文:見る「僕らの同級生アイドルー『年忘れ満園庄太郎ソロライブ&ライブ配信』」





♪「年忘れ満園庄太郎ソロライブ&ライブ配信」12月26日(配信は1週間)


 前から見たいと思ってた庄ちゃんこと満園庄太郎さんの、12月26日のソロライブが配信されることになったと知り、ソッコーでチケットを取った。

 庄ちゃんは私と同い年。まさに文字通りの同級生アイドルなのだ。同じく元クラスメイトで親友のK(彼女は庄ちゃんに「アラミス」とニックネームをつけた張本人である)に連絡して誘うと相変わらずのノリの良さでチケットを買うと言ってくれた。また、これは庄ちゃんよりはだいぶ若い私のウェブ友だが、彼女もチケットをゲット。更に言えば、前日メッセージ経由でクリスマスカードを送らせて貰った庄ちゃんファンの女子からは、現地に行くのだと連絡が来て、何だか友達みんなでライブに参加している気分で配信を待った。


 私はこれまでライブといえば、ライブを見ている時間と、一緒に行く友人と過ごすホテルライフが全てであり、まあきっとそれは仮にライブに行けるようになってからも同じなんだろうけど、でも、こうしてウェブでの繋がりが出来、いろんな方と気持ちよくお話するようになった訳だから、今後もし機会があればぜひ、コロナ禍に繋がってくれた皆さんと、ライブでお会いしてみたいものである。きっと一緒に行ってくれるKもこれには同意してくれるのではないかと思う。


 庄ちゃんは私と誕生日が2ヶ月と違わない、本当の同級生である。だからこそ、庄ちゃんがこの夏、病に倒れた時は本当に心配だった。どこか人ごとに思えず、早く、いや、ゆっくりでいいから元気になって欲しいと本気で願った。そんな気持ちで、庄ちゃん宛のカードを作り、やはりウェブ経由で送らせて貰ったことがある。

 すると、お返事が来るのである。短い一言ではあっても、顔文字付きのお返事だ。まさかと思った。自分が好きなミュージシャンから返事が来るなんて考えもしなかったから。しかもあのB'zのサポートメンバーだった庄ちゃんからである。本当に驚いた。

 庄ちゃんはそのくらいフレンドリーで、私達の目線を分かってくれている、そんなミュージシャンである。





 アットホームな感じのライブハウスで庄ちゃんのソロライブは始まった。オーディエンスもすごく近い距離にいるのが配信画面からも解る。一緒になって拍手している気分。しかも「配信を見て下さってる人もいるんだよね。はーい、庄ちゃんだよー」なんて言いながら画面に向かって手を振ってくれるのである。これにヤラレないファンはいないだろう。さすがは僕らのアイドル満園庄太郎。


 私は高尾山からだいぶ西に向かったところに住んでいる、とも言えるので、1曲目の「高尾山」はとてもインパクトのある楽しい曲だった。しかもここで披露されたB'z 5ERASの時の庄ちゃんのエピソードがたまらなく面白かった。いや、面白かったと言っては庄ちゃんに申し訳ないのだけれど、でも実際、気持ちが解るだけにお腹を抱えて笑った。まあねえ、そりゃあ神経使うよねえ。あのメンツの中でさ、どこで庄ちゃんがファイヤーするのかって話になって、しかもあの短い間に火をつけなきゃならないってなったら、ねえ。


 でもさ、この、笑いってのが大事なんだよね。いや、別にライブが漫談のようだったという訳ではなくて(若干そんな雰囲気もあったけどw)、こんな時代になっちゃった訳だから、やっぱり笑い声が出るってのは大事なことだと思うの。ほら、よく言うじゃない?笑うだけで免疫力が上がるって。ほんとそうだと思う。





 庄ちゃんの作る歌は綺麗なメロディで、そこにふわふわとした声が重なる。ものすごく意外だった。あんなに激しいベースプレイヤーな訳だから、こんな曲作るんだと知った時は「へえ〜」という感じだった。が、ベースにあるのが憂歌団やニール・ヤング、RCサクセションに矢野顕子なんて名前なんだと知り、納得。なるほどねえ。「風」「ミルクティー」「君とデート」といった、ちょっと可愛らしい曲が印象的だった。


 恋に上手くいかなかった若い頃のエピソードなんかも私にはちょっと意外。アイドルなんだし、絶対モテ組だと思ってたし。まあ、モテるからって、自分の好きな相手と全部上手くいくかって言ったらそうじゃないけどさ。


 また、お兄さん達の話もとっても楽しかった。三男の庄ちゃんから見たお兄さんのドラマー、英二さんのお話も。それにしても庄ちゃんの言った、「子供の体重くらいの…」ってとこは大爆笑だった。そっちの業界にいる人間にはもうたまらなくツボだった。私、会場にいたら「そこ笑いすぎ」って突っ込まれるほど笑ったと思う。今度このセリフ使わせて貰うことにするw





 一緒に音楽をやって来たB'zでの、そして他のところでも1番の相棒とも呼べる黒瀬蛙一さんや、扇田裕太郎さん、セキショウさんのお名前なんかも随所に出てきて、詳しい方だったらきっとワクワクして聞いたと思う。私個人としては、ローリー寺西さんとのお話が楽しかった。懐かしい、すかんち。


 「ベース1本でよくこんな」と褒めて頂いたそうだが、私もそう思った。というか、ベースをあんな弾き方するってのがまず発想になかった。まるで普通のギターと同じように庄ちゃんはベースを奏でる。そこが新鮮だった。ベースってさ、単音の美学みたいなところがあって、そここそに味わいがあるんだと思っていたけど、そうじゃないのね。無限の魅力なのね。今回のライブはそれに気づかせてくれた。指弾き、ピック、ストローク、なんでもありのプレイスタイルがたまらなくカッコよかった。



 1番面白かったのが第2部の冒頭、庄ちゃんの衣装=私服=テロンテロンシャツのじゃんけん抽選大会だよね。「これをさメルカリで…ってこともあるのか…じゃあ、やめまーす」って庄ちゃん!w そこにいるのはあるいは見てんのは庄ちゃんのガチのファンしかいないから!www 



 Blow Again BlowやAlwaysなんかも大好きだけど、私はベースが主体の「アナスタシア」が好きだった。コードは繰り返しとはいえ、インスト特有のドラマティックな展開で、聴きごたえ十分だった。


 そこで庄ちゃんに勝手にリクエスト。もしね、ソロアルバムを作る計画があったら、歌物だけじゃなくて、インストも入れてほしい。ぜひベースで。


 なんかね、勝手にね、満園だけにFull of Gardenって言葉がタイトルとして浮かんでさ、でね、アルバムジャケットの中で庄ちゃんはね、緑とお花に囲まれた、あまり作り込まれてないイギリス風のお庭に、テロンテロンシャツ着て佇んでてさ、こっち向いて柔らかく笑ってるの。長いふわふわの髪を靡かせて。どう?こんなの素敵じゃない?





 カッコつけてないってことはなんてカッコいいんだろうって、庄ちゃんを見ていてつくづく思った。年齢や家庭など、こんなにプライベートを嫌味なく上手に、正直に、明るくファンに伝えられるのも才能だと思う。きっと庄ちゃんは意識していないだろうけど。だから庄ちゃんは私達のアイドルなのよねえ。

 アンコールで演奏してくれたひとりツェッペリンも最高だった。会場のお客さんとの会話の掛け合いも、配信組でも一緒に楽しめた。



 庄太郎さん、いつだったか頂いたメッセージへのお返事に、「文章も嬉しかったです」と書いてくれましたね。私、あの一言がどれほど嬉しかったか解りません。文を書くことが大好きな私ですが、自分の書いたものが、人に、相手に通じるのだとあらためて知った時の感動は、どんな言葉でも言い表せない程でした。ありがとうございました。

 これからもどうか、お体に気をつけながら、ガンガンファイヤーしちゃってください。私達は、あなたのその勇姿を見るのを、これからもずっと楽しみにしております。









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