それがたとえ決して手の届かない人であっても、好きな人が出来ると、人間必ずと言っていい程やってしまうのが、星座占い。
別に縁なんかなくても、相性がいいと単純に嬉しいし、もしあまり良くなくても、相手のことがちょっとだけ分かったような気になれるのが(気になれるってところがポイント)、星座占いのいいところ。
とはいえ、今更私との相性の話したって面白くも何ともないのでそれはさておき、早速本題に入る。
本題とは。
当ブログではお馴染みのスーパーギタリスト・大賀好修さん=大賀くん率いる、これまた愛してやまないインストルメンタルバンドSensationの面々を、占星術で切ってみよう!ってこと。
一口に星座占いと言ってもいろんな見方がある。まずはスタンダードなところでサクッと見ると、
大賀くん:牡羊座
大楠くん:牡牛座
麻井くん:牡牛座
車谷くん:山羊座
となり、ここで我らがリーダー大賀くんのみ「活力の象徴で、ワクワク大好きな火のエレメンツ」で、後の3人は皆「現実的で安定感を好む、まとめるの大得意な土のエレメンツ」だということがわかる。
一般的に、火は風と、土は水と相性が良いとされており、よってここだけだと「リーダー vs 3人」という図式がすっかり出来上がってしまうように見えるw
ところが占星術には別の見方「サイン」があり、それによると、
大賀くん(牡羊座)と車谷くん(山羊座):活動宮
大楠くんと麻井くん(牡牛座):不動宮
となる。
活動宮は「何かを始めたり取り組んだりするのは得意」で、不動宮は「耐久性があって同じことを繰り返すのが得意」。
で、不動宮は、活動宮が思い付いたアイデアを形にするのが得意、という面が。
ワクワクが大好きなリーダーのアイデアに、まず1人がひょいと乗っかってみて、それを見ている他の2人が段々と形にしていく。そんなイメージ。まあ実際は違うかもしれないけど。
でも。
ほほう、すごいなって思いません?勝手な想像ですが笑。
ちなみに!彼らととっても仲の良い1人、徳永暁人さんは乙女座なので、「地の星座」で「柔軟宮」。
柔軟宮とは、自分で決断するのは苦手な方だけど、相手の要求に合わせて対応するのは得意。そして活動宮と不動宮の足りないところをしっかりと補って柔軟に先に進めることができる人。
活動宮と不動宮の4人の中に柔軟宮の徳ちゃんが入った「パラシュートが開かない」がどうしてあんなに名曲になったのか、わかる気がする。
さて。
ご存知の方も多いと思うが、今話してきた、俗に言うところの「私の星座」は「私の太陽星座」を意味する。
それぞれが生まれた時に太陽がどの位置にあったのかによって決まるものだが、空の星は太陽だけではない。例えば、生まれた時に月がどこにあるのかによって、「月星座」というものが決まってくる。
月なので、太陽星座ほど性格上表立ってくることは余りないが、それでも全くない訳ではないので、その辺を合わせて見ていくことで、ステレオタイプの星座占いが少し深みを増して解釈できたりする。
で、Sensationの4人の月星座を調べてみた。
そうしたらこれが、面白いほどハマるのである。
まず大賀くん。
太陽星座牡羊座の大賀くんの月星座。なんだと思います?
乙女座(エレメントは土)なんですよ。
乙女座といえばなんつってもキーワードは「ピュア」。純粋さからくる正義感。理想。自己犠牲。
月星座なので、ババーンとは出ないけど、いざという時に見せる姿にそれがある。人の役に立ちたい、とか、自分の使命を果たしたい、とか。
あるサイト(moon-cycle.net)にこんな文章があった。
「乙女座を月星座に与えられた人は、自分以外の存在のために何かをしようとする時、さまざまな才能や可能性を開花させることができます。
そして乙女座には、そうやって自分の使命を果たすために必要なあらゆる能力が与えられています。任された仕事をきちんとこなす責任感の強さ、決まったルールを慎重に守り抜く律儀さ、自分が何かをしなければ、という強い使命感と正義感」
ほら、そこのあなた。
大きなステージの、向かって左端の方でギター弾いてるあの姿、思い出したでしょう?!笑
目から鱗が3億枚くらい落ちた気分。
上の記事と合わせて見ると、牡羊座は活動宮、乙女座は柔軟宮。つまり、月星座まで読むとこのバンド、リーダーが既に柔軟宮。
ちなみに乙女座といえば、徳ちゃん。徳永暁人さんの太陽と大賀くんの月が被っている。相性いい訳だこの2人。
で、Sensationの他の3人の月星座はというと、
大楠くん:天秤座(風で活動宮)
麻井くん:射手座(火で柔軟宮)
車谷くん:射手座(上と同じ)
太陽星座だと「火のエレメント」だった大賀リーダーの月は「土」。だから他の3人のことを、心の中ではしっかり理解している。そして太陽が「土のエレメント」の3人がみんな揃って、月が「火」か「風」。リーダーの素顔を理解している。
これって凄い。どこが凄いかって言うと、相手の要素が必ず自分の中にあるところ。
大賀くんの火の要素=表側が、麻井くんや車谷くんの内面。そのバランスを取っているのが、風のエレメント、天秤座をもつ大楠くん。
4人のうち3人が柔軟宮ってのも、サポートメンバーとして歴史が長いところとあってるよね。誰にでも合わせられることの象徴じゃないかな。残る1人だって活動宮だし。しかも風。決して1つの場所に凝り固まっている人達ではない。冒険好きの射手座が2人もいるしね。
とはいえ、これは月星座。表側では不動宮=牡牛座が2人でしっかりと足元を支えているのかも。バンドとして。
水のエレメントがないと言うのも、このバンドの特徴かも。カラリとした独特の空気感。
そういえば「風」にまつわる曲いくつもあるね。
storm
Natsu no kaze
色なき風
Night Breeze
いやあ、美しいなあ。
これだけ上手く出来てるバンドもそうはないんじゃない?
それぞれに運命づけられた星の配置までもが彼らを祝福している。
祝福されて、そして10周年。
そんな10周年を記念する今年、彼らのSensationとしての活動の皮切りは配信ライブ。今夜からの。
その前に、ここからは、しばらく前にリリースされた彼らの4枚目のアルバムについて思いつくまま書きたいと思う。
前3枚のアルバムのうち、1枚目と3枚目は “aggressive”、2枚目は “sentimental”がテーマみたいに思える。いわゆる思春期なんていう単語が浮かんだのよね。まだ10代の時の、いい意味での青さみたいなものがとても感じられる。恋をして、好き好き大好き!と相手に伝えたくて堪らなかったり、伝えられなくてもやもやしてたりするような。
それが、4枚目になると少し成長して、青年期とでも言えばいいかな、高校生でも受験生、とか、或いは浪人生、みたいな雰囲気に変わる。若さはもちろんあるんだけど、もう少し、人の苦い部分を知って思慮深くなったという感じ。恋愛なら、恋をして、相手と心通じ合う瞬間を感じて、だけど最後には離れていく、そのどうしようもなさ、未熟さ、寂しさ、切なさ、腹立たしさ、愛しさ。そしてまた前を向いて歩いていく、というかさ。
車谷くんのドラムが絶品だと思う。
彼特有の、例えば底抜けに朗らかな “Evoke” のような曲の中でスパーンと勢いのあるスネアを叩く、その音だけでなく、 “Autumn alley”や「雪華」の静けさの中の、人肌のような温もりのある音。そのどちらもが心地よい。何でも叩けるんだねほんと。
で、そこに絡むピアノがまた極上で。大楠くんの、少しだけ水分を帯びた音使い。いいよねえ。このバンドって基本、乾いた音が信条みたいなところあるけど、そこに適度な湿度を与えているのが大楠くんの鍵盤だと思う。この「適度な」ってのが大事なのよ。乾きすぎてもよくないのは、肌も音も同じ。ぜひ保湿系鍵盤と呼ばせて頂きたい。
“Autumn alley”は大賀くんのギターと麻井くんのベースのユニゾンも聴きどころで実に美しい。Sensationは、ギターのメインメロディの下で、少し違うメロディとリズムでベースが奏でられるシーンも聞き所だと思うが、全く同じメロディを音程に差をつけて聞かせてくれるところもとてもいい。この辺り、クラシックっぽい感じもするよね。
最初に聞いた時、「色なき風」に一番ぶっ飛んだ。シャッフルのリズムを取る麻井くんのベースが重たすぎず跳ねすぎず、大賀くんのギターの歪み具合もいい塩梅で。その辺りに凄い美学を感じ、ああこんな痺れるほどカッコいい音楽があるんだと唸った。ロックとジャズを好んで聞いてきた自分としては、まさにその融合であり、その辺がミクスチャーされたサウンドはこんな風に1曲の中に落とし込まれるのかと感動した。とにかく、新しかった。今までにない感じ。
元々インストものが好きだったってのもあったんだと思う。アルバム1枚聞いた瞬間ドツボにハマる音がしたくらいだ笑。
中学でブラスバンド部に入り、3年間ホルンを吹いていたのだが、このホルンという楽器は、トランペットのような花形のメロディが貰えることは殆どなく、大体7割から8割がリズム隊としての役割を担う。が、大体いつも8小節くらい、ここぞとばかりのソロを貰い、全体で聞くと大層目立つパートを吹くことも多い。
この辺の感じが、麻井くんの奏でるベースに似ていると勝手に思って以来、ベースに心が持って行かれる時間が長くなった。最初は、極端なことを言えば大賀くんのギターしか耳に入ってこなかったのが笑、今はもう、4人の紡ぎ出す音を全部余すところなく聴きたいと思うようになっている。
Sensationで最初にDLしたのがこのアルバムで、その頃はもちろん大賀くんの名前しか知らず、一体誰が他の楽器をプレイしているのか、具体的に分かり始めたのは少し後からだった。バンドとして活動し始めて9年も経つのかと些か驚いたのは、そんなに長い間こんなクールな音楽に気づかなかったという、自分の目の節穴さ加減からである。まあ確かにそこまでの9年間は、私生活でも怒涛の渦に巻き込まれている時間が長かった訳だが。
だからこそ、今漸く気が付いたことの幸運を噛み締めたりしている。
アルバム2曲目の “BALANCe”、どうして最後だけ小文字なのか不思議だが、まさにこの「取れるはずの完璧なバランスをわざと少しだけ崩してみた」という空気感がSensationの音楽には見られる。それはきっと彼らの持つ余裕であり、遊び心であり、洒落っ気であり、新しさなんだろう。8分の6拍子からサッと4拍子に変わる辺りも美しい。聞けば聞くほどに味わい深い1曲。 “Axis” “Chaotic world” “Acceleration”といった、パワフルだけどタイトな音作りの人気曲ももちろんいい。
以上、今宵の配信ライブを目前に、大好きな4枚目のアルバムについて書かせてもらった。ああスッキリしたw
ロックとジャズが好きな自分が行き着く先の音楽としては、ごく当たり前のチョイスだったんだと思うが、やはりこのバンドに出会えたことが今でも心から嬉しい。出会ったのが遅かった分だけ、ゆっくりと愛せるような、そんな気がしている。
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