文:訳す「16年ぶり再結成!来日決定(ああ行きたい)!OasisのLiam Gallagherさんのソロ曲 “One of Us”を訳してみた」






“One of Us” by Liam Gallagher


Hey kid, did you know?

Today 16 years ago

It was you and I for the last time

You angrily said

With a smoke ring 'round your head

You would see me on the other side


C'mon, I know you want more

C'mon and open your door

After it all, you'll find out

You were always one of us

Act like you don't remember

You said we'd live forever

Who do you think you're kidding?

You were only one of us

In time


When you come to mind

Disappear a thousand times

Keep me hanging on to the old life

Well, I've gotta go

Maybe see you down the road

Won't you tell the kid I said goodbye


C'mon, I know you want more

C'mon and open your door

After it all you'll find out

You were always one of us

Act like you don't remember

You said we'd live forever

End up at the beginning

You were only one of us

In time


C'mon, I know you want more

C'mon and open your door

After it all, you'll find out

You were always one of us

Act like you don't remember

You said we'd live forever

End up at the beginning

You were only one of us

In time





なあ、覚えてるか

今日で16年も経つんだ

お前と最後に会ってから

あの時 咆哮するように

タバコの煙吐き出して

言ってたっけ 次に会うのはあの世だなって


まだ満足してないんだろ

ならそのドアを開けてくれよ

最後にはわかるはず

俺達はいつだって互いの傍にいた

永遠(とわ)を語っていたことさえ

忘れたふりするなんて

はぐらかすのはやめろよ

結局俺達は

ひとつなんだから


お前が心に浮かぶといつも

俺は過去に張りつけられる

そしてお前はまた消えていく

だから、行くことに決めた

いつか会える日もあるだろう

さよならは風に伝えておくよ


まだ満足してないんだろ

ならそのドアを開けてくれよ

いつかきっとわかるはず

俺達はいつだって互いの傍にいた

永遠(とわ)を語っていたことさえ

忘れたふりはやめろよ

最後には振り出しに戻るだろう

結局俺達は

ひとつなんだから


Repeat






*語句及び文法解説*


kid

語り手の相手への呼びかけ。2nd versethe kidと同一人物と見るのが妥当。


angrily

腹を立てて


With a smoke ring 'round your head

付帯状況のwith。「煙の輪っかをお前の頭の上に燻らせながら」


the other side

単に「あちら側」の意味もあるが、「あの世」の意味もある。


I know you want more

以前のインタビューの中に、ノエルさんはこれまでに満足していますかと聞かれて“No! I want more!”と答えているのがある。


one of us

「我々のうちの一人」の意味もあるが、「仲間、同類」といった意味もある。


Act like you don't remember

actの前に主語Youの省略があると取った。Acting like~と、分詞構文と取ってもいいかもしれない。


You said we'd live forever

“live forever” は勿論Oasisの曲のタイトル。we'dwe would の略。時制の一致でwillwouldになった。


Who do you think you're kidding?

和訳に悩んだが、試しに調べてみたら研究社の「リーダーズ英和辞典」にこのまんまの例文があって、「かつごうとしたって無駄だよ、相手を見てものを言えよ」と訳してあった。素晴らしい辞書だな。


in time

結局は、ついに=eventually


[When you come to mind, ] (you) Disappear a thousand times (and you) Keep me hanging on to the old life

上記のように省略があると解釈してみた。

keep + O + ~ingで「Oを~したままにする」の意味。


I've gotta go

gotta go「もう行かなくては」(大修館「ジーニアス英和大辞典」)

ここはI'veとあるので現在完了形と取った。


down the road

(further) down the roadで「これから先、将来」の意味。

5 years down the road5年先に」(研究社「新英和大辞典」)


Won't you tell the kid I said goodbye

Won't you~?で「~してくれませんか」の<依頼>の表現。

tell + O1 +O2で「O1(人)にO2(もの)を伝える」

the kidtheがついていることから既出と考えられるため、冒頭のkidと同一と考えた。よって直訳は「あいつに俺がさよならを言ったって伝えてくれないか?」となる。


End up at the beginning

End up「~の状態に達する、終わりには~になる、~で終わる」

end up in army「最後には軍人になる」(小学館「ランダムハウス英和大辞典」)

より、「最後には最初になる」が直訳と取った。



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Oasis16年ぶり再結成、そして来日。

まるで夢のような話だと思っていたら、夢じゃないんだと分かったのは、連日のイギリスでのライブの模様が各SNSにどかーんとアップされまくっているから。

ああ、チケットが欲しいw

喉から手が出るほど欲しい。出しちゃおうかな喉から手(怖いからやめなさい)。


そんな大騒ぎの中でこの曲の存在を初めて知った。

2019年の、リアムさんの作品だそうだ。

ちょっと聞くだけでもその歌詞の内容に驚かされるが、ちゃんと訳すとこれがまた2度びっくりみたいな。


いやあ、凄いよ。これって熱いラブソングだよね。

自分の元へ帰って来る筈のない相手に向かって切々と訴えかけてる。

2nd verseの最後には「もう行くよ」って言ってるのに、さよならは直接伝えないし、その後サビが来るから「俺達は結局二人いないとダメなんだよ」ってことでしょう?


You were always one of us

You were only one of us


と、alwaysonlyを畳み掛けるところも凄い。とはいえこれが過去形=過去はそうだったんだけどね、今はここからはわかんないのよ、とあくまでも過去形のみで語られることの哀しさ。くうう。泣けるじゃないのよ。


ネットに載ってる和訳も悪くなかったんだけど、正確さに欠ける気がしたので自分で訳してみた、あくまでも辞書と文法に則って訳したつもりだけど、抜けはあるかもしれないのでご了承ください。





*********************


Oasisの二人は喧嘩ばかりしている、と、当時やや遅れてファンになった(きっかけはJ-WAVEで聴いた“Wonderwall” で、アルバム買ったのは2枚目から)自分はあちこちで聞いていた。ところが今回の再結成にあたって各国の熱いファンがSNSに上げまくってくれた動画を見ると、特に初期の頃は、本当に本当に仲良し、というかもうある意味ラブラブ。


L「俺は曲は書けないけど、兄貴は書ける。俺、兄貴のファンなの。兄貴の音楽の。わかる?ビートルズと兄貴だけいれば俺はいいんだ」


ってどんだけ!どんだけ好きよ!w


ノエルさんがギター弾きながら歌ってる横に張り付くようにして穏やかに笑って見てるとか、カメラマンが構えているのを見てイタズラっぽく「カメラで撮ってるからキスしてやろうぜ!」とか言ってほんとにしちゃうとか(しかもちゃんと口でしたw キスは今までに2回見たwww)、あらゆる動画でリアムさんやり過ぎでしょう(いいぞもっとやれ)。


再結成後に行われたライブの模様も、大勢のファンがこぞってSNSに投稿してくれてるんだけど、手を繋いで出てきたりするのね。その手を最初に「はい」って出すのって絶対リアムさん。リアムさんが手を出してノエルさんが繋ぐとか、リアムさんから繋ぎに行くとか。一番最近のライブでは、よくは確認出来なかったけど、上げてた人によると、リアムさんが最後ノエルさんの頬に軽くキスしてたとか。で、その後二人で笑いながら(これ今回初確認!)袖に引っ込んでったんだよね。


なんなん?ファンとして幸せすぎん?www


で、こんなに仲良しなのになんで16年も音信不通?と思っていたんだけど、あるインタビューでノエルさんがこんなことを言ってて。


「俺がネコだとすると、リアムはイヌなんだな。ネコってindependent=ぼっちの時間がないとダメ、だろ?でもイヌは違う。遊ぼう!遊ぼうよ!ねえねえ遊んで遊んで!って、リアムはそんな感じ(笑)」


我が意を得たりだった。うん、よく解る。

ノエルさんに若干の僻みがあったっていう話もあるし、実際ノエルさんの過去のインタビューには「Oasisを望んでる奴らってのは、リアムを望んでるんだよ。だったらギター差し替えてやりゃあいいだろ?」ってな発言もあったりして。


でもきっとさ、そうじゃなくて、ノエルさんには、independentな時間が必要だったんじゃないのかなって。天真爛漫というかやりたい放題のリアムさんが公私どちらでも戯れてくることに、ちょっとだけ疲れちゃったのかなって、そんな風に思った。

考えてみて。兄弟喧嘩しても職場や学校に行けば友達に愚痴れたり、逆に外で嫌なことがあっても家に帰って兄弟に話したり出来るのが普通でしょ?ノエルさんとリアムさんは、どこ行っても一緒なんだよ?w

だから脱退したのはノエルさんの方だったんじゃないのかなと。


でもリアムさんはほら、「わんこ」だからw、生まれた時から毎日遊んでくれてたネコちゃんが急にプイッと横を向いたら、そら悲しいわ意味分かんないわ頭にくるわで、どんどん感情がエスカレートしてっちゃったんじゃないのかな。

で、気づいたら年月だけが経ってたと。


まあ、勝手な憶測に過ぎないんだけど。





そんな折、2019年にこの曲が出て。リアムさんはインタビューで、最後には「兄貴、人間ちっちゃいしな」とひと文句こきながらも「(ノエルが俺を)許してくれると思うかって?いや、許してくれないと思う」と。

ここでリアムさんは「許してなんてくれなくても構わねえよ」とは言わないんだよね!許してくれる訳ねえよ、あいつそういう奴だし、と言いつつも、許してほしいんだよなあ~と思ったらもう切なくて切なくて。


でもすぐには何も起こらなくて。


今回の再結成の際、立役者になってくれたのは、Oasisの初期メンバーであった通称ボーンヘッドさんだという。今回のライブにも勿論同行していらっしゃる。実際ノエルさんは今回の最初のライブだったかな?の時ボーンヘッドさんを指してそういうことをステージで言ってたように記憶している。


やっぱし、持つべきものは、才能ある我が兄弟と同じくらい、最大の理解者になってくれる仲間だなと。


ボーンヘッドさん、どういう風に話持ってったんだろうね。「全く、あいつらと来たら世話が焼けるぜ」ってな、爽やかな愛を感じるのは私だけか?w





あああ~チケットが欲しい!!!ドームのチケット!!!!!www

ホテルだけは取ってあんのよもう!(爆笑)

ここら辺割と仕事も楽な予定(突発案件がなければ)なので行きたいのよ!


とまあ話は尽きないのだが、久しぶりに気合の入った和訳が出来て本当に楽しかった。

Oasis、再結成してくれてありがとう。日本の片隅で応援してます。


Maybe you gonna be the one that saves me. 

「俺を救えるのはきっとお前だろう」











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