事な仲間であり、同級生の友達でしょう?
大好きな人が大好きな人だもの、当然大好きに決まっとる。
それに、ステージでは徳ちゃんの方に大賀くんが寄ってくる回数が多い。大賀くんの方が動きやすいというのもあるのかも知れないが。
また、ギターという楽器は、左手でネックを持つので身体が斜めになり易い。私はギターを弾く大賀くんの姿が好きなので、大賀くんど正面も勿論いいけど、ステージシモテ寄りの、ちょっと斜めからの方が、逆にギターのボディが正面になり、とても鑑賞しやすいのだ(横浜のホテルライブで実証済み)。
なもんで、色んな意味で、徳ちゃんどフロントというのは、自分には実に美味しい、一挙両得な場所なのである。
ステージ上を見ると、大賀くんのアンプの上に小さなクリスマスツリーがあり、増田さんのキーボードの周りには、ミニサンタが2人、よじ登ったりしていて楽しそう。
SEがやや大きくなった気がして、ふと見るとステージに4人が現れる。
あらためて言うが、4人というのは、ホテルライブの時中心となった4人のことである。
キーボードの増田隆宣さん、ドラムの田中一光さん、ベースの徳永暁人さん、そしてギターの大賀好修さんが中心メンバーとなった、横浜と難波、2つのホテルで行われた豪華なライブは、自分の中で今年イチ思い出に残ったかけがえのない時間だった。
いいんだ、ホテルでのライブって。
だって泊まるところまで自動的に決まるじゃん?移動距離がないのでとても楽だし、荷物も置けるし、昼の部と夜の部の間に休憩したり着替えたりするのにも便利。夜もさっきまでの興奮に浸りながら、友人と楽しくお喋りしたりお酒を飲んだりお酒を飲んだりお酒(以下略。
値段?安いとは言わないけど高くもない、と今は思える。だってこの便利さと豪華さと楽しさをお金で買うんだもの。普通買えないよ?こんなのw
だけど、ライブハウスも嫌いではない。
まず近さ。ま、近すぎるって声もあるけど笑、それこそ贅沢なお話。それに伴ってダイレクトに届く声。小声だって届いちゃう。ステージの全部に一度に目が行く狭さもいいよね。それとチケット代も安い。とはいえ今回のライブ、これだけのメンツ集めておいて5,500円ってのは破格過ぎないか?サービス価格にも程があるw
目の前の徳ちゃんが伏目がちにベースを抱え始める。いやあ〜でかいなあ〜。前も同じこと思ったけどでかい。上に長い。細い、という印象はない。がっしりもしてないけど、背の高さに応じた均整の取れた美しいボディ。まるで全身が楽器みたい。ウエストを絞った細身の白いシャツの襟を大胆に開け(とはいえ満園庄太郎さんみたいに全部開けではない。あれが出来るのは庄ちゃんだけだw)、スリム系のブルージーンズがピタリと脚の形に沿っている。足元は赤いスニーカー。
それに対し、大賀くんのジーンズは白のストレート。よく動くからか適度なゆとりがあり、心地よさを保っている風。ダークグリーンと黒の、大きめのチェックのシャツの下にはKISSの黒ベースの派手なTシャツ。足には黒のスニーカー。
衣装ではないけど、大賀くんが、ショートめのヘアスタイルで、最初の方、髪を一部かけて耳を出していたのが印象に残っている。解るかなあ?こめかみの髪を全部掛けるのではなくて、髪の間から耳を出す感じ。あれ、とてもいい。またやってくんないかな。
(以下、MCなどで出てきた話が挟まれますが、原文ママではありませんし、出てきたタイミングもバラバラです。エディットバージョンだと思ってお読み下さいませ)
前半の途中で徳ちゃんが
「なんか、誰もクリスマスっぽくないんだけど!」
と全員の服にツッコミ。増田さんもイッコーさんも黒ベース(増田さんの宇宙っぽい柄の黒いシャツ、オシャレだったな〜)。どうやら事前に、クリスマスと思わせるような衣装にしようという話があったらしい。すると大賀くんが慌てたように
「だから!俺はこのシャツが…」
「ああ、緑⁈」
「そうそう!」
徳ちゃんのスニーカー、どこまで見えていたか解らないけど、あれも本当はクリスマスだよね。
熱い拍手に包まれて1曲目。
半分はインスト、半分は歌もののバンド、ワイルド・フォー(W4)のライブが始まる。
SEがそのまま1曲目になるという珍しいオープニング。
1 ELP / 展覧会の絵
いわゆるプログレッシブロックで、クラシカルな中から湧き上がる、こう、ぎゃぎゃーんとした音世界がいい(何を言ってるんだw。特に増田さんの真骨頂かなと。
増田さんこういうのホントに得意だよなあ〜と思いつつ目を遣るも、至近距離過ぎて鍵盤が見えない(笑。二段並んだキーボード越しに増田さんを見る感じ。
2012年だったろうか。B'zの北米ツアー後のアンコール東京公演的な感じで、確か武道館かなんかでライブを演ったんだけど、その時バックステージシートと言って、後ろからステージを見る席が設けられた。私とKちゃんはそこから見たんだけど、その時、ちょうど増田さんの背中の延長線のところにいて、華麗なステップを軽やかに踏み続けながらキーボードを操る増田さんの姿に「うわ〜凄い!増田さんずっと踊ってる!」と感動しまくったのを覚えている。
その時以来の「珍しい角度から見る増田さん」。
4人全員を見る。とにかく楽しそうで嬉しそうな笑顔。
イッコーさんが!あのイケメンのイッコーさんが!笑顔を見せて下さるのだ!ちらっと見えるとそりゃあもう有り難いものを拝んだような気分。
さて、徳ちゃんご挨拶。というか、
「4人揃って!ワイルドフォー!」
と言いながら、あの、ほら、あの有名な実写の、ウルトラのアレ、のポーズをなさる皆様。
「みんな揃って!ワイルド4!」
「最初恥ずかしいけどやってるうちに恥ずかしくなくなる!」
徳ちゃんwww
短いMCの後、我に帰ったのかふと増田さんの方を見ながら
「こんなんでいいんですか⁈www」
と問いかけるも、次には大賀くんが
大賀くん「ワイルドだろぉ〜⁈古いけど」
と来る(笑。
このリラックス感がいいよね。
2 TOP GUN ANTHEM
大賀くんのこれを待ってた人は多いだろうなあ。自分も含めて。そして、これをバンドでやる厚み。ギター以外の部分を打ち込みで入れるのも嫌いではないけど、生音で演奏されるのは違った感動がある。
エンドレスでニッコニコの大賀くん。乗ってるなあ。ソロもこれでもかってくらいのクレシェンドと迫力。
3 Rainbow/ Difficult to Cure (治療不可)
勉強不足なので原曲を知らず、後から聞いてみて、あ〜そうだったこれだった!となった1曲。聴き慣れた感の第九のメロディ。クリスマスにぴったり。からのギターソロ、そしてオリジナルへ。ライブでは原曲よりアグレッシブな雰囲気だったように記憶している。大賀くんのボトルネックもここで登場。
途中から主人公がキーボードに変わるので増田さんを一生懸命見ているのだが、というか見ようとするのだが、ふと目を脇に逸らすと大賀くんと徳ちゃんが真ん中で2人してくっついて嬉しそうにニコニコして演奏していたりするもんだから結局あ〜どこ見りゃいいんだ一体!となる(笑。こんな場面がこの先カウント不可能なくらい出てきてさらに困ること請け合い。
目を!目を複数にしてくれ!
あ、既に複数か。
さて。
そもそもW4の始まりは。
・大賀くんがイッコーさんと飲んで何かしたいですねってことになって
・それを聞いた増田さんが「俺を呼ばんでどないすんねん」となり、やっぱり飲んで話をして、この辺で(クリスマス頃)やりたいですねと日程が決まり
・今日の会場のライブハウスは元々大賀くんが知っていて
・で、最後に徳ちゃんに声をかけたら「俺、空いてるよ!」となって(勿論飲みの席)
大賀くん「飲んでばっかりやなw」
だそうだ。
ここから歌ものが始まることに。すると、ホテルライブでもお馴染みのEMYさんがコーラスでやってくる。髪を高い位置で一つにまとめ、星柄(に見えたけど違うかなあ〜?)が散りばめられた黒い地のシャイニーなロングギャザースカートにスニーカー。Tシャツは勿論今回のライブ用に作られたグッズのもの。手にはやや小さめな星型のヘッドレス・タンバリン。これが可愛い。
4 Cream / Crossroads
ボーカル徳ちゃんで大賀くんのギター。ダブルクラプトンといったところか。控えめに言って最高だろ。イッコーさんのドラムがややヘビーな音でストレートに響くのも気持ちいい。
いやもうこれはね、前半でこんなに贅沢なもん聞いていいんですかってくらい良かった。座ってたけど気分的にはずっと踊ってた。
で!そこからの
5 Char / Smoky
今度は大賀くんがボーカル。そらそうだよな。忘れもしない2022年1月のSensationの配信ライブでは、これを麻井くんとツインボーカルで歌ってたんだもの。いや堪らんなあ。今日はSensationの時と違って大賀くんのソロボーカルなのに、麻井くんのコーラスの声が脳内で聞こえる(笑。
この配信ライブの時ね、ギターだけになるところがあるんだけど、そこで横にいる麻井くんが手拍子をしているのが解って。誰も観客がいないのにふと出てしまった動作。感動したなあ。本人はそんなつもりなかったかもしれないけど。なもんで今日だって手拍子するところ、麻井くんと同じように出来るよ!って気持ちでやってた(どんだけだwww
これが生で聞けて、しかもバンドで聞けて本当に嬉しい。
その後、珍しい曲を演りますということでMCが。
増田さん「これを演るってのは、あんまりないよね」
徳ちゃん「遊びでちょっとみんなで弾いたりはするけどw」
増田さん「それを、やってみようと思います」
6 T-SQUARE / TRUTH
会場内の誰よりもこの曲が嬉しかったのは私だと宣言してもいい。最高の上ってなんて表現したらいいんだ?
ほぼ毎週聴いてるんだよこの曲。シーズン中は。
F1の。
各国での本戦が終わるたびに、某フジテレビ系列のCS チャンネルでは必ず、今週のレースまとめの「F1 GPニュース」というのをOAするのだが、我が夫は欠かさずそれを録画して見ており、その時必ずこれがかかるのだ。もう日本のF1ファンの魂のレベルにまで入り込んだ1曲なのである。
私はそこまでのF1ファンではないが、この曲がきっかけでフュージョン系音楽に目覚めている年代だし、こんなのが生で、しかも増田さんのキーボードで、更には大賀くんのギターで聴けるなんて嬉しいに決まっている。
この曲のサビでヘドバンするなんておかしな輩、多分私しかいないだろう(笑。
どんだけ「最高」を畳み掛けてくるねん。
曲の後、増田さんから、これは自分が案として今回持ってきた曲であることが説明され、
増田さん「今回は大賀くんから1人2曲!っていうLINEが来て」(観客笑)
大賀くん「リアルすぎじゃないですか⁈www」
そこかしこのタイミングで「楽しいですか?」とこちらに聞いて下さる増田さん。「そうですか。楽しいですか。いやあ、僕も楽しいなあ」と自分でも。すると、よかった〜とでも言いたげに大賀くんが
「僕ら、今日初ライブですから。ここでポシャったら次ないwww」
とw
この「TRUTH」について大賀くんが続ける。
「僕これ17歳の時から弾いてるんです。街のお祭りで」(観客笑)
「これとかOmens Of Loveとか。お祭りで呼ばれて弾いたりして」
「10代で弾いたのって、弾けるもんだなあ〜凄いなあ〜と思いました」
「肩パットを入れた、薄っす〜い生地のスーツを着てやってたと思うw」(観客大笑)
Wild FourってW4って省略するけど、このWってのはもしかして「笑=w」のWなのか?
W4=wwww
ってことか?wwww
7 チューリップ / サボテンの花
言わずと知れた有名フォークソング。増田さんのボーカルで。
そう、増田さんの歌声って、少し高くて優しくて、財津和夫さんを彷彿させるんだよね。
小学校でオフコースにハマり(確か徳ちゃんのルーツにもあるんだよね?オフコースって)、15の時には吉田拓郎を聴くようになっていた自分なので(同時にレベッカも角松敏生も聴いていた。どんな中学生だよw)、勿論チューリップも知っていたし、それもこのメンツのプレイで聞けるとは意外な驚きというか。
なんでも弾けるとは解っていたけど、あの曲の優しいギターサウンドを、大賀くんのSensation4号機で聴ける、しかもコーラスまで聴けるなんてどんだけ贅沢だよ〜とギターガン見しながら若干涙腺が緩んでいたw
以下、曲後の増田さんMC。
「これは、僕が中学生の頃の曲ですね」
「その後リバイバルしましたけど」※ドラマの主題歌だね。後述。
「チューリップっていうと、あ〜だから今夜だけは〜♪ってのがありますけど(観客拍手)…これは、また次にね(観客更に拍手)」※次があるんだよね?嬉しい!
「で、ここでゲストを…」
と言いかける増田さんに、大賀くんがカットイン。
「増田さん!もう1曲あるの忘れてるw」
「あ!w そうだね!w (観客笑)そうだよ!大賀くんの!大賀くんの曲を聞かないと!ねえ!(観客に向かって)素晴らしいんですよ!」
「あまり関西人を褒めないでください照れるんで!」
8 Mr. Children / 抱きしめたい
大人気。女子みんな泣くくらいのミスチルのナンバー。大賀くんの歌がとても良かったので、個人的にはこれに徳ちゃんのハモリも欲しかったな〜なんてちょっと言ってみたりする。EMYさんが入れてくれてたと思うんだけど、3声も悪くないじゃん?
曲間で拍手が起きて、ちょっとニコッとする大賀くん。いいなあ、嬉しそう。
で、ふと思った。
イッコーさんにも歌ってほしい!
次回!是非!絶対みんな聴きたいと思う!というのは、イッコーさんがコーラスを入れている場面がたくさん見られたから!だったら1曲くらいソロを!是非!ドラム叩きながらは無理かな〜⁈
と、ここでようやくゲスト様のボーカル、吉田達彦さん登場。
9 Europe / The Final Countdown
吉田さんは、ベルトのヘビー系バックルをTシャツの上に出して着る、細身のイケメンなんだけど、おしゃべりするとめちゃくちゃ人柄がいいのが解る、歌の上手な楽しいお兄さん。観客の煽り方も上手い。聞けばすぐ解る有名なナンバーなので、観客も自ずと盛り上がる。
楽しそうな大賀くんが吉田さんの横で「ぐへへへへ〜」とデスメタルっぽく決めたりする、吉田さんの紹介MC(戦隊モノにご縁がある方とのことだった。肌もツヤツヤ、お顔立ちもキレイでビジュアル系もイケそう)を挟んで、もう1曲。
10 Rainbow / Long Live Rock 'n' Roll (Live in Munich 1977 ver)
観客に声出しタイムをくれた曲。みんなで歌ってみよう的なところ。これが出来るようになったのよねえ。
吉田さんの後ろ、大賀くんと徳ちゃんが寄ってくる。向き合って弾く。肩くっつけて弾く。
もうちょっと後だった気もするが忘れないうちに書いとく(笑。
2人でくっついて弾いてるある瞬間で、大賀くんが、観客に笑顔を向けながら、左手で押さえるだけでギターの音を鳴らしているところがあって。そうすると右手が空くでしょ?その空いた右手を、横にいる徳ちゃんの肩にかけるのよ。すると徳ちゃんが大賀くんの方にグーッと背中をのけ反らせて頭の方がくっつく、というシーンがあって。
アクスタ!!!
あのままアクスタにして!!!
誰か!!!アクスタに!!!
以上、心の叫びでしたw
この曲の後、ゲストボーカルの吉田さんと、コーラスのEMYさんが退場。
そしてMCは、本日のグッズの内容へ。
ホテルライブの時にもあった増田さんのオリジナルタオルは鍵盤柄で、観客の中にそれを持ってる方がいて上に掲げると増田さん、
「あ!それ!」
と指しながら、これは鍵盤の幅にもこだわりがあって、実際の幅と同じようになっているのだとお話が。
実は私とKちゃんもライブ中ずっと同じタオルを持っていて(笑、この説明があった後であらためて見直した。とても肌触りのいい、洗ってもへこたれないタオルでもある。
その後徳ちゃんオリジナルのレザー製品の紹介へ。徳ちゃんが、
「これね、これ。これを作ってくれたところなんです」
と言ってステージ上でくるっと回って、自身のベースのストラップを見せてくれる。そして実際にグッズの中にあった徳ちゃんのレザーのブレスレットをした腕をこちらに見せてくれる。
徳ちゃん、レザー似合いすぎですわ。そして、腕も首も何もかも美しい。
ここでちょっと余談。
11月の終わり、Pちゃんと一緒に、新宿で行われたdoaのライブに初めて行ったんだけど(半分は、サポートで入っていたSensationの鍵盤主任、大楠雄蔵さんに会いたくて行った)、そこで前からSNSで繋がってくれていた、徳ちゃんファンのD様と初対面した(初めて会ったとは思えませんでした。今度飲みましょうw)。
その時、D様からあることを教えて貰い、今回それを自分の目でも確認することが出来て、なんだかちょっと感動、というか、ジーンと来た。
徳ちゃん(そしてdoaも)は9月に事務所から独立して、活動の幅も広がって、SNSでの発信も増えるようになって、とても頼もしく思っていた。勿論いいことばかりではないのだろうが、だけど、きっと、楽しいんだろうな徳ちゃん、と、見ているこちらもそんな風に感じていた。
その、D様に教えてもらったことが、ああ〜本当だ、と解った時、なんというか、徳ちゃん自身のこれからへの覚悟というか、希望というか、心意気というか、そんなものを勝手に感じてしまった。
今までだってきっと普段はされていたんじゃないかと思うんだけど、きっと「お仕事」の時には外していたんだろうね。でもそれを今、外さずにそのままでいるのは、つまり徳ちゃんが、以前よりもっと自然体で、自分の思うような姿でいられるようになったってことなのかなと思ったら、ちょっとジーンと来たというか。
してほしいとも思わないし、したくなければしなくてもいい。でも、つけている方が自分の中で自然なんだとしたら、そこに外部からの制約はない方がいいに決まっている。
まあ、この辺のことってのは全て私の想像に過ぎないので、「全然ちっげーよ」ってことも考えられるんだけど笑、その時はどうかお見捨て起き下さいw
で、MCの内容は、「そもそも何でバンド名が “Wild Four”?」ってなことへ。
この4人でやるんなら、名前あった方がいいよねってことになり、すると「大賀くんがF4みたいなアイドルになりたい」と言い出したと急に徳ちゃんがカミングアウトw
徳ちゃん(左にいる大賀くんを指差して)「F4になりたいっていうんですよ⁈」(観客大爆笑)
大賀くん「だったらワイルド4は?って徳ちゃんが即答して」
そうかあ。元は大賀くんのアイドル路線だったのを、徳ちゃんが軌道修正したのね(違。
とまあ、こんな爆笑必至なMCの後で、今度は徳ちゃんが持ってきたという2曲へ。その1曲目がまたベタなのに意外。
11 Mariah Carey / 恋人達のクリスマス
これを、歌ったんである。徳ちゃんが!
勿論キーは変えてあるが、何の違和感もなかったと記憶している。
この超有名な、クリスマスの、どストレートでどストライクなラブソングを、徳ちゃんが歌うんだよ?ここにいる観客が何人倒れてもおかしくないのではないかと密かに心配だった(笑。
イントロのスローな歌のパートが終わり、いよいよ曲に入ろうとする前、大賀くんがカミテからシモテにつつつっとやって来て、増田さんの横に張り付き、ピアノを指さしてこちらを向きながら
「さあみんな!来るよ来るよ!増田さんのピアノのアレが来るよ!」
という満面の笑みを浮かべる。それに気づいている増田さんが、ピアノの上に手を構えて、溜めもたっぷりに高速三連符を鳴らしてイッコーさんのドラムへと繋がる、というクダリ。最高でした。
この高速三連符は後半にもう一回出て来るんだけど、その時も同じように大賀くんがカミテからシモテにつつつっとやって来て増田さんのピアノを指差すのだが、その時増田さんは止まって(全員音が止まって)つっと顔を上げて大賀くんを見て
「これ、大変やねん!」
と言い(笑。
息合ってるよなあというシーン。
大盛り上がりの王道クリスマスソングが終わり、もう1曲、徳ちゃん何持って来てくれたのかなあと思っていると。
12 ZARD / 永遠
「僕が歌ってるのもあるんですが、今日はこれをインストでやってみたいと思います」
この歌ものをインストでという発想。さすがは徳ちゃん。今日はこんなど正面にいるせいか、いつも以上に徳ちゃんの良さが直球でこっちに向かってくる。
(徳ちゃんだけじゃなくて、doaを支える運営サイドも素晴らしいと思った。11月にライブに行く際、問い合わせたいことがあって、ファンクラブ会員ではないんだけど、独立後に新しく出来たHPから書き込みをしたことがあった。するとすぐにお返事が来て、しかも最初の一文が、こちら側にもdoaの3人にも温かみのある。きちんとした文章だった。こういうスタッフが後ろについていてくれると安心だし、嬉しいよね)
そのインストを支えるのは、大賀くんの情感溢れる、だけどクールでもある、メロディ重視のギター。控えめに、でもしっかりとした音で、1音1音を丁寧に弾いて行く。
このソロを聴いて思った。
いつか大賀くんに、いや、せっかくだからこのW4の皆さんで、
高中正義「黒船」
をカバーしてほしい!大賀くんだったらあれをどう料理するか、どう表現するか、ぜひ聴いてみたい。どうかなあタカナカ。T-SquareがOKなら、ジャパニーズインストの名曲の一つとして是非候補にして頂けないだろうか。
後半、コーラスが徳ちゃんと大賀くんの声で入った。これもグッとくるよね。感動と興奮で、色んなことを考える。
演奏後、大賀くんが笑いながら
「今日一番緊張した」
「これ失敗したら殺されると思ったw」
と言うほど気合の入ったプレイだった。本当に素晴らしかったです。
増田さんから「あと数曲で〜」とアナウンスがあり、更に盛り上がって行きたいところで大賀くんから
「みんな知ってる曲!知らなかったら…泣く!」って泣くのかw
13 葉加瀬太郎 / 情熱大陸
いやあ熱く盛り上がったなあ〜。葉加瀬さんのバイオリンのメロがギターになる妙。全然違和感がないのが凄いよね。
サポートギターの屋敷さんが入っての演奏も更に厚みが出ていい。
印象的だったのが、屋敷さんに「花を持たせる」シーンを大賀くんが作るところ。屋敷さんを真ん中にしてのソロパート。
たとえそれが誰であれ、時にはサポートを、こうしてフロントにすることって、あっていいよなあと、前からずっと思っている。そして私は大賀くんのこういうところが堪らなく好きなのだ。
全部そうだったけど、演奏のクオリティが本当に高くてね。特にインスト曲のカバーはやっぱし素晴らしかったと思う。原曲だと、メインの楽器は、T-Squareはサックス、葉加瀬さんはバイオリンでしょう?それを4ピースバンドでカバーする愉快さ。インスト好きには堪らない味わいだった。
ところでどうでもいい話だけど、マライアのアレは「29歳のクリスマス」というドラマの主題歌で、「サボテンの花」は「ひとつ屋根の下」の主題歌だったよね。で、F1。これって全部フジテレビ関連。フジテレビじゃないけど「永遠」だってドラマ「失楽園」の主題歌だったよね。
また、「29歳」に有名チェリストの役(松下由樹さん演じる彩の不倫相手w)で出演されていた竹下さんは、クライズラー&ザ・カンパニーのメンバーで、つまり葉加瀬さんの仲間だった方。
何だか色々繋がっているのですわw
14 ジングルベル
本編ラストはこれを、ロック調アレンジで。
大盛り上がりでフィニッシュした後シモテにはけて行く皆様。鳴り止まない拍手。
そしてアンコール。ボーカルの吉田さんもコーラスのEMYさんも入る。
15 X / Wild Thing
ワイルド4のTシャツをみんなで着ている。自分も買ったけど、これ可愛いなあ。そして4人とも似合うなあ(でもEMYさんが一番似合ってた)。みんな笑顔がキラキラしている。
そう言えばどっかで大賀くんが
「こんなオジサン4人でも輝きたい!」
みたいなこと言ってた気がするけど、いやいや、めちゃくちゃ輝いてるし、第一、年齢なんてただの数字!(って浅岡さんも言ってるしw)
その数字に伴う責任感だけ忘れなきゃいいんだ、と思う。
16 Steppen’ Wolf / Born to Be Wild
やっぱし最後はこれよね、の1曲。みんな立とうぜ!の合図で立ち上がって、両手振り翳して会場が一体となって。
いやあ、ライブって楽しいわ。そしてバンドってやっぱし最高だわ。
アンコールの際に、来年のお知らせがあって、これもとても嬉しい瞬間だった。また参加できたらいいなと思う。
楽しかったライブについてのお話は以上。
ここからはその後の、とんでもない顛末について書くので、ここでリタイアしてページを閉じて頂いても一向に構いませんw
あら、まだ読むんですか?
じゃあ行きますよ。
ライブが跳ねて、興奮冷めやらぬまま、みんなで飲みに行こうということで、C様があらかじめ予約してくれていたお店に伺う。東京のお店だけどとても寛げる、いい雰囲気のワインバール。飲み物を頼み、何を食べるか決めようという辺りで、私のスマホが振動した。夫からだった。LINEを開く。
「終わった。ダメみたい」(原文ママ)
マジか。
席を立って表に出る。コートを着てこなかったのでとても寒いが、そんなこと気にしてる余裕もなかった。
実は数日前から夫の会社で「注意喚起」があり、相当数の人数も出ているとのことで、ライブの前日の木曜の帰り、全員が非接触型のアレで計測をして貰うと、夫は36.9度あったのだという。そしてその日の夜、彼から電話があり、その状況を踏まえた上で、
「君、明日東京に行くんでしょう?」
「うん、そのつもりだけど」
「じゃあさ、俺、今夜帰らないから。実家の離れに泊まるから」
「え?いいの?」
「万が一があると困るでしょ?明日の朝また連絡するけど、とりあえず、明日、気をつけて行って来てね」
という会話がなされていた。
翌朝。
まず私が自宅に買い置きしてあった「『光源』検査」をするもネガティブの結果。それを夫に伝えると彼はほっとしたように「それはよかった。じゃあ気をつけてね」と言って、自身も特に具合が悪いということはないとのことで、会社に行くという。
休んでもいいんだよ?結構来てないんでしょ?と言うと、「大丈夫、みんないないから逆に仕事しやすいし」などと抜かすので、じゃあ体調に気をつけて、帰りたくなったらいつでも帰ってねと言って電話を切った。
それから数時間後の、このLINEだった訳である。
一旦店に入って、Kちゃんを呼んでくる。彼女は「経験話」を随分知っているので、夫の電話の内容を話すと、夫と話をしてくれて、励ましてくれて、更に明日の朝病院に行くよう指示してくれた。
ピー検査をしないと確実なことは解らないから、今夜はゆっくり休んで下さいね、と言ってくれたのはKちゃん。私はもう確実だろうと思っていたので、頭の中で明日帰ったら何をすればいいのかがぐるぐると駆け巡っていた。
店に戻って事情を話すと皆さん心配して下さった。余計な気遣いをさせてしまって申し訳なかったけど、自分自身が朝ちゃんと「『光源』検査」して来て本当に良かったと思った。
だけどそれよりも、よく昨日私と接触しないでいてくれた、と、夫に感謝の念を抱かずにはいられなかった。
で、翌朝。病院でインフルとピーを両方検査された夫。声は意外にも元気。すぐにインフルネガティブの連絡が。そして午前11時、病院から連絡が来たということで夫から電話。
「妖精だった」
確かに。確かに今は、クリスマス。
私達が泊まったスペシャルなお部屋は、北欧のクリスマスを模したお部屋で、テレビの下には長いヒゲの可愛いクリスマスの「妖精」が2人いた。
だけど!!!
あんたまで妖精にならなくても!!!
夫の会社は男性が多いが、余程みんな優しい人達なのだろう。クリスマスを前に「妖精さん達」が20人以上量産されたらしい。
座席の前後左右みんな妖精さんになってしまったという話だったので、夫だけが「妖精さん」にならないってのも、難しい状況だったのかも知れない。
朝起きてすぐKちゃんに「ここからあなたが大変だよ。しっかり食べておかないと」と促され、夫から妖精決定の知らせを受けるまでの間に、あらかじめ頼んであったルームサービスの朝食を頂く。これがまた豪華。Kちゃんは和食、私は洋食にしたのだが、どちらもゆうに3人前はあるんじゃないかってくらいの量。
夫から連絡を受けた後は、チェックアウトし、特急の切符を予約してあったのでそれまでの間Kちゃんと久しぶりにAfternoon Tea Roomでお茶。ここも素敵だった。クリスマスの夢のようなケーキを頂く。たまにはコーヒーじゃなくて紅茶ってのもいい。
ただし優雅なのはここまで。
私はワイルドにならんがために新宿を出た。
一旦「妖精」が降り立ったら、ちゃんとしないと、後に「妖精の粉」が残ってしまう。そうなると人は皆「妖精」に早変わり。
なもんで、15時半過ぎに自宅に戻ると、あらゆる場所に落ちたと想定される妖精の粉を拭き取る作業と洗濯に明け暮れた。夫とは会わないように計画したため、彼は既に実家の離れへと移動してくれており、その前に、彼自身が気づく限り全ての場所(リモコンとかドアノブとか、総数20ヶ所以上)を全て拭き取ってくれてはいたが、ここはやはり念には念を入れねばなるまいと考えて行動した。
とても寒い日だったが言ってる場合じゃなかったので、窓やドアを開け放ち、自分は帰宅した時のダウンコートのまま作業を続けた。合間に市の「妖精コールセンター」に問い合わせると、掃除機は妖精の粉が舞い上がるのでお勧めしないとのことだったので、ウェットシートを使って床を拭き直したりもした。近所に小さいコインランドリーがあり、洗濯物はそこの乾燥機を使って全部乾かした。3回目が終わって帰宅する時には20時を回っていた。12度まで下がった部屋を温め直しながら、ようやくカップラーメンを啜り出したのが20時半過ぎ。
翌日はイブ。早く起きて夫の寝具の洗えるものを片っ端から洗った。妖精の粉が舞うので、マスクをしてゴム手を嵌めての作業は想像以上にやり難かった。夫は一旦は「妖精熱」が上がったが、その後は特に症状もなく過ごせているようだった。
午後からは少しだけ、翌日の準備。25日から4日間、絶対に休めない仕事が待っていた。この日何を食べたのかも全く覚えていないが(多分冷蔵庫に残っていたものをなんとなく食べたんだろう)、ホテルのプランに入っていて最後にもらって帰ってきたシュトーレンをナイフで切ったのだけは覚えている。
疲労が溜まりすぎて危ない瞬間はあったが、朝はリポD夜はホットワインでなんとか25日からの4日間持ち堪え、5日目の夜、職場の皆様とのささやかな食事会にも無事参加してしこたま旨いワインを飲み、現在に至る。
夫は8日目で、いまだに実家の離れにおり、元気だが、まだ妖精なので表だったことは出来ない(背中に生えた羽根がバレてしまうし)。今は少しずつ人間に戻る訓練をしていると言ったところか。年始に大事な仕事が控えている私とは、実際に会うのは来年だ。
新宿のホテルの28階から眺めた冬空は抜けるように青く、それを見ながら浮かんだ歌詞は
「よくまあ俺たちここまで来たもんだなと」
で、それを言ったらKちゃんが大爆笑していた。
いやあ、走った走った、荒野を。
来年、夫と無事再会したらきっとまた同じ歌詞が頭に浮かぶんだろう。
完全なる余談まで含め、最後までお読み頂きありがとうございました。
掲載した写真は、クレジットがないものでミュージシャンの皆様の映ったものは全て、徳永暁人さんのXからお借りしました。