文:見る「とはいえ!アイウエオ作文〜♪」ー大田紳一郎ソロライブ 『Singin'man's“The Bandwagon”』 〜アコースティック☆スペシャル〜 【DAY2】」(配信ライブ)





 いつもの仲間でカラオケに行くとさ、それぞれに「持ち歌」があってさ、お酒が少し入って来たりすると、妙にその定番曲みたいなものを聴きたくなるってのがある。まあ、今はそんな時間を望むべくもないんだけど、でもたまに思い出すよね、そんな楽しい時間のことをさ。


 大田紳一郎さんの配信ライブのDAY2を見て、DAY1の時に聞いたのと同じ曲を歌ってくれるとなった時にふと、その時のことを思い出した。「ああ、そうそう大田さん、それが聴きたかったの」ってね。


 セットリストを全て変えてくるのもいいと思うし、こんな風に、1ヶ月くらい前に聞いたのと同じのを聴けると、たった2回しかライブ見てないのに、何だか懐かしささえ覚えてしまう。そのくらい、大田さんのライブに、声に、そしてサポートメンバーに、すっかり馴染んでしまったのかもしれない。


 しかしいい声である。心の底からいい声だと思う。いい声っていろんな種類があるけど、大田さんの声は透明度のある高い声。高いって言ってもキイキイするようなそれではなくて、こう、青空に向かってスコーンと抜けるような高い声。そして癖がないんだよね、大田さんの声って。癖こそが個性って考え方もあるだろうけど、それが個性になるか単なる余計な引っ掛かりになるかは、案外紙一重で。だから、大田さんのような声はある意味貴重だ。だからと言って個性がないのとは違う。聞けば一発で「ああ、大田さんだな」と解る声。伸びやかで、青い空が本当に似合う声。羨ましいなあ、こんな声。私が1番憧れるタイプの声だ。男性だったらこんな声で歌える人になりたかった。




 ジャクソン・ブラウンのバージョンの “Peaceful Easy Feeling”から始まって(この曲いいねえほんと)ビートルズに続いて、DAY1でも演ったTwinzerの “Oh Shiny Days”へと。


 これさあ、DAY1の時も思ったんだけど、大田さんの持ち歌じゃないのかって程にサマになっててかっこいい曲。大田さん、これ、レコーディングして配信してくれませんか笑。あ、いやいや本気ですから。そのくらいいい歌だなあって思ったし、大田さんの声に似合ってる歌だと思う。私も本気で気に入ってしまって、歌詞見ながらだったら歌えるレベルまでメロディ覚えた笑。


 Bandwagonのシリーズって、私は今回初めて見てるんだけど、これまでの長いソロライブ歴の中で、カバー曲を中心に演ったのがあるとのことで。じゃあさあ、大田さん、いっそカバーアルバム出しませんか?もちろんdoaの曲も入っていいし、これまでのバンド、例えばRad  Hammer(今回の「思い」もすっごく良かった。こういう曲好きだわ。「タバコの匂いの車の中」という歌い出しがまた時代感があって私的には懐かしい気分だった。男の人の車ってみんなそんな匂いだった。ちょっとずつ違うんだけどね。ってまあ、そうたくさん乗った訳じゃないけどさw)とか入るのも大歓迎だし、あとは、斉藤和義さんもいいし(大田さん、「歩いていこう」の時、ファルセットにならないんだよね!これが凄いと思った。さすがハイトーンボーカル)、または私としては、ちょっと昔のいい曲を発掘して歌って頂きたい。拓郎なんかも似合いそうなんだよね。大田さんには。


 あのね、テイストが全然違うんだけど、歌の上手い人じゃないと歌えない名曲の中に、横山輝一さんの “Lovin’ You”っつーのがあるのよ。あんな感じの高い声の人じゃないと歌えない、そんな難しい曲を、大田さんには歌って頂きたい。





 中盤のdoaの曲ではDAY1の時の “Home Sweet  Home”も良かったけど、私は “Oh Friend”が良かったなあ。詞もすごく入ってきた。私さあ、ラブソングよりも、友情を歌った歌のが好きなんだよね笑。これもう昔っから変わらないの。


 あ!でもこれだけは言わせて! “One Love”の時の、ドラムの鶴屋裕一さんのコーラスには感動した!なんて綺麗な声!!!ドラマーでしょ?!なんであんなに上手いの?!と思ったけど瞬時に「ああ、そうかイナジュン(稲垣潤一)もフィル・コリンズもドラマーだったっけな…」と思い出して自分を否定したわ。鶴屋さん、ほんっと素敵な声でした。天晴れです。角刈りにするのかな今年www


 ギターの阿部友樹さんの半パン、もとい「卓球パンツ」も2回目にしてだいぶ見慣れてw、大田さんより一回り小さいギブソンで奏でるソロパートが前回より多いようで、これも大変堪能させて頂いた。アコースティックギターの音色ってほんと、いいよね。阿部さん、風邪ひかないのかな〜?!w




 で、サポートと言えば当然この方々に触れない訳にはいかない、我らが「歌えるインストバンド」Sensationのベーシスト麻井“大きい方でキープ”寛史さんとキーボーディスト大楠“カメラ目線は忘れない”雄蔵さん。今回も魅せてくれましたねえ〜。




 インスタのフォロワーさんから、1回目の配信が終わった後で、イヤフォンで聞くとより一層麻井くんのベースが素晴らしい!との情報を頂き、早速トライしてみることに。ただし、私はイヤフォンではなくスピーカーに繋いでみたのだが、これがまた実におっしゃる通りって感じで、麻井くんのベースがとてもよく響いた。どことなくSensationの時よりも音がまろやかで、きっとそれは、ボーカリスト大田紳一郎をうまく引き立てる音作りだったのかなと、素人ながら思ってしまったり。




 また、大楠くんのキーボードの相変わらずの優雅さ。なんでこの人の鍵盤はこんなにいつもエレガントなんだろう。決して荒っぽく扱ったりしない。どこまでも優しく指を置く感じ。テンポの速いものでも激しいものでも、とっても美的なのよね。どこにいても人の目を引く言葉の少ない美人、みたいな感じ。こんな女性は絶対大モテ。だから大楠くんの鍵盤も、みんなから求められるんだね、きっと。




 とはいえ!(皆さんここは笑うところですからw)

 大田さんのライブならではなのかな、今回も「アイウエオ作文〜♪」があって。麻井くんも前回に引き続き楽しかったですが、大楠くん「りんご狩り」ってどうなんでしょう笑。


 観客のいないライブにおいて、プレイヤーがテンション上げるのはなかなか難しいとの話もある中で、こういう、見てるものを楽しませてくれるコーナーっていいなあと思う。やっぱしさ、エンターテイナーなんだよね、大田さんって。そこが魅力のひとつなんだろう。そして画面のこっち側の観客に対しての、大田さんからの、サポートメンバーからの、深い思いも感じる。


 最後はDAY1の時と同じくMr.Bigの “To Be with You”でシメ。聞いていて安心する声の良さと、見ていて爆笑したくなるステージング。ああ、大田さん、もし叶うなら本当にいつか、ソロライブに行ってみたいです。同じ獅子座B型としてあなたを心の兄と慕いしこの気持ちを伝えに笑。


 大田さん、最後に言ってくださった、「お元気でいてください」という言葉、簡単な言葉なのにとっても沁み入りました。今の状況が状況だからかもしれませんが、それだけではなくて、きっと人を元気づける言葉ってのは、ヤケに簡単でストレートで、思いやりがはっきり見えるものなのかもしれません。何気なく言ったかもしれませんが、私は本当に嬉しかったです。いつか大田さんに、そしてSensationのおふたり、だけでなく、大賀くんにも車谷くんにも、4人全員に会えるその日まで、私も元気に過ごしたいと思います。


 写真は最初の2枚はTwitterより。









文:思う「 “Straight, No Chaser” な面々ー年末年始に考えた、ドリカム・GLAY・大賀好修ー」





 言葉というのは難しいもんだと思う。特にそれが、書き言葉ではなく話し言葉であった場合。


 大好きな海外ドラマ「エレメンタリー」でも、一時期だけシャーロックの恋人になるフィオナの台詞に「言葉は話すより書く方が好き。後から書き換えられるから」というのがあり、何気ないけど深いよな、と思ったことがある。


 入試問題だって、リーディングの方が得点しにくいように言われているけど、読み物は時間内であれば自分のペースで何度も読み返すことが出来るのに対し、リスニングは完全に受け身になって、向こうから聞こえてくる音声を待ち構えたりついて行ったりしなければならないし、しかも繰り返して言っては貰えないのだから、こっちのが大変だとも言える。




 だからこそ、それが対話ではないにしても、音として目の前の相手に発せられる言葉には、ちゃんと相手に通じるように、心を込めなければならない。そうであれば、きっと誤解されることも少ないだろうし、相手と違う意見であっても解って貰えることが多いのではないか、と思う。




 2022年元日の朝日新聞の一面に、Dreams  Come Trueの2人のインタビュー記事が載った。


 好きでよく聴いた曲はそれなりにあるが、ドリカムに思い入れはない。全くないと言える。大ヒットを飛ばしまくっていた90年代、ドリカムの音楽は、むしろ私には白々しくさえ聞こえるものが多かった。「みんな幸せになろうね」というメッセージは、私にはほど遠いものに思えた。そんなものなれっこないのに、という疑念が拭えなかった。それほど、若い頃の私は生意気で世間知らずで、何事にも懐疑的だった。今もまあ、多少その気はあるかも知れないが。


 そのドリカムが、コロナ禍を通じてどうであったかを、赤裸々に語っていた。いくつか拾ってみる。((敬称なし名字)は私がつけたもの。)





「ずっと暗闇の中。何もする気にならなくなった」(吉田)


「僕らにとって音楽とは、人と一緒にやるもの。でも今の世代は、1人で音楽を作って、発表するのが当たり前なんだよね」(中村)。その溝を「/(スラッシュ)」と表現する。「コロナと同時に、時代の線がはっきりと引かれた」


オンライン配信は「ウルトラ効率が悪い」。事務所を経営する立場でもある中村さんには厳しい現実だ。「とっくにつぶれててもおかしくない。それくらい衝撃的なことが起きてる」


「サバイブ(生き残る)するには強い心で進まなきゃ、タフにならなきゃ、って」吉田さんが約20年ぶりに本誌の取材に応じたのも、そんな理由からだ。


コロナに突きつけられた変化。とはいえ、ポップスは時代と共に移り変わるものだ。吉田さんはいう。「どう変わっていってもいい。時代と一緒に、みんなと一緒に、歩んで行けたら」




 よくぞここまで正直に語ってくれたと、元日から感動さえ覚えていた。

 そうか、配信ライブってそんなに採算合わないのか。多少は知っていたけど、話は事務所存亡の危機にまで及ぶのか。


 ドリカムの2人ってのは多分私より上だから、自分達から見たらかなり若手のミュージシャンたちが何の衒いもなくどんどんセルフプロデュースしてリリースしていく姿を見たら、そりゃあ焦りもするだろう。しかもインスタライブなどと称して、いくらでも自分の音楽を生発信する場がある。プラットフォームが昔とはまるで違うのだ。


 有名だから、人気があるから安泰って時代はもう終わった。それを証拠に、SNSを通じて、1秒前まで無名だった誰かが、いきなりスターダムにのし上がることは昨今よくある。


 自分達のネームバリューに頼ってはいけない。ドリカムの2人はそのことをきっとよく解っているのだと思う。だからこんな、真っ正直なインタビューになった。言葉を尽くし、愚痴るのでも強がるのでもなく、現状をしっかりと説明する。そして今の自分達の在り方を語る。

 私は昔よりずっと、ドリカムが好きになった。





 とはいえ、配信ライブをなくすことには異を唱えたい。今後の更なる高齢社会を見据えても、出向かずに、自宅でゆっくりみられる環境がせっかく出来たのだから、それはずっと残していいのではないか。新しい文化として。そして、仮にどれほど採算が合わなかろうと、この現状において、音楽を心の糧とする人がいて、その人達が自由に足を運ぶことが叶うようになるまでは、続けてもらいたいと思う。


 だがしかし、これくらいはっきりと、ズバッと、何のカッコもつけずにストレートに話してくれたからこそ、こちら側にいる者も、ミュージシャンの苦しい立場が理解できるのである。ドリカム級のビッグネームでさえ、金銭問題に左右されるほどの辛さ。ここまで腹を割って話してくれれば、驚きこそあれど彼らがグッと身近な存在になる。そして我が事として彼らの問題に思いを巡らすことが出来る。これが大事なんだ。話してくれなきゃだめだよ。互いの理解のために。武士じゃないんだから「食わねど高楊枝」みたいなスタイルはもう古い。


 もうね、ほんとね、最近、いや暫く前からずっと長い間親友とも話してるんだけど、カッコつけて語らないってのはもうダメだよ。古い。古いのよ。ちゃんと自分の言葉で語らないと。


 解ってくれてるよね?ってのは、相手=ファンに対する傲慢だ。解る訳ないじゃん。どんなにファンって言ったって、それぞれ生活あるんだし。





 コロナ禍において、価値観が変わる音が日々身体中に響いた気がした。世間の、というより、私の。


 そう、きっと私が変わったんだと思う。私の中の、カッコいい、の基準がガラッと変わったのかも知れない。


 黙ったままポーズ作ってカッコつけてんのは、絶対的に、昭和。「俺はそうでしかあり得ない」というのはただの怠慢。時代は毎日猛スピードで変わっている。表面だけ繕ったってダメ。中身だよ。中身が変わらないと。


 ガンガン稼いでビッグになってでかい家建ててイタ車乗り回して高い酒飲んでハイソな趣味持って海外に移住したりするのがステイタスだった時代はもう終わってんのよ。それって、要はカネってことじゃん?ダサいよそんなの。そうじゃなきゃおかしい。

 そんな時代の方が狂っていたに決まってる。もう長いこと。いい加減目を覚さなきゃ。


 もっと地に足をつけてさ、自分のルーツに根差してさ、幸せって何かなってちゃんと考えて、周りの人を見渡して、何を考えてるのかなって想像して、笑顔の多い毎日を送ろうって発信する。大賀くんみたいに。いや、こじつけじゃないよ。本当に大賀くんは、これを実践しているからさ。自分のコミュニティに集まった人達を対象にだけど。

 それこそが、これからの在り方じゃない?





 話が出たので(って出したんだろw)大賀くんのことを。

 今現在もまだYouTubeに残っている、大賀くんの昨年末の、トランペット奏者西川綾子さんとのコラボライブ(詳細は2つ前の記事を参照して頂きたい。リンクも貼ってあるので)で、大賀くんは、自分達と客席とのあまりの近さに、新鮮な、そして嬉しい驚きを隠せない様子だった。


「こんなにお客さんに近いところで演れるなんて…。嬉しいですよね。やっぱり僕達、エネルギー貰えますから。ナマはいいですよね」


 正確ではないが、そんなことを言っていたように記憶している。アヤコセンセイもそれに対して、「そうそう、私達も、聞いてもらって、こう、うんうんとか頷いてもらったりすると、全然違いますよね」という感じで返答していた。




 ただ単に「ナマはいい」とだけ言われると、そこに主語がない分だけ、やっぱし行きたくても行けない立場としては正直僻みも多少入ってぶっちゃけいい気分のものではない。日本語の弱みだと思うんだけど、主語がなくても通じる文章が多過ぎるんだよね。それって言葉の行き先がどこになるのかすっごく不明瞭でよくないことがあると思う。まあ実際、英作文なんかすると、その辺の不都合が如実に現れてくるんだけど。


 でもさ、こんな風に、ナマで演奏できることで自分達もエネルギー貰って、幸せを感じているんだよときちんと言葉で伝えて貰えると、ああそうだろうなあと無理なく理解することが出来る。





 大賀くんってのはものすっごくストレートな人だ。

 暫く前に、自らが主催するクローズドコミュニティの2次募集があった際、トライアル期間の料金形態について質問があったらしい。「なぜあっちよりこっちのが高いのか」的な感じで。


 大賀くんはそれに対し、実にストレートな気持ちをそのまま文字にして投稿していた。もうそれは消えているのでここには書かないが、私はそれを見て「正直な人だなあ。ここまで言わなくても、自分をいくらでも飾ることだって出来るのに」と些かの心配を含めて感心したことがある。しかしながらそれは全くの杞憂だったようで、確かめていないので恐らくだが、質問した方も十分納得されて、最終的に書き込みが消えたのだろうと思う。


 大賀くんが自分の気持ちを、言葉を精一杯尽くして、ストレートに語ったからこその結果。これって凄いことだと思うのよ。


 彼の生き方はまさに、 “Straight, No Chaser”

 “Straight, No Filter”って曲もハンク・モブレーにあるけど、大賀くんは今、「吸わないけど呑む」人だから前者かなと笑。





 話を戻す。

 このアヤコセンセイと大賀くんのやりとりを聞いて、本当に、演者の気持ちというか、見る側もそっちにも意識を向けてやりたいよねと思ったのよ。もちろんだからってすぐに客席に飛んでいけるかというと、状況や仕事を考えるとそうではない人が、私を含めてまだまだ多いのだけど、でも、なんというか、互いに理解し合うことが大事かなと。もし大賀くんが、行きたくても行けない人がいることに思いを馳せてくれるなら、私達だって、大賀くんのようなプレイヤー達がどれほど観客のいるステージを欲しているのか、考えを及ぼすことは容易だ。

 つまりは、想像力の問題なのだ。





 その想像力の話を。

 昨秋以来GLAYが好きになり、年始にリリースになった動画を見た。

 HISASHI TVの「カタカナ禁止飲み2022」。内容は去年に引き続き抱腹絶倒なんだけど笑、その中での、JIROとTERUの言葉が心に残った。


 自分達はこうしてライブが出来てるけれど、足を運べない人が今でもいる。だから、無観客ライブとか、そういう形も続けていければいいなというJIRO。


 コロナ禍で、みんな何考えてるのかなと、想像力を働かせることが大事だと思ったと語るTERU。


 そんなメンバーを見て頷きながら嬉しそうに笑っている、リーダーのTAKURO。

 本当に思いやりのある人達なのだなあと、ちょっと感動した。こんなミュージシャンもいる。それも大人気バンドで。


 ライブやるたびにお金払ってたよね、と大笑いするHISASHI。お金もらうんじゃなくて払ってる。俺、やってること今でも何にも変わってねえよ、と。


 音楽だってビジネスである以上、儲からなければ始まらない。しかし、彼らの音楽が心に響くのは、こんな、「儲け度外視でいいから、自分達が好きなことをやれてることが何より嬉しい」という純粋さがいつまでも消えないからだろう。


 彼らと同世代であることを、私は心から嬉しく思う。彼らの価値観を受け入れられる自分も含めて。

 そして、大賀くんとGLAYの4人が同い年であることは、偶然ではないような気もする。





 とことんまで語り合うことの大切さ。言葉を尽くすことは、相手への思いやりである。発信するということにはリスクが付き物だけれど、黙ったままで理解されないよりマシだ、という時代がすぐそこに来ている。

 語ろうよ、もっと。お互いの弱みを見せようよ。それはきっと、来たるべき日の強みになるから。

 そんな、原稿用紙換算で12枚ちょいなことをつらつらと考えた年始だった。

 月末の、大賀くんのインストバンドSensationの配信ライブが待ち遠しくて堪らない。

















文:見る「美味しいご飯をまたいつの日かーSpecial Session vol.3 for 60th Anniversary of "impulse!" records, "Re:COLTRANE II" @Blue Note Tokyo(配信ライブ)」





 大好きなテレビ番組の話で、以前「ブリティッシュ・ベイクオフ」の話は書いたと思う。その時にも触れたが、同じイギリスのテレビ番組で「ソーイング・ビー」というのがある。こちらは今、NHKのEテレでOA中なので見ようと思えば見られる番組。




 イギリス全土から集まった老若男女のソーイング好きが、「1度に3つの課題をこなしながら、毎回の脱落を回避して最終的には3人に絞られ決勝戦」という構図は「ベイクオフ」と同じ。


 私は生来の不器用で、お菓子作りもお裁縫も全然得意ではないが、見ていてとっても楽しい。「ビー」の方では、ファッションの推移なんかも時々教えてくれて興味深い。


 1枚の布から立体が出来る様を見るのは本当にエキサイティングだ。しかしながらもっと凄いのは、元は全く違ったものを生まれ変わらせて仕立て上げるところだ。例えばテントとか、パラソルなんかを服にしちゃったりする。またはペットの服とか水着なんかを作ったり。見る側の想像を遥かに超えたところでソーイングする、その発想の豊かさに唖然としたり感嘆したり拍手したり。


 それは全て、ソーイングが好きだからなし得るのだろうけど、きっと、元の服だったり布だったり、そういったものへのリスペクトがあるからこそ、なし得るのだろうとも思う。





 今回、思いがけずチケットを入手した配信ライブを見て、ふと、この番組との接点があるような気がした。


 言わずと知れたジャズ・ジャイアント、サックスプレイヤーのジョン・コルトレーン。その余りにも有名な曲の数々を、幾度となく聴き込み、解釈を繰り返し、端から全部切り刻み、思いっきりぶっ壊し、それを新しいもので繋ぎ合わせたような演奏は、難解かと思われたが全くそんなことはなく、洗練されていながらまさにド迫力の聞き応えで、会員価格1,500円という破格すぎるお値段で十二分に楽しませて貰った。部屋やキッチンでCD感覚でリピートして聞くうちにクセになり、次回同じような企画があったら是非またチケット買いたいなと思ってしまった。力一杯お得感満載のライブだったと言っておく。





 ライブが難解でなかった理由はもちろん、プレイヤー達全員にコルトレーンへの大いなるリスペクトと愛があるからであろう。そして何よりも、いくらぶっ壊してもそこには必ずコルトレーンらしさが残るという、元曲の素晴らしさが理由だと思う。


 個人的には、コルトレーンというプレイヤーに惹かれたことは正直余りなくて(苦笑)、サックスプレイヤーといえば私の中ではハンク・モブレーの方がなんぼも魅力的である。コルトレーンのような前のめりの派手さがないのに印象的なメロディは、聞く人によっては「泥臭い」と言われるようだが、私にはそのブルージーな部分こそがモブレーのアトラクティブな部分であると思っている。






 なもんで、コルトレーン大好きだからこのライブ見ました的な感じではなかったってのも、私がこのライブを心から楽しめた理由かもしれないが、とはいえ、お好きな方にこそ見て頂きたい。これだけの再解釈を可能にするコルトレーンの曲の素晴らしさにあらためて気づかれるのではないかと思うから。





 そしてそれだけでなく、今回のライブが凄かったのは、私は全く知らないで見ていたのだけど、4人のサクソフォニスト全員とベーシストが何と、あのバークリー音大出身なのである。いやあ参ったね。バンマス的な存在の馬場さんがメンバー紹介の時「同じ大学で…」と何度か言っていたのを聞き、ふうんどこの大学だったんだろ?と思って後から調べてみたらなんとバークリー。しかも中には全額奨学生がいるわ主席がいるわの超エリート集団。


 学歴が全てではないにせよ、そこまでの努力をしたということが素晴らしいし、その名に恥じないどころかその名を更に豪華に飾るほどの名演を今回聞かせてくれたと思う。



 そのMCで馬場さんが思わず客席に言った「ご飯、美味しいですか?」には笑った。「美味しいですよね、ブルーノートのご飯。食べ過ぎました」と言っていたが、確かにブルーノートは何を食べても飲んでも本当に心から美味しい。ハズレ一切なし。




 そういえば、このブログでは書かない回はないと言っても過言ではない、我らがスーパーギタリスト、Sensationの大賀好修=大賀くんは、ライブ前は食事をしないというようなことを言っていたことがあるんだけど、ブルーノートはどうだったんだろう。何か食べたのかな。松本さんのソロライブの時のカクテルOMOTESANDO、飲んだのかな。あれ、めっちゃ美味しかったんだけどな。

 


 Blue Trainから始まってMCの後のGiant  Steps、至上の愛、Naimaなど、キレのいい迫力のサウンドが目白押し。アンコールのMoment‘s Noticeも凄く良かった。


 全員素晴らしいのだけど、特に耳を奪われたのは、紅一点(なんて言い方も古いけど)の中島朱葉さん(アルトサックス)のBlue Trainのソロ。見た目とっても可愛くて、洋服のせいかどことなく「癒し系女子」なのに、ソロパートに入ると「行けー!」って感じで笑、いい意味でギャップがあって拍手だった。ソロのメロディも私好みだった。クールでスピード感があって。


 また、松丸契さんのソプラノサックスのソロも素晴らしかった。ソプラノサックスの音って結構好きなんだよね。「至上の愛パート1:承認」だったかなあ?予想を裏切るメロディラインが耳に残った。


 そしてなんつっても持ってってたのが、あえてこう呼ばせて頂きたい、ウルトラ級のイケメンベーシスト須川崇志さんのベースソロ。いやああれは凄い。ベースってさ、佇まいがもうほんと美しいよね。そこに不安定なメロディのソロが乗っかると妙な高揚感で心掻き乱される。「至上の愛パート2:決意」での、なんていう楽器か解らないけれど、ベースの下にキャラキャラと音がする打楽器をつけて演奏したソロシーン、あれは目も耳も持って行かれた。





 配信はセカンドステージだったんだけど、ファーストステージを、渡辺貞夫さんが見にいらしていたとのことで、Twitterなどにみんなで撮った写真が上がっていた。どうやらドラムの竹村一哲さんはナベサダさんのツアーメンバーだったこともあるらしい。凄いなみんなほんと。

 

 これが1,500円(会員以外は1,000円増しだと思うので2,500円)ってのは安すぎだと思いますブルーノートさん。こんな思いがけない名演に気楽に出会えるのが配信ライブのいいところ。どうかまた見せて下さい。


 写真はBlue Note TokyoのTwitterより。また、下の動画はライブ前の紹介動画。ご覧くださいませ。







 

文:見る「あけまして豪華2本立て無料配信ライブ動画リンク付き!ー口ずさむ名曲トランペットwith Guitar & 森川七月 #RAGNETLIVE(配信ライブ)」




 今回の記事の主役2人。しかも大賀くん、ヒョウ柄のストールだし。まあ、トラじゃないけどいいよねw 今年もどうぞよろしくお願います。



♪口ずさむ名曲トランペットwith Guitar 西川綾子&大賀好修(配信にて)


 大賀くんがトランペッターのお姉さんとコラボライブをすると知り、教えて頂いたようつべサイトに行ったのは12月26日。1日遅れのクリスマスに行われたコンサートは、それはそれはもう、大賀ファンには堪らない内容だった。主催者様によると、最低1ヶ月は無料配信しているとのことなので、未見の方には絶対に見てほしい。無料だし!





 トランペッターの西川綾子さんは、中でのお話によるとインターナショナルスクールで音楽の先生をされているようなので、ここではアヤコセンセイと呼ばせて頂くw 

 そのアヤコセンセイのトランペットに寄り添ったり前に出たりしながら、大賀くんがギターを奏でる訳である。ね、最高だと思わない?特に私はブラスの音が好きなので本当に楽しかった。


 ボズ・スキャッグスのWe Are All Aloneで幕を開けたライブ。こじんまりした空間で、2人の演奏を楽しめるなんて、生の観客の方はもちろんだけど、配信で見ているこちらにとっても半端ない臨場感。「こんなに(オーディエンスに)近いところで演るなんて…」と大賀くんも言っていたが、とにかく、演る方も聴く方もその距離の近さが醍醐味のひとつであった。


 カメラが結構入ったりしてもいたが(「お金持ちっぽいカメラ」とは大賀くん談)、とにかく音がいい。響きが美しくて、身体とか脳に染み渡る感じ。





 でもね、曲を聞くだけでも楽しいのだけど、曲間で挟まれる2人のお喋りがこれまたファンには極上なのよ。いや、これ、多分やたらなファンじゃなくても楽しいと思う。音楽が好きならきっと楽しめるお話が盛りだくさん。


 とはいえ、結構コアな話もあったりして。「仮装」とか「ニシン」とか「昭和」とか「26日」とか「禁じられた遊び」とか「サックス」とか「大阪王将」とか「お前をスターにしてやる」とか、ここに書いてるだけじゃ全くわからないと思いますが笑、見ると意味がわかるのでぜひ見てください。Sensationの話も出てきたりするので、是非是非。


 そういえばさ、ギブソンとフェンダーのことについて書かれた本があるんだよね、最近翻訳されたヤツ。あれ欲しいと思ってたのよねえ。私はなんでも文字から入ってしまうんだけど、読もうかなあ。



 アヤコセンセイがとってもトーク上手で、自分のお話と同時に大賀くんにどんどん話を振ってくれて。大賀ファンが見てるなということを意識してくれていたかどうかわからないけれど、大賀ファンのひとりとして、本当に感謝している。


 大賀くんは普段から、インスタ内のクローズドコミュニティ「ROOM  OHGA」でひとりトークをしてくれており、自分のことも結構お話ししてくれるのだけど、自分から自分のことを話すのと、誰かにインタビューされてそれに答えるのとでは、やはり話の内容が変わってくる。つまり、インタビューだと思いがけない話を振られたりするので、余計に本音というか、素の姿というか、そんなものがどんどん見えて、まあ有体に言えば、大賀くんが更に魅力的に見える訳である。

 アヤコセンセイ、本当に本当にありがとうございます。





 大賀くんはよくサポートギターで入る時に、ハモる相手をとにかく見つめて弾く姿が印象的に映る訳だが、今回のこれを見て頂くとわかるように、ハモる相手が誰であっても、彼は相手を見つめて合わせて行く。大袈裟かもしれないけど、これはプロとしての彼の美学なのだと勝手に思っている。


 というか、これは今から書く大楠くんも同じ。歌い手を見ながら演奏している訳よ。きっと特別なことではないのかも知れないけど、見ている方としてはその、相手の姿を見続けるところが美しいなって思うんだよね。


 今から見る方のためにも全部ネタバレとかはやめておきますが、1曲、大賀くんのギターのみの曲があり、これは私が友人の結婚式でカサンドラ・ウィルソンが歌うバージョンを選曲してかけたという思い出の曲なので、思わず涙ぐんでしまった。


 アヤコセンセイのトランペットは、派手さを抑えた優しくて明るい音色が持ち味。フリューゲルホルンのようにちょっと大きめに見えるのもあったりして、金管好きはほくほくだ。選曲もとっても良かったと思う。I’ll Be There、大好きだ。


 私は比較的若い頃から、今は亡き母より昭和歌謡の手解きを受けているので笑、結構解る方だが、あの演歌のあれのアレンジには唸ったねえ。大賀くん、ヨーロピアンだしスパニッシュだし、要は本人も言っていたように、ロックだった。なるほどねえ。こんな風になるのかと。歌謡曲、というか大賀くんが「ニューミュージック」と言った(懐かしい。この単語いつぶりに聞いたろうw 私結構好きだった、このジャンル)あの曲も含めて、母に聞かせたかった。


 アコースティックギター1本なのにこんなに満足できるってのは、やっぱし技量があるからよね。でもきっとそれだけじゃなくて、ジャンル問わず、どんな音楽も愛しているからだと思う。こういう幅の広いところに惹かれるんだよなあ、彼の。





 演奏する姿も楽しそうに笑う顔も何もかも楽しめるお得なライブ。最低1ヶ月配信とのことなので、とりあえず今月25日までは見られるんだろう。

 主催者様、もし出来ましたら、Sensationの配信ライブが始まる28日まで見られるといいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。







♪森川七月 無観客無料配信 #RAGNETLIVE (配信ライブ)


 YouTube配信ライブ記事第2弾はこちら。京都のライブハウスからの、まさにライブ配信だった。最初は後からアーカイブで見ようかと思ってたんだけど、Sensationがバックを務めた七月さんのアルバムは、2021年1番聴いたうちの1枚なので、これはぜひライブで見ようと思い直して、リアルタイムで楽しませて頂いた。

 無料配信は6日まで、もし興味がおありの方は早めのアクセスを。





 七月さんの声は滑らかなのに軽やか。普通、こういった声はまったりと、フェロモンたっぷりに聴こえることも多いのだが、これが不思議なことにべったりしていない。ここがいい。だから先ほど挙げたアルバムを、私は真夏によく聴いていたのだが、全く暑苦しくなく繰り返せた。


 今回これを見ようと思った理由は、七月さんももちろんだが、キーボードの大楠雄蔵さん。言わずと知れたSensationのひとりである。彼を配信で楽しむのは今年3度目。端正過ぎず、派手過ぎず、いい塩梅の彼の鍵盤。いつも思うんだけど、彼の鍵盤って音が潤ってるんだよねえ。保湿系の音。とっても心地よい。


 例えば、TKの鍵盤というのはきっと、湿度低め。カラッとした音こそが彼の信条だと思う。大楠くんのはその逆というか、持ち味の違う音というか。そこが魅力的に思える。


 どれもよかったんだけど、セカンドステージの1曲目のNature Boyのピアノ、すっごく良かった。ピアノと歌だけだったから余計に深く味わえたのかもだけど。元々この曲好きなんだよね。物悲しげで美しくて。次の「いっそセレナーデ」も絶品だった。これは後述ね。


 大楠くんの鍵盤はサックスの堂地さんの音にもすごく合っていたと思う。どちらも比較的湿度高めなのに、ジメっとはしてないんだよね。





 七月さんの歌の中では特に「いっそセレナーデ」が良かった。暫くぶりに聴いた歌だけど、陽水の元歌も大好きで、堪能させて頂いた。Just The Two of UsもEnglishman in New Yorkもすごく良かった。サックスがいるってことはこの選曲よねと納得。


 そして、初めて体験した七月さんのMC。歌のギャップもあってか笑、めちゃくちゃ面白かった。こういうの大事よね。エンターテインメントとしての存在感もとってもあった。

 こういう素敵な歌を聴きながらお酒が飲める時が、そのうち来るといいと思う。














文:見る「シーズンエンド、エンドレスラブーB'z presents LIVE FRIENDS(配信にて)」




♪B'z presents LIVE FRIENDS (配信)


 いやあ、やっと見た笑。配信ライブ立て込んでて、なかなか最後まで行きつかなかったので、見終わるかどうかヒヤヒヤしたが、我らが大賀くんが出ている以上最後まで見ないなんてあり得ないので、頑張って年内に見終わることに成功した(大袈裟な)。



 ライブとは言ってもいつものB'zのライブとは趣が違い、まるでお芝居を見ているかのようなセッティングが新鮮だった。稲葉さんという主人公がいて、その主人公を盛り上げるバンドがいるというね。


 そう、稲葉さんだったよねえ、今回のライブは。舞台に立つ姿が美しいのなんの。バンドの真ん中に稲葉さんがいて、ストーリーの主人公を見事に演じていたって感じ。





 そのバンド、と言っていいか分からないけど、とにかくバックが素晴らしかった。特に今回、第2の主役は確実に、ストリングス・ブラス・コーラス・パーカッション、そしてピアノだったと思う。


 ストリングスの優美さ、切なさは、稲葉さんの書いた歌詞を体現するかの如く。ストリングスのお姉さまたちが、ほんっとに見事なほど、全員美人なのも圧巻だった。あれさあ、顔の審査とかないよねえ?笑 そのくらい素敵な女性たちばかりだった。倉木麻衣ちゃんの配信ライブの時も思ったけど、ステージに女性が多いってこんなにも華やかになるのね。いいなあこういうの。


 そしてブラス、特にサックスの力強さと哀愁が、稲葉さんの声と見事にマッチ。テナーとソプラノサックスの音色が特に耳に残った。またフルートは木管だけど、これも透明感があって心を震わせた。もちろんノブさんのパーカッションの様々な音は、稲葉さんが体現する主人公の心理を映すみたいに色とりどり。そう、気持ちってさ、ひとつじゃないもんねえ。


 キーボードの小野塚さんが、特典映像の中で、「目立たないけど…注目してほしい」というようなことを言っていたけど、何をおっしゃるって感じですよほんと。今回、ピアノの音色くらい目立っていた音はない。鍵盤特有の美しい音が会場を包む様を、画面越しからも見ることができて感無量であった。小野塚さん、素晴らしかったですほんと。


 でもさなんつっても場を持ってってたのがコーラスだよねえ。坪倉唯子お姉さま。もう最高でした。「傷心」での稲葉さんとの掛け合い。あれもう大興奮よ。かっこいいし聞き応え十分だし。で、その時思ったの。あのさ、ツインボーカルものを稲葉さんもやったらどうかなあ。こんなに坪倉姉さんと互角に歌い合えるのだから、こんな感じで、ツインで歌うってのもありじゃないかなって。


 少し前に、徳ちゃんがさ、「けんとくチャンネル」で、BOMBER GIRLをカバーしたじゃない?あれを思い出してね。もちろん稲葉さんの声は個性的だから、ひとりで持っていってしまう可能性もあるのだけど、でも誰かと歌い合わせた時のこのいつもと違う感動を、また味わいたいなあって思ってしまった。是非いつか。

 あるいはさ、ゲストボーカルでもいいよ。ほら、Sensationとかさ、ゲストボーカルものがあるじゃない?ね?いいと思わないあ?え?私だけ?w





 大好きすぎる「僕の罪」「Snow」「傷心」そしてアンコールの「結晶」、この辺は絶品だった。例えばさ、いつものB'zのライブが、ヘビーディッシュが並ぶバイキング式のディナーなら、今回はコースで出てくるお行儀のいいディナーの感じ。いいねえたまには。こういう形式のライブ、今後も定期的にやったらどうかしらね。





 で、まあ私としては、大賀くんに話を振らないわけにはいかない訳よね。だって大賀くん中心に見てるんだから。だんだん慣れてきたわ。画面の左端だけ中心に見ることにさ。


 エレキのカッティングやアコギなど、相変わらずどれもいい音なんだけど、特に今回、Sensation #4という名前のついた、後半に出てくるシルバーのギターの音の良さが光っていたように思う。もうね、文字通り光ってるのよ音が。ブラスにもよく合う音だしね。


 よく合う、といえば、稲葉さんのMCの後ろで流れているギターの音色は全て大賀くんが弾いているんだけど、どうしてもそのギターを端から端まで聴きたくて、なもんで稲葉さんのMCが頭に全く入ってこなくてね笑。あれには参った。


 個人的にはやはり、大好きな曲ってこともあって、「結晶」でのプレイが最も印象に残ったかな。「ある密かな恋」の後ろとかも、軽やかでキラキラしているし。「sasanqua」の、短い間の柔らかい音色も好きだった。まあ、ひとつなんて到底選べないかな。全部好きだからさ。

 「ある密かな」ではYTのベースも好きだったわ。YTさあ、髪切ってとっても可愛くなった気がする。「髪切ったんだ。可愛くなったね」…って私は彼氏かwww





 いつもと趣向を変えたライブだったが、とっても懐かしい曲も並び、配信であれ満足だった。大賀くんがもっと映ってたらもっと満足したけどさ笑。

 最後にTAKが、いつもの静かな優しい声で、UNITEの時とは若干方向が違う、控えめで誰に対しても思いやりのある挨拶をした。個人的には、あれこそTAKの本心だったと思いたい。



 演者としては観客がいないというのは、テンションを保つ意味でも相当の苦行を強いられるものなのかもしれないと、最近になってようやく解るようになった。それでも、その難しさの中で、私達に素晴らしい音を届けてくれようとするミュージシャンがいる。


 だからこそ観客が入った時の喜びは、それこそひとしおなのだろう。そのことを、私達オーディエンスも慮らなければならない。


 同時に、そこに行きたくても手の届かない場所に(フィジカルでもメンタルでも)いるオーディエンスのことを、知ってほしいというのも、本音だったりする。


 その、互いの本音の間で、どう折り合いをつけていくのか。

 奏でるものと聴くものの違いはあれど、音楽を愛するもの同士の、これからの課題である、なんてことを2021年の年末に思った。

 愛がある、故にね。