文:見る「とはいえ!アイウエオ作文〜♪」ー大田紳一郎ソロライブ 『Singin'man's“The Bandwagon”』 〜アコースティック☆スペシャル〜 【DAY2】」(配信ライブ)





 いつもの仲間でカラオケに行くとさ、それぞれに「持ち歌」があってさ、お酒が少し入って来たりすると、妙にその定番曲みたいなものを聴きたくなるってのがある。まあ、今はそんな時間を望むべくもないんだけど、でもたまに思い出すよね、そんな楽しい時間のことをさ。


 大田紳一郎さんの配信ライブのDAY2を見て、DAY1の時に聞いたのと同じ曲を歌ってくれるとなった時にふと、その時のことを思い出した。「ああ、そうそう大田さん、それが聴きたかったの」ってね。


 セットリストを全て変えてくるのもいいと思うし、こんな風に、1ヶ月くらい前に聞いたのと同じのを聴けると、たった2回しかライブ見てないのに、何だか懐かしささえ覚えてしまう。そのくらい、大田さんのライブに、声に、そしてサポートメンバーに、すっかり馴染んでしまったのかもしれない。


 しかしいい声である。心の底からいい声だと思う。いい声っていろんな種類があるけど、大田さんの声は透明度のある高い声。高いって言ってもキイキイするようなそれではなくて、こう、青空に向かってスコーンと抜けるような高い声。そして癖がないんだよね、大田さんの声って。癖こそが個性って考え方もあるだろうけど、それが個性になるか単なる余計な引っ掛かりになるかは、案外紙一重で。だから、大田さんのような声はある意味貴重だ。だからと言って個性がないのとは違う。聞けば一発で「ああ、大田さんだな」と解る声。伸びやかで、青い空が本当に似合う声。羨ましいなあ、こんな声。私が1番憧れるタイプの声だ。男性だったらこんな声で歌える人になりたかった。




 ジャクソン・ブラウンのバージョンの “Peaceful Easy Feeling”から始まって(この曲いいねえほんと)ビートルズに続いて、DAY1でも演ったTwinzerの “Oh Shiny Days”へと。


 これさあ、DAY1の時も思ったんだけど、大田さんの持ち歌じゃないのかって程にサマになっててかっこいい曲。大田さん、これ、レコーディングして配信してくれませんか笑。あ、いやいや本気ですから。そのくらいいい歌だなあって思ったし、大田さんの声に似合ってる歌だと思う。私も本気で気に入ってしまって、歌詞見ながらだったら歌えるレベルまでメロディ覚えた笑。


 Bandwagonのシリーズって、私は今回初めて見てるんだけど、これまでの長いソロライブ歴の中で、カバー曲を中心に演ったのがあるとのことで。じゃあさあ、大田さん、いっそカバーアルバム出しませんか?もちろんdoaの曲も入っていいし、これまでのバンド、例えばRad  Hammer(今回の「思い」もすっごく良かった。こういう曲好きだわ。「タバコの匂いの車の中」という歌い出しがまた時代感があって私的には懐かしい気分だった。男の人の車ってみんなそんな匂いだった。ちょっとずつ違うんだけどね。ってまあ、そうたくさん乗った訳じゃないけどさw)とか入るのも大歓迎だし、あとは、斉藤和義さんもいいし(大田さん、「歩いていこう」の時、ファルセットにならないんだよね!これが凄いと思った。さすがハイトーンボーカル)、または私としては、ちょっと昔のいい曲を発掘して歌って頂きたい。拓郎なんかも似合いそうなんだよね。大田さんには。


 あのね、テイストが全然違うんだけど、歌の上手い人じゃないと歌えない名曲の中に、横山輝一さんの “Lovin’ You”っつーのがあるのよ。あんな感じの高い声の人じゃないと歌えない、そんな難しい曲を、大田さんには歌って頂きたい。





 中盤のdoaの曲ではDAY1の時の “Home Sweet  Home”も良かったけど、私は “Oh Friend”が良かったなあ。詞もすごく入ってきた。私さあ、ラブソングよりも、友情を歌った歌のが好きなんだよね笑。これもう昔っから変わらないの。


 あ!でもこれだけは言わせて! “One Love”の時の、ドラムの鶴屋裕一さんのコーラスには感動した!なんて綺麗な声!!!ドラマーでしょ?!なんであんなに上手いの?!と思ったけど瞬時に「ああ、そうかイナジュン(稲垣潤一)もフィル・コリンズもドラマーだったっけな…」と思い出して自分を否定したわ。鶴屋さん、ほんっと素敵な声でした。天晴れです。角刈りにするのかな今年www


 ギターの阿部友樹さんの半パン、もとい「卓球パンツ」も2回目にしてだいぶ見慣れてw、大田さんより一回り小さいギブソンで奏でるソロパートが前回より多いようで、これも大変堪能させて頂いた。アコースティックギターの音色ってほんと、いいよね。阿部さん、風邪ひかないのかな〜?!w




 で、サポートと言えば当然この方々に触れない訳にはいかない、我らが「歌えるインストバンド」Sensationのベーシスト麻井“大きい方でキープ”寛史さんとキーボーディスト大楠“カメラ目線は忘れない”雄蔵さん。今回も魅せてくれましたねえ〜。




 インスタのフォロワーさんから、1回目の配信が終わった後で、イヤフォンで聞くとより一層麻井くんのベースが素晴らしい!との情報を頂き、早速トライしてみることに。ただし、私はイヤフォンではなくスピーカーに繋いでみたのだが、これがまた実におっしゃる通りって感じで、麻井くんのベースがとてもよく響いた。どことなくSensationの時よりも音がまろやかで、きっとそれは、ボーカリスト大田紳一郎をうまく引き立てる音作りだったのかなと、素人ながら思ってしまったり。




 また、大楠くんのキーボードの相変わらずの優雅さ。なんでこの人の鍵盤はこんなにいつもエレガントなんだろう。決して荒っぽく扱ったりしない。どこまでも優しく指を置く感じ。テンポの速いものでも激しいものでも、とっても美的なのよね。どこにいても人の目を引く言葉の少ない美人、みたいな感じ。こんな女性は絶対大モテ。だから大楠くんの鍵盤も、みんなから求められるんだね、きっと。




 とはいえ!(皆さんここは笑うところですからw)

 大田さんのライブならではなのかな、今回も「アイウエオ作文〜♪」があって。麻井くんも前回に引き続き楽しかったですが、大楠くん「りんご狩り」ってどうなんでしょう笑。


 観客のいないライブにおいて、プレイヤーがテンション上げるのはなかなか難しいとの話もある中で、こういう、見てるものを楽しませてくれるコーナーっていいなあと思う。やっぱしさ、エンターテイナーなんだよね、大田さんって。そこが魅力のひとつなんだろう。そして画面のこっち側の観客に対しての、大田さんからの、サポートメンバーからの、深い思いも感じる。


 最後はDAY1の時と同じくMr.Bigの “To Be with You”でシメ。聞いていて安心する声の良さと、見ていて爆笑したくなるステージング。ああ、大田さん、もし叶うなら本当にいつか、ソロライブに行ってみたいです。同じ獅子座B型としてあなたを心の兄と慕いしこの気持ちを伝えに笑。


 大田さん、最後に言ってくださった、「お元気でいてください」という言葉、簡単な言葉なのにとっても沁み入りました。今の状況が状況だからかもしれませんが、それだけではなくて、きっと人を元気づける言葉ってのは、ヤケに簡単でストレートで、思いやりがはっきり見えるものなのかもしれません。何気なく言ったかもしれませんが、私は本当に嬉しかったです。いつか大田さんに、そしてSensationのおふたり、だけでなく、大賀くんにも車谷くんにも、4人全員に会えるその日まで、私も元気に過ごしたいと思います。


 写真は最初の2枚はTwitterより。









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