♪B'z presents LIVE FRIENDS (配信)
いやあ、やっと見た笑。配信ライブ立て込んでて、なかなか最後まで行きつかなかったので、見終わるかどうかヒヤヒヤしたが、我らが大賀くんが出ている以上最後まで見ないなんてあり得ないので、頑張って年内に見終わることに成功した(大袈裟な)。
ライブとは言ってもいつものB'zのライブとは趣が違い、まるでお芝居を見ているかのようなセッティングが新鮮だった。稲葉さんという主人公がいて、その主人公を盛り上げるバンドがいるというね。
そう、稲葉さんだったよねえ、今回のライブは。舞台に立つ姿が美しいのなんの。バンドの真ん中に稲葉さんがいて、ストーリーの主人公を見事に演じていたって感じ。
そのバンド、と言っていいか分からないけど、とにかくバックが素晴らしかった。特に今回、第2の主役は確実に、ストリングス・ブラス・コーラス・パーカッション、そしてピアノだったと思う。
ストリングスの優美さ、切なさは、稲葉さんの書いた歌詞を体現するかの如く。ストリングスのお姉さまたちが、ほんっとに見事なほど、全員美人なのも圧巻だった。あれさあ、顔の審査とかないよねえ?笑 そのくらい素敵な女性たちばかりだった。倉木麻衣ちゃんの配信ライブの時も思ったけど、ステージに女性が多いってこんなにも華やかになるのね。いいなあこういうの。
そしてブラス、特にサックスの力強さと哀愁が、稲葉さんの声と見事にマッチ。テナーとソプラノサックスの音色が特に耳に残った。またフルートは木管だけど、これも透明感があって心を震わせた。もちろんノブさんのパーカッションの様々な音は、稲葉さんが体現する主人公の心理を映すみたいに色とりどり。そう、気持ちってさ、ひとつじゃないもんねえ。
キーボードの小野塚さんが、特典映像の中で、「目立たないけど…注目してほしい」というようなことを言っていたけど、何をおっしゃるって感じですよほんと。今回、ピアノの音色くらい目立っていた音はない。鍵盤特有の美しい音が会場を包む様を、画面越しからも見ることができて感無量であった。小野塚さん、素晴らしかったですほんと。
でもさなんつっても場を持ってってたのがコーラスだよねえ。坪倉唯子お姉さま。もう最高でした。「傷心」での稲葉さんとの掛け合い。あれもう大興奮よ。かっこいいし聞き応え十分だし。で、その時思ったの。あのさ、ツインボーカルものを稲葉さんもやったらどうかなあ。こんなに坪倉姉さんと互角に歌い合えるのだから、こんな感じで、ツインで歌うってのもありじゃないかなって。
少し前に、徳ちゃんがさ、「けんとくチャンネル」で、BOMBER GIRLをカバーしたじゃない?あれを思い出してね。もちろん稲葉さんの声は個性的だから、ひとりで持っていってしまう可能性もあるのだけど、でも誰かと歌い合わせた時のこのいつもと違う感動を、また味わいたいなあって思ってしまった。是非いつか。
あるいはさ、ゲストボーカルでもいいよ。ほら、Sensationとかさ、ゲストボーカルものがあるじゃない?ね?いいと思わないあ?え?私だけ?w
大好きすぎる「僕の罪」「Snow」「傷心」そしてアンコールの「結晶」、この辺は絶品だった。例えばさ、いつものB'zのライブが、ヘビーディッシュが並ぶバイキング式のディナーなら、今回はコースで出てくるお行儀のいいディナーの感じ。いいねえたまには。こういう形式のライブ、今後も定期的にやったらどうかしらね。
で、まあ私としては、大賀くんに話を振らないわけにはいかない訳よね。だって大賀くん中心に見てるんだから。だんだん慣れてきたわ。画面の左端だけ中心に見ることにさ。
エレキのカッティングやアコギなど、相変わらずどれもいい音なんだけど、特に今回、Sensation #4という名前のついた、後半に出てくるシルバーのギターの音の良さが光っていたように思う。もうね、文字通り光ってるのよ音が。ブラスにもよく合う音だしね。
よく合う、といえば、稲葉さんのMCの後ろで流れているギターの音色は全て大賀くんが弾いているんだけど、どうしてもそのギターを端から端まで聴きたくて、なもんで稲葉さんのMCが頭に全く入ってこなくてね笑。あれには参った。
個人的にはやはり、大好きな曲ってこともあって、「結晶」でのプレイが最も印象に残ったかな。「ある密かな恋」の後ろとかも、軽やかでキラキラしているし。「sasanqua」の、短い間の柔らかい音色も好きだった。まあ、ひとつなんて到底選べないかな。全部好きだからさ。
「ある密かな」ではYTのベースも好きだったわ。YTさあ、髪切ってとっても可愛くなった気がする。「髪切ったんだ。可愛くなったね」…って私は彼氏かwww
いつもと趣向を変えたライブだったが、とっても懐かしい曲も並び、配信であれ満足だった。大賀くんがもっと映ってたらもっと満足したけどさ笑。
最後にTAKが、いつもの静かな優しい声で、UNITEの時とは若干方向が違う、控えめで誰に対しても思いやりのある挨拶をした。個人的には、あれこそTAKの本心だったと思いたい。
演者としては観客がいないというのは、テンションを保つ意味でも相当の苦行を強いられるものなのかもしれないと、最近になってようやく解るようになった。それでも、その難しさの中で、私達に素晴らしい音を届けてくれようとするミュージシャンがいる。
だからこそ観客が入った時の喜びは、それこそひとしおなのだろう。そのことを、私達オーディエンスも慮らなければならない。
同時に、そこに行きたくても手の届かない場所に(フィジカルでもメンタルでも)いるオーディエンスのことを、知ってほしいというのも、本音だったりする。
その、互いの本音の間で、どう折り合いをつけていくのか。
奏でるものと聴くものの違いはあれど、音楽を愛するもの同士の、これからの課題である、なんてことを2021年の年末に思った。
愛がある、故にね。