文:見る聴く「愛しかねえぞっ!ーKoshi Inaba Live 2023 ~en 3.5~ー」(配信にて)



配信期間が2日ってのはこれまでも経験あったんだけど(去年ナベサダさんのブルーノートがそうだった)流石に記事が書けなかったのよね。

だが今回は!どうしても書き残しておきたい!円盤化されるだろうけど!w

稲葉浩志さんのソロライブ、en3.5について。


まずは大好きなギターの話(稲葉さんじゃないのか⁈w)。

シカオちゃん曰く「山梨が産んだスーパーギタリスト」DURANくんだが、昨年そのスガシカオさんのライブの時に1列目真正面でガン見するという至福の時間を過ごし、華麗で可憐なウルトラでっかい音のギターに魅了された。

2016年にDURANくんが「III」に参加した時も凱旋してくれて、その時もインパクト大だったけど、昨年は自分にとっては3年ぶりのライブ参戦だったもんだから、彼のナマの音に刺激されっ放しで帰宅後も頭が大変だった笑。


その炸裂ギターが稲葉さんとこで再び聞けるとなればそれはもう楽しみしかない訳で。期待を裏切らぬスコーンと抜けた金属性強めの音が心地いい。その音がこれまたやや金属性強めの稲葉さんの声によく合うんだ!シカオちゃんが言ってた「工事現場」エフェクターも「正面衝突」でお目見え。効果バッチシ!DURANくんのギターって、こういうでっかいスタジアムこそ輝きを増すんだなあとつくづく。アコースティックの時のゆったりとした、ちょっと憂いを感じる音もいい。それと「波」の歌が終わってからの長めのインストになるとこ、いや〜堪らんかった。





で!極め付けが我らが徳ちゃんことベーシスト徳永暁人さんですわ。いやあかっこいいのなんの。え?今更?w いいじゃないですかカッコいいものをカッコいいと言っても!弾けてたねえ!ガンガン弾き倒してました。チョッパー含め。昨年より登場したアップライトベースも見事にサマになってただけじゃなくて、ガンガン弾(はじ)いてる感が見えて、これには痺れましたわ。


2年程前ブログにね「徳永さん、ウッドベース弾いてくれないかな〜絶対似合うと思うなあ〜」って書いたのよ実は。だから夢が叶っちゃったなってとこが自分にはあって。しかも!しかもだよ⁈今回、弦まで使ってのプレイが見られちゃう訳よ!これには唸りまくったよね。めっちゃ優雅。ジャンルにとらわれない稲葉さんの音楽に非常によくマッチしてますわ。インスタ投稿からレッスン受けてるのは知ってたけど、まさか今回即座にそれが出てくるとは!徳永さんの飽くなき探究心と弛まぬ努力、頭が下がります。


このDURANくんと徳ちゃんが、2人して寄ってプレイしたりするんだけど、1回、DURANくんが背の高い徳ちゃんの肩、というか腕に横から頭を寄せてニコってお茶目に笑うシーンがあってね。もうね、堪らんのですよ色々笑。


で、寄ってプレイ、といえばやっぱし公式様からお写真をお借りした、投稿のシーンですわね。嗚呼なんと麗しいのだろう。神々しくさえある。稲葉さんと徳ちゃん。稲葉さんがさ、笑顔なんだよね。いやいつも笑顔だけど笑、よりリラックスした雰囲気の笑顔多め。これがまた力一杯いいんだ!





MCを聞いたり歌詞を味わったりするとね、いつものB'zの稲葉さんよりも、もっと剥き出しの、というか、素顔の稲葉さんが見える気がしたのね。繊細で、内向きで、ナイーブで。人の肩を叩いて頑張れよ!って励ますんじゃなくて、誰かに肩を叩いて欲しくて、でも言えずに黙って耐えてるみたいな、そういう稲葉さん。


この歳になって(ってあんまし言いたくないけど笑)、そういう稲葉さんの姿こそ実は魅力的なんじゃないかと、思えるようになった。人は皆弱くて脆い。それをそのまま受け入れていいんじゃないのかって言われているようで。


衣装もすっごく素敵で、特にアンコールでお召しになっていた(きっとハイブランドだろう)、袴のような、スリットの大きく入った、全面ではないけど、黒のスカート。ものすっごく似合ってた。オスを全面的に押し出すB'zの時とここも違ってたんだろうと思う。もっとしなやかで、もっとたおやかで、だけど芯が通ってて。そんな稲葉さん像。素敵だなあ。


しかしながら新曲の歌詞の最後には、力強い覚悟のようなものが表れていて、繰り返し見るたびグッときた。


現場にいる皆様に、心からの感謝をしている稲葉さんの姿が印象的だった。

私もあの場に行くことが、出来るようになる日が、出来るだけ近いうちに、来ることを願っている。


そして今回の3.5を見て、益々、まだ1と数字もついていなかった2004年のenでの、ヤンチャだけど緻密な、我らがSensationの大賀好修さんのギターの繊細さと、立ってるだけで絵になった同じくSensationの麻井寛史さんのアップライトベースの音の深さを、また味わいたくなるのであったって結局結論そこかい笑。






とまあここまでがインスタ投稿記事。

ここから加筆分です。ダラダラっと行きます。


最初がインストのChopsticksだったようなので、歌が始まっての1曲目ということになるんだけど、それが「愛なき道」。

この曲は“en 2004”の時のアンコールでのラストソングだったんだよね。DVDにも収録されている。これ大好きな曲でっつーだけでなくて、この2004のラストが2023年の3.5の頭に来たってことが凄い象徴的というかね。勿論稲葉さんにはそんな意図はなかったのかも知れないけど、まあ、Sensationファンとしては “en 2004”マニアになっているところもあり笑、その視点であえて言わせて頂くと、なんというか、原点というのかなあ?稲葉さんが最初にソロライブをした時の気持ちとか、いろんなことは、変わったこともあるかもしれないけど、初心忘れすべからずじゃないけど、変わってないこともあるのかも、そして、変わってはいけないこともあるのかも、なんてちょっとだけ考えたりもした。





そして、2004年のあのライブがあるからこそ、今の3.5に繋がっているんだということを強く思ったりした。欲目ではなく。


人によって聴きたい曲は色々だろうけど、私としてはやっぱし2004年のenの曲は演るのかな、どうアレンジが変わるのかな、といったところに目が行く。2004と被った選曲は「愛なき道」の他に、 “I AM YOUR BABY”, 「正面衝突」、 “CHAIN”, 「遠くまで」。後ろの3曲は予想ついたけど、BABY演ってくれると思わなくてちょっと嬉しかった。これも2004を見てめちゃくちゃ好きになった曲。2004が全ての基準だっつーのもどうかと思うけどw 正面衝突の時の徳ちゃんのイントロの煽り、これねえ、もうねえ、反則だよねw 

聞けて嬉しかったのは、「静かな雨」かな。これ大好きだった。こういう、ちょっと気だるさのある曲こそ、稲葉さんの真骨頂かもしれないとさえ思う。サムのキーボードの美しさ際立った1曲だったね。そうそうこれ、この歌詞さあ、妄想が公式に許された曲よね?(爆)





徳ちゃんのアップライトを見るたびにどうしてもSensationの麻井くんが2004で弾いた姿を思い出してしまい、どちらにもそれぞれに味があり、いいなあと思う。徳ちゃんは背が高いので上からアップライトを抱えるように、麻井くんは若かったし(多分26くらいだと思う)細くて徳ちゃんよりは小柄なので、アップライトを脇から抱えるようにして弾くのよ。言ってみれば、2人ともまるで大切な人を抱きしめるようにして持つ訳よ。堪らんだろこれは(笑)。この楽器ずるいよほんとw そういえば徳ちゃんも麻井くんもコーラスが抜群だよね。声質は全然違うけど。稲葉さんの後ろに聞こえる2人の声はどちらも魅力的。あ!コーラスといえば大賀くんの声も絶対忘れてはならないっ!(今回のテーマと外れているのに力説するところに筆者の愛を感じて頂けたら幸いである笑)


最後の方。稲葉さんがDURANくんに寄って歌い出すとそこに徳ちゃんがたたっと駆け寄って稲葉さんを挟んで3人で笑顔で並ぶシーンがあるんだけど、あれは神々しかったなあ〜!あのシーンさ、Uniteの「彼女のModern…」の時、HISASHIさんが松本さんとギター弾き出すとそこにステージの反対側にいたTAKUROさんが全速力で走ってきて一緒に弾く笑、というシーンを彷彿させてすごく良かった。


DURANくんは他の楽器のメンバーと絡むのが好きだし上手。今回もドラムのJENさんとのやりとりをするシーンがYELLOWの冒頭で抜かれており、見ていて楽しい。この曲ってDURANくんのギターの音がほんとに合う。それにユニゾンする徳ちゃんのエレキベースも超かっこよき。

大賀くんにもいろんな方のライブでのこういう、楽器同士で煽るよ的なシーンが幾つもあるんだけど、大賀くんの場合、一緒にやってる人の方を盛り上げようとする傾向が強くて笑。楽しませなくっちゃ!盛り上げなくっちゃ!という使命感が強いのかと思う。気遣いというかね。もっと自分から目立っていいのに、といつも思うw この辺があれかね、月星座=裏側が乙女座の所以?





声を出すオーディエンスを見たのも久しぶりだったんだけど、出してる方よりも、出されている方、つまり稲葉さんの方が感慨深げだった。「嬉しい」とか「温かいでしょ?」とか「最高です」とか「大丈夫ですかねこんな話してて」とか「凄い静かに聞くから〜!」とか「本当に良かった〜!」とか、自分の気持ちをそのまま出す稲葉さんのシーンが沢山で、どれもシンプルだからこそヤケに尊く感じた。「声の力」について語るシーンもグッと、というかジーンと来た。「刺さりました。人の声ってすごいなと、つくづく思ってます。こんな日が来るもんですね。良かった」うん、良かったよね。そして私にも近い将来、こんな日が来るといいなと思う。本当に思う。


こういう言葉を聞いて、「禍」で弱くなってたのは私達受け手だけじゃなくて、演者の皆様も同じように弱くなっていたのかな、とあらためて思ったりした。


「誰にも絶対奪わせない この声が消え去るまで歌う」


この詩は刺さるなあ。新曲はNOWというらしいが、その最後の行。この曲のシンセがすごく印象的で、早く曲として聴けるようになるといいなと思う。そしてこの詩のプライベート感こそが、稲葉さんがソロでこれを歌うことの意味を表してるんだろうなと思う。


新曲といえば、アンコールで演った、最近配信になった “BANTAM”ね、あれはライブ映えもするし盛り上がるし、ライブで聴いてもいいアレンジだと思う。ドラム、ベース、ギターのバランスが最高。これの時のDURANくんの足のステップが可愛かった。そして!この曲でようやく!そこまで封印していた「稲葉さんTシャツ裾持ってぺろっと捲り上げリアルヘソ出し超サービスタイム」復活!w





で!

絶対にこれだけは書かなくっちゃの話。

最後の最後、挨拶をして、メンバーを一人ずつ奥へ返すシーンで、徳ちゃんの番が来た時、徳ちゃんは稲葉さんに向かって、ばっと長い腕を広げて、思い切り稲葉さんをぎゅっとハグするんだよね。あれね、あれ、見てる方はもう昇天しますよ(爆笑。大変でしたもう色々w


ライブの準備を始めた時から「愛しかなかった」」「愛しか感じなかった」と語る稲葉さん。堪らんですわ。稲葉さん、見ている私達も愛しか感じてません。稲葉さんと、稲葉さんを囲む全てに対して。しかしながら「愛しかねえぞ!」の後、「どうしましょう!」って言う辺りがまさに稲葉さんだなあw





とまあ、ぐだぐだ書いていたら4,700文字を超えてましたw

まとまってないですがこの辺で。


愛しかねえぞ!


お写真は全て公式インスタ様よりお借りしました。

そしておまけ。これは珍しい、大賀くんと麻井くんのツーショット(真ん中)。