文:見る聴く「ストロベリーチーズケーキ(Vo)+キャンディアップル(G)+レインボーシャーベット(Dr)+大納言あずき(B)は如何でしょうー植田真梨恵リリースパーティ2 “ダラダラ計画”(オンデマンド配信)」





 歌詞を読むと結構ハッピーな恋の歌が多いのだが、聞くと決してハッピーには聞こえない、そして歌詞の中のある一部分がハッとする程切ないことに気付いたりする。そんな、植田真梨恵嬢の曲には不思議な魅力がある。


 そしてご本人にもとても不思議な魅力がある。

 先日インスタを見ていたら突然インスタライブが始まり、何だろうと思って見に行ったら、真梨恵嬢が1人カラオケを歌っている場面。え?これ今なの?どう見ても一人しかいなさそうなカラオケボックスで、ラフなスタイルの彼女が安室ちゃんを歌っている。しかもべらぼうに上手い。プロなんだから当たり前なんだけど、でもめちゃくちゃ上手い。この歌好きなんだろうなと解る。そんな感じで1時間程、カラオケを見せてくれた。嘘でしょ?プロのカラオケを1時間もタダで?でも本当。


 今回ここに書くリリースパーティ「ダラダラ計画」の次のリリースパーティの告知も兼ねているんだとは思うけど、でもどう見てもそういう、プロモ目的って感じがしなくて笑、ただサービスしてもらってるとしか思えなくてほんと驚いた。


 けど、これが植田真梨恵嬢というミュージシャンの魅力なんだろう。ちなみにマネージャーさんとかもいないようだった笑。

 個人的には「涙そうそう」が沁みた。好みじゃないかもしれないけど、BEGINの「恋しくて」なんてのも歌ってほしいな、今度。





 「ダラダラ」がどんだけ好きか、は、昨年の彼女のライブの配信を見た時から書いており、つい先日も書いたばかりなのでここでは書かないけど、ほんと好き。しかもライブだとね、あれのコーラスを、真梨恵嬢のサポートといえばこの方、当ブログきってのご贔屓インストバンドSensationの売れっ子引っ張りだこベーシスト、麻井寛史さんがしてくださるのでそらあもう昇天間違いない訳ですわ。


 今回の配信はオンデマンド形式で、実際にリリースパーティが行われてから時間差をつけての配信だったのだが、見始めたらそんなこと関係なく盛り上がってしまった。


 大体ライブだけじゃなくてバックステージまで見せてくれるもんだから、真梨恵嬢の姿はもちろん、麻井さん、ギターのハカセこと渡辺剣太さん、ドラムの啓さんみんなの姿がそこかしこに見られる。麻井さん、伸びた前髪を眼鏡でオールバックにしてる姿最高にカッコいいですね。ご本人はTwitterにてこの眼鏡をはっきり「老◯」と言ってるのだけど私は言わないわよそんなこと絶対口が裂けても←


 で、ハカセさんですが。なんであんなに可愛いのだろう笑。いやほんと可愛い。最近の若いコはみんな可愛いよねえっておっさんか私は(ええそうですおっさんですwww)ヒョロ長くて大きな眼鏡で色白で汗かかない系男子(サラサラしてる!by真梨恵嬢)。ね?字面見るだけで可愛いでしょ?w 啓くんも私は好き。あの髪色めちゃ似合ってる。真梨恵嬢がライブ後のショットの中でこのメンバーでまたやりたいと言っていたけど、それ実現させてほしいなあ。今回のメンツ、いいよほんと。





 頬の丸い(彼女の顔のココが好き)可愛い顔を真っ赤にして(暑かったんだろうなああの中)髪が乱れるものお構いなしで真剣に歌う真梨恵嬢。ロックであり、ちょっとだけ昔のフォーク的な感じも受ける。


 彼女の歌を聴いているとね、自分の、もう人生から排除したくて堪らないような恥ずかしくてドス黒くて情けないたくさんの記憶がね、まあいっかって思えてくるんだよね。なんだろうなあ、こう、「まあそういうこともあるよね」みたいなさ。いい具合に流せるというか。


ねえ 終わりはどこにあるんだろう(愛と熱、溶解)


奥まで刺して、抱きしめていて/そうでもしなきゃ生きてられないや(壊して)

※この歌詞を読んだ時、ジョン・ダンの有名な「神よ、あなたに陵辱されなければ私は純潔足り得ないのです」を思い出した。「生と死」は「性と死」でもあるというのは文学ではフツーのこと。


わかって わかって もう会えないとしたって(心と体)


あなたの望む永遠とは何かおしえてよ(ミルキー)


笑えないほど傷つけた/だからもう一度傷にしたいよ(heartbreaker)


約束した明日のことは/見る前に叶わないのか(流れ星)


君といた長い夢を見た/醒めるなあの日のまま(悪い夢)


胸が騒いだ強烈なこの瞬間だって/ふれたら消えるのか(ふれたら消えてしまう)


何を為して生きていくのかも/わかんないまんまだ 歌う(I JUST WANNA BE A STAR)


 この年になるとさ、若い頃の事の中には、思い出すのも嫌なものもある訳よ。いやあもうなんであんなことになっちゃったのかなあみたいなね。後悔じゃないんだよね。だってああにしかできなかったんだから。でもそれだからこそ、そこを消しゴムで消せるもんなら消したいのよ。

 それをさ、彼女の歌はさ、「まあいいじゃない」って言ってるように聞こえるのよ。人間はどうにもなんない時って誰にもあるのよ、愚かで下劣で狡猾で。でも大失敗すんのよそういう時は。嫌になるよね、ほんと。でももう終わったことじゃない。忘れなくてもいいけど、忘れちゃったとしても誰もあなたを責めないよ。って。前向きになれなくてもいい、後ろ向きでもいいよ。だってどっか向いてるってことは、顔は上がってるでしょ?ならいいじゃん、みたいな感じ。

 悲しいかな、彼女とは20歳も歳が違うんだけど、彼女の歌が解る自分が少し嬉しかったりもする。




 麻井さんとハカセさん。いいツーショット。


 で、麻井さん。

 ベースだと中盤の「流れ星」の頭、それと2番の後とか印象的。音が上がるとこね。しかしいい曲だよなあこれ。

 曲が進むにつれてノリノリになってくるところも変わらずで素敵。ラストの方の「中華街へ行きましょう」のオハコの横乗りとか見るとこっちも嬉しくなる。「ダラダラ」はコーラスも絶品だけどベースもいいよ。あ、ダラダラはハカセくんのギターも啓くんのドラムも凄くいい。アンコールの「I Just Wanna Be A Srtar」もハートに響いたねえ。


 このメンツの中では多分一番お兄さんなんだと思うけど、そういうオーラがないのがいんだよね。一人だけクラッカーの中身がキラキラしてたのも面白かった。真梨恵嬢がハカセくんに「あ!おめえも(キラキラ)してねえな⁈」には大笑い。


 コーラスは「ダラダラ」以外では(これは麻井さんのコーラスあってのライブ音源くらいに勝手に思っている笑)「ミルキー」がピカイチ記憶に残ってる。真梨恵嬢の1オクターブ下をユニゾンでなぞるんだけど、そこが実にセクシーだ。そう、前も書いたけど、で、誰も言わないから言うけど、麻井さんのコーラスの声は非常にそそられるものがある(好き放題書いている)。それと、「心と体」の大サビだったかな、真梨恵嬢が黙って麻井さんの声だけが聞こえる瞬間があるんだけど、そこなんて思わず3回聞き直したもんね最初から笑。「うおお」とか声出して聴いてた(もう完全にオッサンやんw)。「悪い夢」はファルセットになるところがあってここも痺れたねえ。サビのハーモニーもとても綺麗で素敵だった。「ふれたら消えてしまう」もファルセットになるし、サビのハーモニーなど麻井さんのコーラスが生きてる1曲。



 このリリースパーティの模様、実は「ダラダラ」前後合わせて3曲分は無料動画として残っている。是非見て頂きたい、特に麻井さんファンは必見必聴。

 「ダラダラ」のラスト、マイクがハウるんだけど、そのテンションの高ささえも愛しい、そんな曲だ。でもこれのPVは味が全然違ってこれがまたいい。爆笑必至なのでこちらも是非。




 アンコールのMCには爆笑した。サーティワンズのネーミングも良かったけど、「みんなよかったねえ〜!音楽というお仕事で食っていけて。立派になったねえ〜!」ってwww そういうところがまた魅力だ。

 ライブ後、すぐにTwitterなどにセットリストが上がったので、選曲が気に入りすぎてプレイリストを作ってしまった。いい曲多いね。



 風船がふわふわと浮かんだステージが一瞬現実を忘れさせてくれる。けどそれはきっとふれたら消えてしまう、夢なのだ。現実は容赦なく降りかかってくる。それでもきっと彼女は言う。「まあ、そんな時もあるよ」って。

 まだまだ若いお嬢さんだと私には映る。久しぶりに好きになった女性シンガー。これからがもっともっと楽しみなミュージシャンだ。

 もちろん、麻井さんもね。

 個人的には大納言あずきより、ロッキーロードとかかなと思う…いや、違うな、ここはいっそのこと「ラブポーションサーティワン」だな笑。

 ラブポーションてw どんなアイスwww


 写真は全てTwitterの公式さま(ご本人含)からお借りしました。


 これです!これこれ。30分くらいあります。是非見て〜!














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