連作文③:「ヘブンズドアと祭りのあと〜Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes The Bluesman- 2024年5月15日(水)1st Stage @ビルボードライブ東京/2024年5月26日(日)@豊中市立文化芸術センター大ホール(配信にて)」


大賀さんの公式SNSより。


これは前回の記事、Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes The Bluesman- 2024511日(日)2nd Stage@ブルーノート東京、の続きです。

前中後編の後編に当たります。

まだの方は連作文の①②からお読み下さいませ。




ブルーノート東京を後にして3日後。水曜の午後。私は再び車上の人となる。


遡って3月終わり、水曜の仕事がお休みになると職場で聞いた時、これは呼ばれてるなと思った笑。


当日は、いつも通りに、東京に疎い私を案じて新宿までBが来てくれて、2人で六本木へ。というか私がBにくっついていく感じ笑。

ラリーさんのライブの時にも来たけれど、ここも素敵な場所だと思う。都会のど真ん中、ビルボードライブ東京。



開演まで時間があったので、先にガチャを済ませてから(ここでもBはミラクルで、私が欲しかったイロチのリストバンドをゲットワイルド)ミッドタウン階下の、麻井さんがここからの写真をSNSに出していたという理由から我々が「聖地」と呼んでいる場所へ行くと、今日は静岡のクラフトビールがポップアップを出している。


「これから飲むんじゃんw」

「そうだよこれから飲むんだよw」

「ここでも飲むの?w」

「景気づけだw」




ということで、比較的軽めの5%のを選んで頂き乾杯する。そして久しぶりに、互いのプライベートの話をし出したら止まらなくて、気づいたら開場時間になっており、エスカレーターで上の階へいくとうっひゃああああ~なんだこれはwww 受付カウンターに並ぶ人、人、人。

ゆるゆると進む列に並び、Bがチケットと引き換えてくれ、自分達のシートを見つけんがためにいざカジュアルエリアへ。


ってどこ?

カジュアルエリアって何処にあるの?

5階?

じゃあこの山を越えるの?

越えるのね…まだ越えるのね…。ぜいぜい。

え?ここ?

これが噂の「天井桟敷」⁈

いやいや、ここはTAKにちなんで「セブンスヘブン」とでも呼んでおこう。一旦息をついて座ってみようとするも


「やば!たっか!座れん!w」

「いいから早くドリンク引き換えに行こうよ!スタートに間に合わなくなっちゃうよ!」


御託を並べる間もなくドリンクとたこ焼きを引き換えに並ぶ(文字だけ見てると縁日だな笑)。これがまた入り口に負けず劣らずの長蛇の列。するとBが言う。


「さっき紙のチケット貰った時受付で言われたんだけど、私達、事前予約したの以外にもうワンドリンクつくんだって」

「え⁈そうなの⁈」

「うん、ねえ何がいい?」

「時間かからないのにしようよ。さっと出してくれるヤツ」

「あ、注げばいいだけのね」


2人して、列に並んでいる間に貰ったメニューを眺め、


「あ!これだ!スパークリングワイン!」

「い~ね~!」


と即決。お金を払うとたこ焼きは後から運んでくれると解り、そこでBが


「先行って座ってな!後からドリンク持ってくから!」


という、ブルーノートの店員さんすらきっとひれ伏す神対応。

言われるがままに先に第7天国、いや5階に上がり、ミニ脚立のようなものに足をかけて背の高いスツールにどうにかよじ登る、違う、座る。


天井桟敷の真後ろ真ん中ややシモテ寄り。下界を覗き込むとちょうどSensationの4人がそれぞれ見える位置。遠いことを除けばまあ悪くない。

ややあってBがドリンクを器用に4杯抱えて戻ってくる。




時間はギリギリ、というか1、2分押していたろうか。だけど私達の後ろにもドリンク待ちの人が結構並んでいたので、もしかしたら少し観客に猶予を与えてくれていたのかもしれない。


Bと乾杯して一口飲む。ここでもジンをベースにしたTAKのオリジナルカクテル。ブルーノートと違ってストレートなあっさり目。レモンの酸味と香りが畳み掛けて爽やか。ぐびぐび飲めちゃう感じ(ジュースじゃねえっつの笑)。

その後運ばれてきたたこ焼きも、よく見知ったたこ焼きにやや近い感じ(でも勿論ナイフとフォークで食べる笑)。上からかけるチーズソースに、たこ焼きの紅生姜の味がアクセント。一緒に頼んだポテトも美味い。ここでBが心配そうに呟く。


「ねえ、本当にポテトでよかったの?」

「え?なんで」

「だってあなた、こないだからライブの時、ずっとポテト食べてない?w」


気づかなかったよwww

いや、いいんだ。ポテト大好きだからw

麻井さんが甘いもの連チャンで食べられるのと原理は同じ(本当かよw)。




それではこの辺からライブの話、行ってみようか。

本編セトリはブルーノートの1st時と一緒なので、現場で一生懸命取ったメモを見ながら、印象に残ったところを中心に書く。詳細は前編の、ブルーノートの1stの記事へどうぞ。




Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes The Bluesman-


2024515日(水)1st Stage @ビルボードライブ東京



1. Epic Match


天井桟敷はとにかく勾配が急で笑、若干ずり落ちそうになりながら足を踏ん張って下界=ステージを見下ろすと、わあ!衣装が違う!


ブルーノートでは、全員が黒でシックにまとめており、大楠さんは大きめのシャツ、麻井さんはシャツにレジメンタルのタイ合わせ(赤が入っていた)、車谷さんは半袖シャツだったかな?で、大賀さんは黒のVネックTシャツにストールにシャツ合わせ。


それが、ビルボードでは、全員モノトーンには変わりないけど、Sensationイチのオシャレ番長こと大楠さんは、幾何学っぽいけどゴリゴリではない、白が多めのモノトーンの柄シャツ、麻井さんは黒地(または紺)に細い白の縦ストライプのシャツ、車谷さんはよく見えなかったけど、Vカットだったと思う(コンタクトはしているものの、私の視力は裸眼0.1ありませんw)。


みんな六本木ってことで雰囲気の違うオシャレして来てくれたのかな。こういう気遣いって見てる方も嬉しいけど、きっと松本さんも嬉しいんじゃないかなあ、なんて思ったりして。


で、大賀さんは、黒のVネックTシャツにストールにシャ…ツ…?ん?w


お、大賀さんはきっと、TAKがずっと同じ衣装だから、合わせたんだなw


ステージも、スタイリッシュなブルーノートより広いだけに若干派手な感じで、ライトの細い柱がところどころに立っていて(私達はそれを勝手に「ゼーレ」と呼んでいた(解る人いるのか⁈www))、遠くても明るくて意外に見やすい。



2. Here Comes the Taxman


大楠さんがTAKと目を合わせているのが見える。上からって想像以上に様子がよくわかるもんなのね。さすがは天国に一番近い席。



この後のMCでは、松本さんからやはり「来てくれてありがとうございます」のひと言に観客大拍手。



3. Battlebox


珍しく、大賀さん以外の3人が松本さんを見て合わせているシーンが。その時TAKは誰を見ていたかというと、やはり車谷さんなんだなあ~。



4. Wanna Go Home


照明に赤が加わり、印象的。




5. Long Distance Call


このちょっと切ない曲では、車谷さんのドラムの切れ味が最高。また、上から見る限り麻井さんにちょっと余裕が感じられる。ライブも通算3日目。ブルーノート東京が終わるってことは、きっと大きな仕事がひとつ終わったようなものなのだろう。


そうそう!ここは特筆しないと!

この曲の一番のクライマックスのところって、大楠さんのソロなのだけど、ここで大楠さんが立ち上がるのよね。これ、低いところで見ていると意外に気づきにくいのだけど、高いところからだったので、大楠さんの動きがとてもよく解った。


こういう演出ってどうやって決めるんだろうね。やっぱし松本さんから提案があるのかな。ここは立ちあがろうか、とか。う~ん、どうなんだろう!聞いてみたいなあ~って誰に聞けばええねんw



で、この後のTAKのMCでは、ブルーノートの時と同じで、「長距離電話」についてのお話(つまりFM TOKYOのトラフィックレポートのあれ)があるんだけど、ここで


「この曲って…ちょっと、ロマンティックじゃない?…ね?」

と念を押すような「ね」がちょっと可愛かった。




6. Island of Peace


「南の島に想いを馳せて」という松本さんの紹介、好きだなあ。

初日の土曜日にホテルで即セトリ順のプレイリストを作り、水曜までの間何度も聞いているうちに、この曲がますます大好きになってしまったので、余計そう思うのかも知れない。


大賀さんが、例の1小節でギターを変えるという二刀流の早技を見せてくれるのもこの曲の醍醐味。麻井さんのベースもゆったりと気持ちいい。最後、終わる直前で、車谷さんがシンバルを両手ですっと持って音を消す姿も、上からだとほんとよく見える。

こんなに遠いと流石に表情までは伺えないんだけど、一挙手一投足がとてもよく見えて嬉しい。



7. 花火


ここは是非書かせて頂きたい。


ビルボードライブ東京って、開演前にはガラス張りのステージ後方から外が全部透けて見えて、1stなんかだと六本木とは思えない緑の眩しい風景を客席から楽しむことが出来るのだけど、開演30分前くらいになるとそれが全部ザザーっと閉まって、表が全く見えなくなるのね。まあそういうもんだろうと思っていたので期待してなかったんだけど、この曲が始まったと同時に、すすっと後ろのカーテンが開き出したの。うわあ!開けてくれるんだあ!と声に出してしまうくらいの感動。本当に今から花火打ち上げるのかなとか期待してしまった笑。流石にそれはなかったけど。


でもね、最初見えていた車の走る姿が段々シルエットになって行って、そのうち暗くなってヘッドライトだけが浮かぶのよ。真上から見てるからそれがとてもよく解ってね。初めて、ああ天井桟敷で良かったかもって思った笑。


ここからずっとカーテンが開いたままでライブが進んで行く。ガラス窓に照明が反射して本当にきれいだった。開放感もあって満点。ビルボード東京でしか出来ない演出だよね。いいものを見せて貰った。

行った方に聞いた話だと、2ndでは「華」の時に同じように幕が開いたらしい。



大楠さんのSNSより。ご自分の機材。


8. Waltz in Blue 


最初、大楠さんだけ当たる照明の色がグリーンがかっていて、他が全て青。ブルーノートとは趣が違うのがまたいいよね。



曲後のMCでは、やはりこの曲にちなんだ、ウイスキーがついてくる席についてのお話が。そこで、そのファーストクラス席に座った皆様に


「美味しい?…美味しい?」


と2回聞いたのがラブリーだった。また今回は「多分美味しいと思います」じゃなくて


「絶対美味しいです!」


のような言葉で断言されていたように思うw こういうところ、ほんとお茶目だよなあ。


いつものメンバー紹介は、「TAKが3人だけ紹介して先行くパターン」で笑、引き留める大賀さんにTAKが


「どこかでお目にかかりましたっけ?(観客爆笑)あ!B'zの時だ!」


と言うのには、オチが解っていながらも思わず爆笑。



9. Glorious 70


これは実は大楠さんのキーボードに速弾きのシーンがあって。ブルーノート日曜1stの時も「うわあ~すごい!」と思ったけど、ここ、つまり上から見た時の方がとてもよく解って、完璧に弾き終わってフィニッシュ!の瞬間「うっわああああ~!!!かっこいい~!」と思わず拍手してしまった。



10. Boogie Woogie AZB10


本編最後のこの曲、やっぱし勢いがあるね。客席もステージも最高盛り上がってるのが天井からもよく解るよ。



で、ここからが六本木のスペシャルな場面。

アンコールで出てきたTAKが


「これはもう、情報が出てると思うんですが、この夏に、アルバムが出ることになりまして」


と、The Hit Parade 2の話をし始め、そこでどんな人が歌ってくれてるのかを紹介。

そして


「今日はその中の、新浜レオンくんが来てくれています」


と言うと、レオンさんがステージに。観客から大きな拍手。

レオンさん、ずっと、大先輩のアルバムに関われたことへの感謝と喜びを表していた。

そしてレオンさんが歌ってくれたのはこれ。



En

1. 傷だらけのローラ(feat. 新浜レオン)


なんと麻井さんのオハコではないか(爆笑)。

ぶっちゃけSensationのファンとしては、麻井さんに2番を歌ってほしいと思ったのだが笑、流石にそれはなかった。なかったけど、大賀さん麻井さん、そして大楠さんの3人で、


レオン「ロォラ~」

大賀麻井大楠「ロ~ラ~」


のコーラスを聞けて個人的には大満足!w


レオンさん、曲が始まる前、横を向いて、TAKに向かって直角90度のお辞儀。こういうところもさすがだよね。

また、歌が終わって、ステージを降りてレオンさんが去っていった後、TAKが「歌、上手いよねえ」と観客に振ったのも忘れられない(観客は勿論拍手)。互いのリスペクトがあってこそのコラボなのだろう。


翌日木曜のビルボード2日目には倉木麻衣さんがゲストにいらして「ブルーライトヨコハマ」を歌われたとのこと。ああ、麻衣ちゃんも見てみたかった~。



それにしてもさあ。


港のヨーコもブルーライトも、横浜が舞台じゃん?


TAKさあ、もしかして、増田さんが主催してるホテルライブの横浜編に、今後出たかったりする?w いや、そんなことないのか?単なる偶然か?

でも余りにも横浜好き過ぎない?

稲葉さんも横浜にはご縁のある方だから、そういうこと?


まあ真相はどうであれ。

TAKがいつか横浜のホテルライブにゲストで来て、港のヨーコ~♪をやる日が、来るかもしれないw

その時は是非Sensationも、全員コミでお連れ下さい。お願いします。

(増田さんのライブには大賀さんは欠かせないので、だったらその日だけは大賀さんの代わりにTAKがSensationに入って、Special Sensationってのはどうだw)



麻井さんのSNSより。一旦大阪に戻るのひとコマ。



2. 港のヨーコヨコハマヨコスカ


レオンくんが下がったところでTAKが


「じゃあ俺も…やっちゃおうかな」


とお茶目度100%に言ってはじまったのがこれ。盛り上がらない訳がないよね。2ndは1回しか見られなかったので、ブルーノートの土曜2ndの時「ああ~これもう一回聴きたいな~!」と思っていたらここで聞けた。まさかの展開でこちらの意識も弾けてしまう。いやあほんと最高でした。



こうやって振り返ると、天井桟敷から下界を見下ろすのもいいもんだね笑。

まあ、やっぱし近くで見られるのが一番嬉しいっちゃ嬉しいけど、だけど今回のこのライブでは、行けること自体が奇跡だったと思うので、シートなんかどこでも楽しめる!と最初から思っていたけど、実際にそうだったのが嬉しい。



ライブ終了後、エントランスで、この日の2ndに来ることになっていたCさんDさんと4人で記念撮影をする。Dさんは本当にスマホで撮る写真が上手。この4人は昨年の秋、某所でも記念撮影を行なっている。



指定席を取ってあった電車まで時間があったので、Bと新宿で飲み直した。新南口のすぐ近くだった筈だ(よく覚えてたな自分www)。ここでもクラフトビールが美味しい。



互いに歳を重ねるに従って、楽しいことばかりとは言えない現実が隣り合わせで、それでも挫けずにやって来られるのは、やっぱり彼女のような友が、心の支えになってくれているからなんだろう。彼女にとって私もそういう存在でいられたらと思う。


こういう友達は人生にそうそう出来るもんじゃない。今回の一連のライブの記憶と共に、大切な宝物にして、自分の中にしまっておきたい。なんて感じながら21時に新宿を出た。



いやあ、凄い数日間だった笑。

私のそこそこ長い人生の中で、こういう「連チャンでライブ」みたいな行動を取ったのは初めてのことで、一時はどうなるかと思った。仕事はちゃんと出来るのか(何よりこれが一番気がかりだった)、日々の食事はどうするのか、体力は保つのか。ぶっちゃけ心配し過ぎて1週間前に胃が痛くなり、前日には若干「腰」に来てしまった程で(苦笑。

慣れないことはあんまししたい方じゃないけど、だけどそこを押してでも、今回のライブには行きたかった。Sensationの4人をこの目で確かめたかった。


その結果。

4人には4人でしか出せない音があると確信した。

それが本当に素晴らしいものであるとも確証が持てた。

次は。そう、次こそは、4人だけのステージを、この目で見てみたい。


だけど今回、それとはまた違う、貴重なライブだった。

松本孝弘さん、TAK、そしてまっちゃん、本当にありがとうございました。

あなたを好きでよかったです。



B'z公式SNSより。


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<怒涛の番外編>

書くつもりなど微塵もなかった筈の豊中配信レポ!



Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes The Bluesman-


2024526日(日)@豊中市立文化芸術センター大ホール(配信にて)


さてここからはライブの千秋楽だった、松本さんの故郷でのライブの配信について。事細かではないにせよ、ここまで書いた以上やはりこちらも書き残しおかねばというおかしな使命感に包まれているw


まずは衣装。

大賀さんはストールの色が東京の時とは変わってるように見えた。ピンク系かな。

車谷さんのシャツは、ビルボードライブ東京で大楠さんが着ていらしたものとイロチのお揃いかなあ。

大楠さんのは白が多め、車谷さんのは黒が多め。

麻井さんのネクタイも東京とは柄が違ってたと思う。シャツは黒?濃紺にも見えたな。

大楠さんのあれは、黒の襟とダークグレイにも見えた身ごろが素材違いなのかなあ。相変わらずオシャレだわ。

麻井さんはブルーノートを彷彿させ、車谷さんはビルボードを彷彿させ。



次にセットリスト。2時間のステージ、これまでの1st及び2ndをどう組んでくるのかと興味深々だった。



ビルボードライブ大阪の1枚。B'z公式SNSより。


0. Introduction ~#1090 (excerpt version)~


1. Epic match

2. Here Comes the Taxman

3. Battlebox

4. Wanna Go Home

5. Long Distance Call

6. Island of Peace

7. 花火

8. 「俺たちの勲章」のテーマ(トランザム/吉田拓郎「あゝ青春」)


TAK out


9. Rain sound (by Sensation)


TAK in


10. Waltz in Blue

11. Tokyo Night

12. The Wings

13. Rainy Monday Blues

14. Ups and Downs

15.

16. Glorious 70

17. Boogie Woogie AZB10


En

1. 港のヨーコヨコハマヨコスカ

2. #1090 ~Million Dreams~




1~7までは従来の1stのセトリ。8が2ndからで、ここで一旦TAKアウト。で、Sensationのソロ9を挟んで再びTAKイン。

10は今回のツアーのタイトル曲、つまりクライマックスをここで持ってきて11、12と2ndの並びで、13は同じく2ndだけどトップに戻る感じ。

14は今回のスペシャルで、前のアルバムからのナンバー。13、14で相当盛り上げて、からの15再びしっとり系、ここで確かMCが入ってラスト2曲は全てのライブと共通。アンコールはブルーノートの2ndと同じ。


上手く出来てるなあ、というのが配信を見た感想。すごくスムーズだし、後半のクレシェンドにうねりがあって、あっという間に終わってしまった。

1stか2ndで登場した曲は全て入っており、ライブハウスに来られなかった人も十分楽しめる内容。

途中、違うトラックが出てしまったりすることはあったけど、逆にあれこそ生のライブの醍醐味でもあるよね。



麻井さんがSNSに出してくれた車谷さん。


2時間ほぼたっぷり松本さん、という流れになるのなら、もしかしたらもしかするんじゃないか、と勝手に思っていたので、以前「もしも松本さんがSensationの曲を一緒に演奏してくれるなら何の曲がいいか」みたいなことをインスタに書いたんだけど、まあそんなのは自分の妄想の範囲内であって現実には起こらないってタカを括ってたんだよね。だけど松本さんの口から


「えー、ここでですね、今日、僕のサポートをしてくれている、Sensationのみんなの演奏を1曲お聞きください」


ってMCが入った時はさあ、涙腺大崩壊なんてもんじゃなかったよねえ笑。



大楠さんのSNSより。


Rain soundという曲はSensationの人気曲でも勿論あるんだけど、個人的にも思い入れのある、というか大切にしたい1曲で。

コードが4つしか出てこないから、鍵盤でバッキングの練習をしようなんて場合でも結構対応してくれる。またそのコードが、ルート音を左、上の和音を右、と弾くと、右だけで別のコードが成り立つ、という、音楽理論も実践出来るところがあって。初心者には実に学びの多い曲なのである。



情感たっぷりにディレイをかけまくってメロディを弾く大賀さんのパートを受けて、それとは逆に訥々と、ひとつひとつの音を際立たせてピアノのメロディを弾く大楠さん。

これだよ。

2人ともディレイ気味でやったら多分この曲は「やり過ぎ」になるんだと思う。だから、相手方が気持ち入れまくってくるなら、それならこっちは逆に出るよ、っていう、引き算の出来るバンド。

これなんだよ。



人生は足し算じゃない。

足すだけではきっと何もかも溢れ返って消化も昇華も出来ない。

これは物質だけの話じゃない。

あれもこれもと欲張ったって、結局は雑巾みたいな自分しか残らない。



ドラムを生で、車谷さんの音で聞くとやっぱし感動が違うね、全然。またこの曲ではどちらかというと「訥々担当」の麻井さんも、ゆったりとした微かな笑顔で演奏されているのが印象的だった。


麻井さんといえば今回の配信、別の曲の時だが、麻井さんの左側からステージに向かって撮ってくれているカメラがあって、どの角度で大楠さんとコンタクトを取っているのかがとてもよく解った。記憶では2回、同じ角度から抜かれたと思うが、もっとあったのかもしれない。


また、同じく別の曲の場面、これはライブハウスでも見られた光景だったが、大賀さんが大楠さんの方を振り返っているシーンが、2、3回あったように記憶している。松本さんを見ている時とはきっとまた別の安堵感や幸福感だったんじゃないかなと勝手に想像している。



曲のラストの方に差し掛かって、麻井さんが大賀さんの方に目を遣る、のを感じた車谷さんが同じように大賀さんに目を遣る。

大賀さんはそれをチラッとだけ見て、すぐに自分の最後のソロの続きを弾く。大楠さんはそんな大賀さんを見ている。

やがて大賀さんが大楠さんを見て、その目線のまま麻井さんと車谷さんの方に目を遣る。そしてタイミングを見て右手をパー気味に上げたかと思うとすぐにシュッとグーに絞って下ろす。その瞬間麻井さんと車谷さんの音が消え、大楠さんと大賀さんの音が残る。大楠さんの、雨が止み始めたような音色が溢れ落ち、大賀さんの音がそれよりやや前に出て、最後をを締める。


今回の、豊中の会場の美術館の如きステージもさることながら、この曲のエンディングの美しさ。

好きだからこその欲目もあろうが笑、いやいやどうして、彼等の音楽の輝きは誰の心にも訴える筈だ。


大賀さんと大楠さんのアドリブソロと、麻井さんの生ベースと車谷さんの生ドラムで聴かせて頂くRain soundは、これまでに聴いたどのRain soundよりも極上だった。



これでグッズを作って欲しかったくらいイカしてた、メンバーの名前が全部入ったブルーノート東京のロゴ。



松本さん、「Sensationのみんな」を引っ張り出してくれて、本当に本当にありがとうございました。

あんまり配信が良かったので、今日、追加注文でうっかりライブグッズのワークシャツ買ってしまいました(爆笑)。着ている男性を多く見かけ、素敵だなあと思ったので。

半袖シャツってあまり買ったことがなく、買っても使い回せないままになってしまうことが多いのだが、いつの日か何かの現場に着て行けたらいいなと思っている。



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以上を持ちまして笑、長々書き綴った、TAK  MATSUMOTOこと松本孝弘さんのソロライブの模様はおしまいです。


3部ともお読みになって頂きました皆様、本当にありがとうございました。