文:見る聞く「史上最強のスピンオフー徳ちゃんと大賀くんの話 Part2:THE LOUNGE @Blue Note 東京 ONLINE versionー」(6月28日更新分)



 

 海ドラファンあるあるだが、主役よりも脇キャラに惹かれるということがある。例えば、いつも引き合いに出す「エレメンタリー」シーズン2の、シャーロック・ホームズの兄マイクロフト。社交的で、渋くて、穏やかで、楽しくて、少しお茶目で、少しいい加減で、少し憂いがあって、料理が得意で、セクシーで。ホームズだって背は高いのに、彼よりもっと背が高いのもツボ。あれじゃあワトソンが惚れるのも無理ない(知らない方のために言っておくが、「エレメンタリー」のワトソンは女性)。あの時の「黒くぬれ(Paint it black)」痺れたねえ。さすが、イギリス人はこういう時ストーンズなんだなあ。登場がワンシーズンで終わりなんて寂し過ぎたわ。







 或いは、海ドラファンあるあるパート2。スピンオフの方が好きってヤツ。スピンオフ、つまり本家のエピソードでゲスト出演したキャラが、今度は主役を張って新しいストーリーを始めて行くっていう、あれ。例えば「NCIS:LA」。本家「NCIS」も実はスピンオフなんだってね。知らなかった。LAはね、もうね、みんなドラマ内で結束力半端ないし、普段の写真とか見ても仲よすぎ。





 準主役の、ケンジーとディークスの結婚式の時のエピソードストーリーなんか、冒頭から楽しすぎて再放送の度に見てしまう。大体ケンジーが美しすぎ。この時のウェディングドレスが見事。背中がとっても綺麗で、こんなドレスが着られる身体って素敵~と叫んでしまう程。





 ボスのへティも大好きだし。主役2人はもう言うことなし。カレンとハンナは絶対愛し合ってる(笑)。いやいや、冗談は抜きにしても、要は最高のバディドラマでもある訳だ。





 このドラマ、本家と同じくらい人気があるし、本家と同じくらい、いやそれ以上、私は面白いと思っている。大好きなドラマの一つ。


 で、何が言いたいかというと。

 先日から引っ張りまくっている、B'zの5ERASライブサポートメンバーの、徳ちゃんと大賀くんについての話。彼らにハマるってのも同じこと、つまりはB'zのスピンオフにハマったってことなんじゃないかということ。本家と同じくらい人気もあるし、本家と同じくらい、いやそれ以上に好きになっちゃってもいい。本家=B'zがいたからこそ彼らに出会えた訳だけど、本家から派生した別のドラマはきっと、本家とは違う味わいで、本家を少し離れた軌道上で、その魅力を多分に発揮するんだと思う。





 今回、大賀くんの話出て来ないのに写真貼ってしまった。

 Sorry but I’m addicted to him.


 それがどうやら正しいらしい、ということが、先日ブルーノート東京で行われた、増崎孝司さんの主催するセッションライブ「THE  LOUNGE」で証明されたと勝手に思っている。前回ここでも書いたように、私は配信で楽しませてもらった訳だが、配信だからという引けが全くない、いやもう文字通り全くない、非常に楽しい、興奮冷めやらぬライブを堪能させて頂いた。


 ライブ時間の少し前から、会場内での音が入る。微かにさざめきあう声、グラスや皿の音、人の気配。ああ、思い出すなあ。聞いてるだけですっごくいい気分。何年も前のことなのに、五感で覚えてるもんなんだなと思う。始まりはブルーノートの動画から。そしてステージ。


 私が知ってる徳ちゃんは、そこにはいなかった。いや、もちろんいたんだけど、それは徳ちゃんじゃなくて、徳永暁人そのものだった。

 まず服装が違う(笑)。

 そこからかよと言われそうだが、そこからでしょ。だってさ、B'zの時には大体やや大きめのTシャツとかジーンズとか、当たり前だけど、あまり目立たないスタイルな訳だよね。それがさ、首元の開きがやや広めの黒のタイトなインナー(タンクかな)に革のジャケットだからね。表地は黒。中はベージュ系かな。まくった袖がそんな風に見えたけど。色味がなんとも大人のセレクト。そして黒のタイトなパンツ。多分ジーンズ。いやあ、セクシー徳永暁人全開。うーん。いいなあ。こういうの。いつもと違う顔を見せてもらえるのって、ちょっと、いやかなりドキドキする。


 選曲は、個人的には最初が特に最高だった。リー・リトナー、ハービー・ハンコック。痺れたねえ。その後の曲も全体的に海っぽい雰囲気が漂っていたこともあり、ここでの”Maiden Voyage”はとても気持ちよかった。また、AKIHIDEくんのギターのイキがったやんちゃさもなかなかよかった。聞いてて踊り狂いたくなる感じ(笑)。配信ライブ@HOMEでよかったよ。現場じゃまだ出来ないからさ。


 徳ちゃんの話に戻ると、固定されたカメラの位置が素晴らしかったと思う。下からベースを中心に舐めるように(笑)撮っているのだけど、彼のあの長い指がクローズアップされ、演奏する佇まいが如何にサマになっているかを見るものに解らせる。チョッパーから何から惜しみなく見せつけ、叩くようなプレイやギターさながらのプレイなど(すいませんこの辺、奏法の名前が解らなくて)、サービス精神旺盛な徳ちゃんは心から楽しんでいるようで、余裕も感じられて、ああ大人なのねえと、感嘆のため息を漏らしてしまう。話す声も低くてスモーキー。稲葉さんの声を柔らかいベルベットで包んだみたいな。「今日は楽器で歌いたいと思いますので」って言ってたっけ。癒される。


 ここでいきなり徳ちゃんにリクエスト。あの背格好であの指の長さ、あの力強さから言って、絶対に、ウッドベースが似合うと思うんだ。重くてでっかくて大変だろうけど、あれも弾いてくれないかなあ、いつか。1曲でいいから。彼があれをパワフルに弾いていたらめちゃくちゃ絵になるはず。こんな、インターネットの世界のほんの片隅で、こそっと呟いておく。






 さて。今回の配信ライブ、1人きりで楽しんでいた訳ではない。そもそも、友人Kが徳ちゃんが見たいというのでじゃあ双方でチケット取ろうかという話になったのであり、彼女が全てのきっかけだったと言える。その彼女は、金曜夜のライブ配信の頭には間に合わず、私とのメッセージのやりとりの中で様子を知り、途中から参戦し、そこからは互いにメッセージの応酬というかね(笑)。

 どのくらい我々がおかしくなっていたのかを、以下に、晒せる部分のみ晒しておくので、どうかご覧頂きたい。









 全てをお見せできないのが心から残念だ。

 私は昨夜までに6回見た。彼女も同じくらい見ているんじゃないかと思う。

 こんな状況じゃなかったら、もしも金曜に休みが取れれば、2人で少しいいホテルを取って、ブルーノートでの雰囲気と食事を堪能し、ライブを存分に楽しみ、ゆっくりお風呂に入り、酒を酌み交わし、明け方まで語り倒し、お昼頃もそっと起きて、名残惜しくて堪らないけれど、また電車に乗って互いの陣地に帰る、といういつものコースを辿っていたんだろう。


 私達にとってライブとは、ライブそのものの楽しみももちろんだが、それ以上に、互いに顔を合わせ語り尽くせぬ数多の話をすることを意味していた。それが削がれてしまった今、私達はどうすべきなのかと漠然と思っていたけれど、案外、中身って同じなのかもしれないと今回の配信ライブを経験して思った。顔を合わせることの大切さ、というけれど、言葉は何も音声だけで交わすものではない。画面の中の文字である彼女の声は、ちゃんと私に届いていたのだし。

 そんなことを経験させてもらったのが、徳ちゃんの出演していたライブで、ラッキーだったような気がする。徳永暁人さん、本当に素敵でした。スピンオフってやっぱし最高。

 せっかくブルーノート会員に復活したのだから、また配信で何か見たいなあ。



 こちら、徳ちゃんのツイッターです。

 ブルーノートの時の素敵な写真が出てきます。ぜひクリックを。








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