文:思う「 “Straight, No Chaser” な面々ー年末年始に考えた、ドリカム・GLAY・大賀好修ー」





 言葉というのは難しいもんだと思う。特にそれが、書き言葉ではなく話し言葉であった場合。


 大好きな海外ドラマ「エレメンタリー」でも、一時期だけシャーロックの恋人になるフィオナの台詞に「言葉は話すより書く方が好き。後から書き換えられるから」というのがあり、何気ないけど深いよな、と思ったことがある。


 入試問題だって、リーディングの方が得点しにくいように言われているけど、読み物は時間内であれば自分のペースで何度も読み返すことが出来るのに対し、リスニングは完全に受け身になって、向こうから聞こえてくる音声を待ち構えたりついて行ったりしなければならないし、しかも繰り返して言っては貰えないのだから、こっちのが大変だとも言える。




 だからこそ、それが対話ではないにしても、音として目の前の相手に発せられる言葉には、ちゃんと相手に通じるように、心を込めなければならない。そうであれば、きっと誤解されることも少ないだろうし、相手と違う意見であっても解って貰えることが多いのではないか、と思う。




 2022年元日の朝日新聞の一面に、Dreams  Come Trueの2人のインタビュー記事が載った。


 好きでよく聴いた曲はそれなりにあるが、ドリカムに思い入れはない。全くないと言える。大ヒットを飛ばしまくっていた90年代、ドリカムの音楽は、むしろ私には白々しくさえ聞こえるものが多かった。「みんな幸せになろうね」というメッセージは、私にはほど遠いものに思えた。そんなものなれっこないのに、という疑念が拭えなかった。それほど、若い頃の私は生意気で世間知らずで、何事にも懐疑的だった。今もまあ、多少その気はあるかも知れないが。


 そのドリカムが、コロナ禍を通じてどうであったかを、赤裸々に語っていた。いくつか拾ってみる。((敬称なし名字)は私がつけたもの。)





「ずっと暗闇の中。何もする気にならなくなった」(吉田)


「僕らにとって音楽とは、人と一緒にやるもの。でも今の世代は、1人で音楽を作って、発表するのが当たり前なんだよね」(中村)。その溝を「/(スラッシュ)」と表現する。「コロナと同時に、時代の線がはっきりと引かれた」


オンライン配信は「ウルトラ効率が悪い」。事務所を経営する立場でもある中村さんには厳しい現実だ。「とっくにつぶれててもおかしくない。それくらい衝撃的なことが起きてる」


「サバイブ(生き残る)するには強い心で進まなきゃ、タフにならなきゃ、って」吉田さんが約20年ぶりに本誌の取材に応じたのも、そんな理由からだ。


コロナに突きつけられた変化。とはいえ、ポップスは時代と共に移り変わるものだ。吉田さんはいう。「どう変わっていってもいい。時代と一緒に、みんなと一緒に、歩んで行けたら」




 よくぞここまで正直に語ってくれたと、元日から感動さえ覚えていた。

 そうか、配信ライブってそんなに採算合わないのか。多少は知っていたけど、話は事務所存亡の危機にまで及ぶのか。


 ドリカムの2人ってのは多分私より上だから、自分達から見たらかなり若手のミュージシャンたちが何の衒いもなくどんどんセルフプロデュースしてリリースしていく姿を見たら、そりゃあ焦りもするだろう。しかもインスタライブなどと称して、いくらでも自分の音楽を生発信する場がある。プラットフォームが昔とはまるで違うのだ。


 有名だから、人気があるから安泰って時代はもう終わった。それを証拠に、SNSを通じて、1秒前まで無名だった誰かが、いきなりスターダムにのし上がることは昨今よくある。


 自分達のネームバリューに頼ってはいけない。ドリカムの2人はそのことをきっとよく解っているのだと思う。だからこんな、真っ正直なインタビューになった。言葉を尽くし、愚痴るのでも強がるのでもなく、現状をしっかりと説明する。そして今の自分達の在り方を語る。

 私は昔よりずっと、ドリカムが好きになった。





 とはいえ、配信ライブをなくすことには異を唱えたい。今後の更なる高齢社会を見据えても、出向かずに、自宅でゆっくりみられる環境がせっかく出来たのだから、それはずっと残していいのではないか。新しい文化として。そして、仮にどれほど採算が合わなかろうと、この現状において、音楽を心の糧とする人がいて、その人達が自由に足を運ぶことが叶うようになるまでは、続けてもらいたいと思う。


 だがしかし、これくらいはっきりと、ズバッと、何のカッコもつけずにストレートに話してくれたからこそ、こちら側にいる者も、ミュージシャンの苦しい立場が理解できるのである。ドリカム級のビッグネームでさえ、金銭問題に左右されるほどの辛さ。ここまで腹を割って話してくれれば、驚きこそあれど彼らがグッと身近な存在になる。そして我が事として彼らの問題に思いを巡らすことが出来る。これが大事なんだ。話してくれなきゃだめだよ。互いの理解のために。武士じゃないんだから「食わねど高楊枝」みたいなスタイルはもう古い。


 もうね、ほんとね、最近、いや暫く前からずっと長い間親友とも話してるんだけど、カッコつけて語らないってのはもうダメだよ。古い。古いのよ。ちゃんと自分の言葉で語らないと。


 解ってくれてるよね?ってのは、相手=ファンに対する傲慢だ。解る訳ないじゃん。どんなにファンって言ったって、それぞれ生活あるんだし。





 コロナ禍において、価値観が変わる音が日々身体中に響いた気がした。世間の、というより、私の。


 そう、きっと私が変わったんだと思う。私の中の、カッコいい、の基準がガラッと変わったのかも知れない。


 黙ったままポーズ作ってカッコつけてんのは、絶対的に、昭和。「俺はそうでしかあり得ない」というのはただの怠慢。時代は毎日猛スピードで変わっている。表面だけ繕ったってダメ。中身だよ。中身が変わらないと。


 ガンガン稼いでビッグになってでかい家建ててイタ車乗り回して高い酒飲んでハイソな趣味持って海外に移住したりするのがステイタスだった時代はもう終わってんのよ。それって、要はカネってことじゃん?ダサいよそんなの。そうじゃなきゃおかしい。

 そんな時代の方が狂っていたに決まってる。もう長いこと。いい加減目を覚さなきゃ。


 もっと地に足をつけてさ、自分のルーツに根差してさ、幸せって何かなってちゃんと考えて、周りの人を見渡して、何を考えてるのかなって想像して、笑顔の多い毎日を送ろうって発信する。大賀くんみたいに。いや、こじつけじゃないよ。本当に大賀くんは、これを実践しているからさ。自分のコミュニティに集まった人達を対象にだけど。

 それこそが、これからの在り方じゃない?





 話が出たので(って出したんだろw)大賀くんのことを。

 今現在もまだYouTubeに残っている、大賀くんの昨年末の、トランペット奏者西川綾子さんとのコラボライブ(詳細は2つ前の記事を参照して頂きたい。リンクも貼ってあるので)で、大賀くんは、自分達と客席とのあまりの近さに、新鮮な、そして嬉しい驚きを隠せない様子だった。


「こんなにお客さんに近いところで演れるなんて…。嬉しいですよね。やっぱり僕達、エネルギー貰えますから。ナマはいいですよね」


 正確ではないが、そんなことを言っていたように記憶している。アヤコセンセイもそれに対して、「そうそう、私達も、聞いてもらって、こう、うんうんとか頷いてもらったりすると、全然違いますよね」という感じで返答していた。




 ただ単に「ナマはいい」とだけ言われると、そこに主語がない分だけ、やっぱし行きたくても行けない立場としては正直僻みも多少入ってぶっちゃけいい気分のものではない。日本語の弱みだと思うんだけど、主語がなくても通じる文章が多過ぎるんだよね。それって言葉の行き先がどこになるのかすっごく不明瞭でよくないことがあると思う。まあ実際、英作文なんかすると、その辺の不都合が如実に現れてくるんだけど。


 でもさ、こんな風に、ナマで演奏できることで自分達もエネルギー貰って、幸せを感じているんだよときちんと言葉で伝えて貰えると、ああそうだろうなあと無理なく理解することが出来る。





 大賀くんってのはものすっごくストレートな人だ。

 暫く前に、自らが主催するクローズドコミュニティの2次募集があった際、トライアル期間の料金形態について質問があったらしい。「なぜあっちよりこっちのが高いのか」的な感じで。


 大賀くんはそれに対し、実にストレートな気持ちをそのまま文字にして投稿していた。もうそれは消えているのでここには書かないが、私はそれを見て「正直な人だなあ。ここまで言わなくても、自分をいくらでも飾ることだって出来るのに」と些かの心配を含めて感心したことがある。しかしながらそれは全くの杞憂だったようで、確かめていないので恐らくだが、質問した方も十分納得されて、最終的に書き込みが消えたのだろうと思う。


 大賀くんが自分の気持ちを、言葉を精一杯尽くして、ストレートに語ったからこその結果。これって凄いことだと思うのよ。


 彼の生き方はまさに、 “Straight, No Chaser”

 “Straight, No Filter”って曲もハンク・モブレーにあるけど、大賀くんは今、「吸わないけど呑む」人だから前者かなと笑。





 話を戻す。

 このアヤコセンセイと大賀くんのやりとりを聞いて、本当に、演者の気持ちというか、見る側もそっちにも意識を向けてやりたいよねと思ったのよ。もちろんだからってすぐに客席に飛んでいけるかというと、状況や仕事を考えるとそうではない人が、私を含めてまだまだ多いのだけど、でも、なんというか、互いに理解し合うことが大事かなと。もし大賀くんが、行きたくても行けない人がいることに思いを馳せてくれるなら、私達だって、大賀くんのようなプレイヤー達がどれほど観客のいるステージを欲しているのか、考えを及ぼすことは容易だ。

 つまりは、想像力の問題なのだ。





 その想像力の話を。

 昨秋以来GLAYが好きになり、年始にリリースになった動画を見た。

 HISASHI TVの「カタカナ禁止飲み2022」。内容は去年に引き続き抱腹絶倒なんだけど笑、その中での、JIROとTERUの言葉が心に残った。


 自分達はこうしてライブが出来てるけれど、足を運べない人が今でもいる。だから、無観客ライブとか、そういう形も続けていければいいなというJIRO。


 コロナ禍で、みんな何考えてるのかなと、想像力を働かせることが大事だと思ったと語るTERU。


 そんなメンバーを見て頷きながら嬉しそうに笑っている、リーダーのTAKURO。

 本当に思いやりのある人達なのだなあと、ちょっと感動した。こんなミュージシャンもいる。それも大人気バンドで。


 ライブやるたびにお金払ってたよね、と大笑いするHISASHI。お金もらうんじゃなくて払ってる。俺、やってること今でも何にも変わってねえよ、と。


 音楽だってビジネスである以上、儲からなければ始まらない。しかし、彼らの音楽が心に響くのは、こんな、「儲け度外視でいいから、自分達が好きなことをやれてることが何より嬉しい」という純粋さがいつまでも消えないからだろう。


 彼らと同世代であることを、私は心から嬉しく思う。彼らの価値観を受け入れられる自分も含めて。

 そして、大賀くんとGLAYの4人が同い年であることは、偶然ではないような気もする。





 とことんまで語り合うことの大切さ。言葉を尽くすことは、相手への思いやりである。発信するということにはリスクが付き物だけれど、黙ったままで理解されないよりマシだ、という時代がすぐそこに来ている。

 語ろうよ、もっと。お互いの弱みを見せようよ。それはきっと、来たるべき日の強みになるから。

 そんな、原稿用紙換算で12枚ちょいなことをつらつらと考えた年始だった。

 月末の、大賀くんのインストバンドSensationの配信ライブが待ち遠しくて堪らない。

















文:見る「美味しいご飯をまたいつの日かーSpecial Session vol.3 for 60th Anniversary of "impulse!" records, "Re:COLTRANE II" @Blue Note Tokyo(配信ライブ)」





 大好きなテレビ番組の話で、以前「ブリティッシュ・ベイクオフ」の話は書いたと思う。その時にも触れたが、同じイギリスのテレビ番組で「ソーイング・ビー」というのがある。こちらは今、NHKのEテレでOA中なので見ようと思えば見られる番組。




 イギリス全土から集まった老若男女のソーイング好きが、「1度に3つの課題をこなしながら、毎回の脱落を回避して最終的には3人に絞られ決勝戦」という構図は「ベイクオフ」と同じ。


 私は生来の不器用で、お菓子作りもお裁縫も全然得意ではないが、見ていてとっても楽しい。「ビー」の方では、ファッションの推移なんかも時々教えてくれて興味深い。


 1枚の布から立体が出来る様を見るのは本当にエキサイティングだ。しかしながらもっと凄いのは、元は全く違ったものを生まれ変わらせて仕立て上げるところだ。例えばテントとか、パラソルなんかを服にしちゃったりする。またはペットの服とか水着なんかを作ったり。見る側の想像を遥かに超えたところでソーイングする、その発想の豊かさに唖然としたり感嘆したり拍手したり。


 それは全て、ソーイングが好きだからなし得るのだろうけど、きっと、元の服だったり布だったり、そういったものへのリスペクトがあるからこそ、なし得るのだろうとも思う。





 今回、思いがけずチケットを入手した配信ライブを見て、ふと、この番組との接点があるような気がした。


 言わずと知れたジャズ・ジャイアント、サックスプレイヤーのジョン・コルトレーン。その余りにも有名な曲の数々を、幾度となく聴き込み、解釈を繰り返し、端から全部切り刻み、思いっきりぶっ壊し、それを新しいもので繋ぎ合わせたような演奏は、難解かと思われたが全くそんなことはなく、洗練されていながらまさにド迫力の聞き応えで、会員価格1,500円という破格すぎるお値段で十二分に楽しませて貰った。部屋やキッチンでCD感覚でリピートして聞くうちにクセになり、次回同じような企画があったら是非またチケット買いたいなと思ってしまった。力一杯お得感満載のライブだったと言っておく。





 ライブが難解でなかった理由はもちろん、プレイヤー達全員にコルトレーンへの大いなるリスペクトと愛があるからであろう。そして何よりも、いくらぶっ壊してもそこには必ずコルトレーンらしさが残るという、元曲の素晴らしさが理由だと思う。


 個人的には、コルトレーンというプレイヤーに惹かれたことは正直余りなくて(苦笑)、サックスプレイヤーといえば私の中ではハンク・モブレーの方がなんぼも魅力的である。コルトレーンのような前のめりの派手さがないのに印象的なメロディは、聞く人によっては「泥臭い」と言われるようだが、私にはそのブルージーな部分こそがモブレーのアトラクティブな部分であると思っている。






 なもんで、コルトレーン大好きだからこのライブ見ました的な感じではなかったってのも、私がこのライブを心から楽しめた理由かもしれないが、とはいえ、お好きな方にこそ見て頂きたい。これだけの再解釈を可能にするコルトレーンの曲の素晴らしさにあらためて気づかれるのではないかと思うから。





 そしてそれだけでなく、今回のライブが凄かったのは、私は全く知らないで見ていたのだけど、4人のサクソフォニスト全員とベーシストが何と、あのバークリー音大出身なのである。いやあ参ったね。バンマス的な存在の馬場さんがメンバー紹介の時「同じ大学で…」と何度か言っていたのを聞き、ふうんどこの大学だったんだろ?と思って後から調べてみたらなんとバークリー。しかも中には全額奨学生がいるわ主席がいるわの超エリート集団。


 学歴が全てではないにせよ、そこまでの努力をしたということが素晴らしいし、その名に恥じないどころかその名を更に豪華に飾るほどの名演を今回聞かせてくれたと思う。



 そのMCで馬場さんが思わず客席に言った「ご飯、美味しいですか?」には笑った。「美味しいですよね、ブルーノートのご飯。食べ過ぎました」と言っていたが、確かにブルーノートは何を食べても飲んでも本当に心から美味しい。ハズレ一切なし。




 そういえば、このブログでは書かない回はないと言っても過言ではない、我らがスーパーギタリスト、Sensationの大賀好修=大賀くんは、ライブ前は食事をしないというようなことを言っていたことがあるんだけど、ブルーノートはどうだったんだろう。何か食べたのかな。松本さんのソロライブの時のカクテルOMOTESANDO、飲んだのかな。あれ、めっちゃ美味しかったんだけどな。

 


 Blue Trainから始まってMCの後のGiant  Steps、至上の愛、Naimaなど、キレのいい迫力のサウンドが目白押し。アンコールのMoment‘s Noticeも凄く良かった。


 全員素晴らしいのだけど、特に耳を奪われたのは、紅一点(なんて言い方も古いけど)の中島朱葉さん(アルトサックス)のBlue Trainのソロ。見た目とっても可愛くて、洋服のせいかどことなく「癒し系女子」なのに、ソロパートに入ると「行けー!」って感じで笑、いい意味でギャップがあって拍手だった。ソロのメロディも私好みだった。クールでスピード感があって。


 また、松丸契さんのソプラノサックスのソロも素晴らしかった。ソプラノサックスの音って結構好きなんだよね。「至上の愛パート1:承認」だったかなあ?予想を裏切るメロディラインが耳に残った。


 そしてなんつっても持ってってたのが、あえてこう呼ばせて頂きたい、ウルトラ級のイケメンベーシスト須川崇志さんのベースソロ。いやああれは凄い。ベースってさ、佇まいがもうほんと美しいよね。そこに不安定なメロディのソロが乗っかると妙な高揚感で心掻き乱される。「至上の愛パート2:決意」での、なんていう楽器か解らないけれど、ベースの下にキャラキャラと音がする打楽器をつけて演奏したソロシーン、あれは目も耳も持って行かれた。





 配信はセカンドステージだったんだけど、ファーストステージを、渡辺貞夫さんが見にいらしていたとのことで、Twitterなどにみんなで撮った写真が上がっていた。どうやらドラムの竹村一哲さんはナベサダさんのツアーメンバーだったこともあるらしい。凄いなみんなほんと。

 

 これが1,500円(会員以外は1,000円増しだと思うので2,500円)ってのは安すぎだと思いますブルーノートさん。こんな思いがけない名演に気楽に出会えるのが配信ライブのいいところ。どうかまた見せて下さい。


 写真はBlue Note TokyoのTwitterより。また、下の動画はライブ前の紹介動画。ご覧くださいませ。







 

文:見る「あけまして豪華2本立て無料配信ライブ動画リンク付き!ー口ずさむ名曲トランペットwith Guitar & 森川七月 #RAGNETLIVE(配信ライブ)」




 今回の記事の主役2人。しかも大賀くん、ヒョウ柄のストールだし。まあ、トラじゃないけどいいよねw 今年もどうぞよろしくお願います。



♪口ずさむ名曲トランペットwith Guitar 西川綾子&大賀好修(配信にて)


 大賀くんがトランペッターのお姉さんとコラボライブをすると知り、教えて頂いたようつべサイトに行ったのは12月26日。1日遅れのクリスマスに行われたコンサートは、それはそれはもう、大賀ファンには堪らない内容だった。主催者様によると、最低1ヶ月は無料配信しているとのことなので、未見の方には絶対に見てほしい。無料だし!





 トランペッターの西川綾子さんは、中でのお話によるとインターナショナルスクールで音楽の先生をされているようなので、ここではアヤコセンセイと呼ばせて頂くw 

 そのアヤコセンセイのトランペットに寄り添ったり前に出たりしながら、大賀くんがギターを奏でる訳である。ね、最高だと思わない?特に私はブラスの音が好きなので本当に楽しかった。


 ボズ・スキャッグスのWe Are All Aloneで幕を開けたライブ。こじんまりした空間で、2人の演奏を楽しめるなんて、生の観客の方はもちろんだけど、配信で見ているこちらにとっても半端ない臨場感。「こんなに(オーディエンスに)近いところで演るなんて…」と大賀くんも言っていたが、とにかく、演る方も聴く方もその距離の近さが醍醐味のひとつであった。


 カメラが結構入ったりしてもいたが(「お金持ちっぽいカメラ」とは大賀くん談)、とにかく音がいい。響きが美しくて、身体とか脳に染み渡る感じ。





 でもね、曲を聞くだけでも楽しいのだけど、曲間で挟まれる2人のお喋りがこれまたファンには極上なのよ。いや、これ、多分やたらなファンじゃなくても楽しいと思う。音楽が好きならきっと楽しめるお話が盛りだくさん。


 とはいえ、結構コアな話もあったりして。「仮装」とか「ニシン」とか「昭和」とか「26日」とか「禁じられた遊び」とか「サックス」とか「大阪王将」とか「お前をスターにしてやる」とか、ここに書いてるだけじゃ全くわからないと思いますが笑、見ると意味がわかるのでぜひ見てください。Sensationの話も出てきたりするので、是非是非。


 そういえばさ、ギブソンとフェンダーのことについて書かれた本があるんだよね、最近翻訳されたヤツ。あれ欲しいと思ってたのよねえ。私はなんでも文字から入ってしまうんだけど、読もうかなあ。



 アヤコセンセイがとってもトーク上手で、自分のお話と同時に大賀くんにどんどん話を振ってくれて。大賀ファンが見てるなということを意識してくれていたかどうかわからないけれど、大賀ファンのひとりとして、本当に感謝している。


 大賀くんは普段から、インスタ内のクローズドコミュニティ「ROOM  OHGA」でひとりトークをしてくれており、自分のことも結構お話ししてくれるのだけど、自分から自分のことを話すのと、誰かにインタビューされてそれに答えるのとでは、やはり話の内容が変わってくる。つまり、インタビューだと思いがけない話を振られたりするので、余計に本音というか、素の姿というか、そんなものがどんどん見えて、まあ有体に言えば、大賀くんが更に魅力的に見える訳である。

 アヤコセンセイ、本当に本当にありがとうございます。





 大賀くんはよくサポートギターで入る時に、ハモる相手をとにかく見つめて弾く姿が印象的に映る訳だが、今回のこれを見て頂くとわかるように、ハモる相手が誰であっても、彼は相手を見つめて合わせて行く。大袈裟かもしれないけど、これはプロとしての彼の美学なのだと勝手に思っている。


 というか、これは今から書く大楠くんも同じ。歌い手を見ながら演奏している訳よ。きっと特別なことではないのかも知れないけど、見ている方としてはその、相手の姿を見続けるところが美しいなって思うんだよね。


 今から見る方のためにも全部ネタバレとかはやめておきますが、1曲、大賀くんのギターのみの曲があり、これは私が友人の結婚式でカサンドラ・ウィルソンが歌うバージョンを選曲してかけたという思い出の曲なので、思わず涙ぐんでしまった。


 アヤコセンセイのトランペットは、派手さを抑えた優しくて明るい音色が持ち味。フリューゲルホルンのようにちょっと大きめに見えるのもあったりして、金管好きはほくほくだ。選曲もとっても良かったと思う。I’ll Be There、大好きだ。


 私は比較的若い頃から、今は亡き母より昭和歌謡の手解きを受けているので笑、結構解る方だが、あの演歌のあれのアレンジには唸ったねえ。大賀くん、ヨーロピアンだしスパニッシュだし、要は本人も言っていたように、ロックだった。なるほどねえ。こんな風になるのかと。歌謡曲、というか大賀くんが「ニューミュージック」と言った(懐かしい。この単語いつぶりに聞いたろうw 私結構好きだった、このジャンル)あの曲も含めて、母に聞かせたかった。


 アコースティックギター1本なのにこんなに満足できるってのは、やっぱし技量があるからよね。でもきっとそれだけじゃなくて、ジャンル問わず、どんな音楽も愛しているからだと思う。こういう幅の広いところに惹かれるんだよなあ、彼の。





 演奏する姿も楽しそうに笑う顔も何もかも楽しめるお得なライブ。最低1ヶ月配信とのことなので、とりあえず今月25日までは見られるんだろう。

 主催者様、もし出来ましたら、Sensationの配信ライブが始まる28日まで見られるといいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。







♪森川七月 無観客無料配信 #RAGNETLIVE (配信ライブ)


 YouTube配信ライブ記事第2弾はこちら。京都のライブハウスからの、まさにライブ配信だった。最初は後からアーカイブで見ようかと思ってたんだけど、Sensationがバックを務めた七月さんのアルバムは、2021年1番聴いたうちの1枚なので、これはぜひライブで見ようと思い直して、リアルタイムで楽しませて頂いた。

 無料配信は6日まで、もし興味がおありの方は早めのアクセスを。





 七月さんの声は滑らかなのに軽やか。普通、こういった声はまったりと、フェロモンたっぷりに聴こえることも多いのだが、これが不思議なことにべったりしていない。ここがいい。だから先ほど挙げたアルバムを、私は真夏によく聴いていたのだが、全く暑苦しくなく繰り返せた。


 今回これを見ようと思った理由は、七月さんももちろんだが、キーボードの大楠雄蔵さん。言わずと知れたSensationのひとりである。彼を配信で楽しむのは今年3度目。端正過ぎず、派手過ぎず、いい塩梅の彼の鍵盤。いつも思うんだけど、彼の鍵盤って音が潤ってるんだよねえ。保湿系の音。とっても心地よい。


 例えば、TKの鍵盤というのはきっと、湿度低め。カラッとした音こそが彼の信条だと思う。大楠くんのはその逆というか、持ち味の違う音というか。そこが魅力的に思える。


 どれもよかったんだけど、セカンドステージの1曲目のNature Boyのピアノ、すっごく良かった。ピアノと歌だけだったから余計に深く味わえたのかもだけど。元々この曲好きなんだよね。物悲しげで美しくて。次の「いっそセレナーデ」も絶品だった。これは後述ね。


 大楠くんの鍵盤はサックスの堂地さんの音にもすごく合っていたと思う。どちらも比較的湿度高めなのに、ジメっとはしてないんだよね。





 七月さんの歌の中では特に「いっそセレナーデ」が良かった。暫くぶりに聴いた歌だけど、陽水の元歌も大好きで、堪能させて頂いた。Just The Two of UsもEnglishman in New Yorkもすごく良かった。サックスがいるってことはこの選曲よねと納得。


 そして、初めて体験した七月さんのMC。歌のギャップもあってか笑、めちゃくちゃ面白かった。こういうの大事よね。エンターテインメントとしての存在感もとってもあった。

 こういう素敵な歌を聴きながらお酒が飲める時が、そのうち来るといいと思う。














文:見る「シーズンエンド、エンドレスラブーB'z presents LIVE FRIENDS(配信にて)」




♪B'z presents LIVE FRIENDS (配信)


 いやあ、やっと見た笑。配信ライブ立て込んでて、なかなか最後まで行きつかなかったので、見終わるかどうかヒヤヒヤしたが、我らが大賀くんが出ている以上最後まで見ないなんてあり得ないので、頑張って年内に見終わることに成功した(大袈裟な)。



 ライブとは言ってもいつものB'zのライブとは趣が違い、まるでお芝居を見ているかのようなセッティングが新鮮だった。稲葉さんという主人公がいて、その主人公を盛り上げるバンドがいるというね。


 そう、稲葉さんだったよねえ、今回のライブは。舞台に立つ姿が美しいのなんの。バンドの真ん中に稲葉さんがいて、ストーリーの主人公を見事に演じていたって感じ。





 そのバンド、と言っていいか分からないけど、とにかくバックが素晴らしかった。特に今回、第2の主役は確実に、ストリングス・ブラス・コーラス・パーカッション、そしてピアノだったと思う。


 ストリングスの優美さ、切なさは、稲葉さんの書いた歌詞を体現するかの如く。ストリングスのお姉さまたちが、ほんっとに見事なほど、全員美人なのも圧巻だった。あれさあ、顔の審査とかないよねえ?笑 そのくらい素敵な女性たちばかりだった。倉木麻衣ちゃんの配信ライブの時も思ったけど、ステージに女性が多いってこんなにも華やかになるのね。いいなあこういうの。


 そしてブラス、特にサックスの力強さと哀愁が、稲葉さんの声と見事にマッチ。テナーとソプラノサックスの音色が特に耳に残った。またフルートは木管だけど、これも透明感があって心を震わせた。もちろんノブさんのパーカッションの様々な音は、稲葉さんが体現する主人公の心理を映すみたいに色とりどり。そう、気持ちってさ、ひとつじゃないもんねえ。


 キーボードの小野塚さんが、特典映像の中で、「目立たないけど…注目してほしい」というようなことを言っていたけど、何をおっしゃるって感じですよほんと。今回、ピアノの音色くらい目立っていた音はない。鍵盤特有の美しい音が会場を包む様を、画面越しからも見ることができて感無量であった。小野塚さん、素晴らしかったですほんと。


 でもさなんつっても場を持ってってたのがコーラスだよねえ。坪倉唯子お姉さま。もう最高でした。「傷心」での稲葉さんとの掛け合い。あれもう大興奮よ。かっこいいし聞き応え十分だし。で、その時思ったの。あのさ、ツインボーカルものを稲葉さんもやったらどうかなあ。こんなに坪倉姉さんと互角に歌い合えるのだから、こんな感じで、ツインで歌うってのもありじゃないかなって。


 少し前に、徳ちゃんがさ、「けんとくチャンネル」で、BOMBER GIRLをカバーしたじゃない?あれを思い出してね。もちろん稲葉さんの声は個性的だから、ひとりで持っていってしまう可能性もあるのだけど、でも誰かと歌い合わせた時のこのいつもと違う感動を、また味わいたいなあって思ってしまった。是非いつか。

 あるいはさ、ゲストボーカルでもいいよ。ほら、Sensationとかさ、ゲストボーカルものがあるじゃない?ね?いいと思わないあ?え?私だけ?w





 大好きすぎる「僕の罪」「Snow」「傷心」そしてアンコールの「結晶」、この辺は絶品だった。例えばさ、いつものB'zのライブが、ヘビーディッシュが並ぶバイキング式のディナーなら、今回はコースで出てくるお行儀のいいディナーの感じ。いいねえたまには。こういう形式のライブ、今後も定期的にやったらどうかしらね。





 で、まあ私としては、大賀くんに話を振らないわけにはいかない訳よね。だって大賀くん中心に見てるんだから。だんだん慣れてきたわ。画面の左端だけ中心に見ることにさ。


 エレキのカッティングやアコギなど、相変わらずどれもいい音なんだけど、特に今回、Sensation #4という名前のついた、後半に出てくるシルバーのギターの音の良さが光っていたように思う。もうね、文字通り光ってるのよ音が。ブラスにもよく合う音だしね。


 よく合う、といえば、稲葉さんのMCの後ろで流れているギターの音色は全て大賀くんが弾いているんだけど、どうしてもそのギターを端から端まで聴きたくて、なもんで稲葉さんのMCが頭に全く入ってこなくてね笑。あれには参った。


 個人的にはやはり、大好きな曲ってこともあって、「結晶」でのプレイが最も印象に残ったかな。「ある密かな恋」の後ろとかも、軽やかでキラキラしているし。「sasanqua」の、短い間の柔らかい音色も好きだった。まあ、ひとつなんて到底選べないかな。全部好きだからさ。

 「ある密かな」ではYTのベースも好きだったわ。YTさあ、髪切ってとっても可愛くなった気がする。「髪切ったんだ。可愛くなったね」…って私は彼氏かwww





 いつもと趣向を変えたライブだったが、とっても懐かしい曲も並び、配信であれ満足だった。大賀くんがもっと映ってたらもっと満足したけどさ笑。

 最後にTAKが、いつもの静かな優しい声で、UNITEの時とは若干方向が違う、控えめで誰に対しても思いやりのある挨拶をした。個人的には、あれこそTAKの本心だったと思いたい。



 演者としては観客がいないというのは、テンションを保つ意味でも相当の苦行を強いられるものなのかもしれないと、最近になってようやく解るようになった。それでも、その難しさの中で、私達に素晴らしい音を届けてくれようとするミュージシャンがいる。


 だからこそ観客が入った時の喜びは、それこそひとしおなのだろう。そのことを、私達オーディエンスも慮らなければならない。


 同時に、そこに行きたくても手の届かない場所に(フィジカルでもメンタルでも)いるオーディエンスのことを、知ってほしいというのも、本音だったりする。


 その、互いの本音の間で、どう折り合いをつけていくのか。

 奏でるものと聴くものの違いはあれど、音楽を愛するもの同士の、これからの課題である、なんてことを2021年の年末に思った。

 愛がある、故にね。










文:見る「僕らの同級生アイドルー『年忘れ満園庄太郎ソロライブ&ライブ配信』」





♪「年忘れ満園庄太郎ソロライブ&ライブ配信」12月26日(配信は1週間)


 前から見たいと思ってた庄ちゃんこと満園庄太郎さんの、12月26日のソロライブが配信されることになったと知り、ソッコーでチケットを取った。

 庄ちゃんは私と同い年。まさに文字通りの同級生アイドルなのだ。同じく元クラスメイトで親友のK(彼女は庄ちゃんに「アラミス」とニックネームをつけた張本人である)に連絡して誘うと相変わらずのノリの良さでチケットを買うと言ってくれた。また、これは庄ちゃんよりはだいぶ若い私のウェブ友だが、彼女もチケットをゲット。更に言えば、前日メッセージ経由でクリスマスカードを送らせて貰った庄ちゃんファンの女子からは、現地に行くのだと連絡が来て、何だか友達みんなでライブに参加している気分で配信を待った。


 私はこれまでライブといえば、ライブを見ている時間と、一緒に行く友人と過ごすホテルライフが全てであり、まあきっとそれは仮にライブに行けるようになってからも同じなんだろうけど、でも、こうしてウェブでの繋がりが出来、いろんな方と気持ちよくお話するようになった訳だから、今後もし機会があればぜひ、コロナ禍に繋がってくれた皆さんと、ライブでお会いしてみたいものである。きっと一緒に行ってくれるKもこれには同意してくれるのではないかと思う。


 庄ちゃんは私と誕生日が2ヶ月と違わない、本当の同級生である。だからこそ、庄ちゃんがこの夏、病に倒れた時は本当に心配だった。どこか人ごとに思えず、早く、いや、ゆっくりでいいから元気になって欲しいと本気で願った。そんな気持ちで、庄ちゃん宛のカードを作り、やはりウェブ経由で送らせて貰ったことがある。

 すると、お返事が来るのである。短い一言ではあっても、顔文字付きのお返事だ。まさかと思った。自分が好きなミュージシャンから返事が来るなんて考えもしなかったから。しかもあのB'zのサポートメンバーだった庄ちゃんからである。本当に驚いた。

 庄ちゃんはそのくらいフレンドリーで、私達の目線を分かってくれている、そんなミュージシャンである。





 アットホームな感じのライブハウスで庄ちゃんのソロライブは始まった。オーディエンスもすごく近い距離にいるのが配信画面からも解る。一緒になって拍手している気分。しかも「配信を見て下さってる人もいるんだよね。はーい、庄ちゃんだよー」なんて言いながら画面に向かって手を振ってくれるのである。これにヤラレないファンはいないだろう。さすがは僕らのアイドル満園庄太郎。


 私は高尾山からだいぶ西に向かったところに住んでいる、とも言えるので、1曲目の「高尾山」はとてもインパクトのある楽しい曲だった。しかもここで披露されたB'z 5ERASの時の庄ちゃんのエピソードがたまらなく面白かった。いや、面白かったと言っては庄ちゃんに申し訳ないのだけれど、でも実際、気持ちが解るだけにお腹を抱えて笑った。まあねえ、そりゃあ神経使うよねえ。あのメンツの中でさ、どこで庄ちゃんがファイヤーするのかって話になって、しかもあの短い間に火をつけなきゃならないってなったら、ねえ。


 でもさ、この、笑いってのが大事なんだよね。いや、別にライブが漫談のようだったという訳ではなくて(若干そんな雰囲気もあったけどw)、こんな時代になっちゃった訳だから、やっぱり笑い声が出るってのは大事なことだと思うの。ほら、よく言うじゃない?笑うだけで免疫力が上がるって。ほんとそうだと思う。





 庄ちゃんの作る歌は綺麗なメロディで、そこにふわふわとした声が重なる。ものすごく意外だった。あんなに激しいベースプレイヤーな訳だから、こんな曲作るんだと知った時は「へえ〜」という感じだった。が、ベースにあるのが憂歌団やニール・ヤング、RCサクセションに矢野顕子なんて名前なんだと知り、納得。なるほどねえ。「風」「ミルクティー」「君とデート」といった、ちょっと可愛らしい曲が印象的だった。


 恋に上手くいかなかった若い頃のエピソードなんかも私にはちょっと意外。アイドルなんだし、絶対モテ組だと思ってたし。まあ、モテるからって、自分の好きな相手と全部上手くいくかって言ったらそうじゃないけどさ。


 また、お兄さん達の話もとっても楽しかった。三男の庄ちゃんから見たお兄さんのドラマー、英二さんのお話も。それにしても庄ちゃんの言った、「子供の体重くらいの…」ってとこは大爆笑だった。そっちの業界にいる人間にはもうたまらなくツボだった。私、会場にいたら「そこ笑いすぎ」って突っ込まれるほど笑ったと思う。今度このセリフ使わせて貰うことにするw





 一緒に音楽をやって来たB'zでの、そして他のところでも1番の相棒とも呼べる黒瀬蛙一さんや、扇田裕太郎さん、セキショウさんのお名前なんかも随所に出てきて、詳しい方だったらきっとワクワクして聞いたと思う。私個人としては、ローリー寺西さんとのお話が楽しかった。懐かしい、すかんち。


 「ベース1本でよくこんな」と褒めて頂いたそうだが、私もそう思った。というか、ベースをあんな弾き方するってのがまず発想になかった。まるで普通のギターと同じように庄ちゃんはベースを奏でる。そこが新鮮だった。ベースってさ、単音の美学みたいなところがあって、そここそに味わいがあるんだと思っていたけど、そうじゃないのね。無限の魅力なのね。今回のライブはそれに気づかせてくれた。指弾き、ピック、ストローク、なんでもありのプレイスタイルがたまらなくカッコよかった。



 1番面白かったのが第2部の冒頭、庄ちゃんの衣装=私服=テロンテロンシャツのじゃんけん抽選大会だよね。「これをさメルカリで…ってこともあるのか…じゃあ、やめまーす」って庄ちゃん!w そこにいるのはあるいは見てんのは庄ちゃんのガチのファンしかいないから!www 



 Blow Again BlowやAlwaysなんかも大好きだけど、私はベースが主体の「アナスタシア」が好きだった。コードは繰り返しとはいえ、インスト特有のドラマティックな展開で、聴きごたえ十分だった。


 そこで庄ちゃんに勝手にリクエスト。もしね、ソロアルバムを作る計画があったら、歌物だけじゃなくて、インストも入れてほしい。ぜひベースで。


 なんかね、勝手にね、満園だけにFull of Gardenって言葉がタイトルとして浮かんでさ、でね、アルバムジャケットの中で庄ちゃんはね、緑とお花に囲まれた、あまり作り込まれてないイギリス風のお庭に、テロンテロンシャツ着て佇んでてさ、こっち向いて柔らかく笑ってるの。長いふわふわの髪を靡かせて。どう?こんなの素敵じゃない?





 カッコつけてないってことはなんてカッコいいんだろうって、庄ちゃんを見ていてつくづく思った。年齢や家庭など、こんなにプライベートを嫌味なく上手に、正直に、明るくファンに伝えられるのも才能だと思う。きっと庄ちゃんは意識していないだろうけど。だから庄ちゃんは私達のアイドルなのよねえ。

 アンコールで演奏してくれたひとりツェッペリンも最高だった。会場のお客さんとの会話の掛け合いも、配信組でも一緒に楽しめた。



 庄太郎さん、いつだったか頂いたメッセージへのお返事に、「文章も嬉しかったです」と書いてくれましたね。私、あの一言がどれほど嬉しかったか解りません。文を書くことが大好きな私ですが、自分の書いたものが、人に、相手に通じるのだとあらためて知った時の感動は、どんな言葉でも言い表せない程でした。ありがとうございました。

 これからもどうか、お体に気をつけながら、ガンガンファイヤーしちゃってください。私達は、あなたのその勇姿を見るのを、これからもずっと楽しみにしております。









文:見る「アイウエオ作文〜!ー大田紳一郎ソロライブ 『Singin'man's“The Bandwagon”』 ~アコースティック☆スペシャル~ 【DAY1】(配信ライブ)」




♪大田紳一郎ソロライブ 『Singin'man's“The Bandwagon”』 ~アコースティック☆スペシャル~ 【DAY1】



 圧倒的に歌の上手い人、というのがいる。味があるとか個性とか、そういうことももちろん大事だし、どっちかというと私はそちらに属する人の歌の方が馴染みがあるし、好んで聞いてきた方だと思う。


 とはいえ、実は1番最初に好きになったミュージシャンは、オフコースの小田和正さんだった。小学校の時だ笑。圧倒的に歌の上手い人といえば、小田さんを置いて他にいないと思うので、原点は「歌の上手い人っていいな」だったのだろう。


 今回の配信ライブを見て、その小田さんが好きだったという線が、大田さんにつながった気がした。とにかくもう、圧倒的に歌が上手い。歌唱力なんていうごく当たり前の言葉を、ものすっごく久しぶりに思い出した。

 配信は26日まで。DAY2は来月。



 大田さんが歌が上手いのはわかっていたつもりだったけれど、やはりそれは、コーラスで聞く時はもとより、こうしてソロライブで歌う時にこそ表に出てくる。高い音も低い音も自在に操りながら、この力強い声。でもやたら太い訳ではない、透明感のある声が、真っ直ぐに聞くものの心に迫ってくる。


 なんて書くとえらいこと真面目な歌手!って感じだけど、実はそうではなく、というか、実にユニークで楽しいのが大田さんのソロライブ。メンバー紹介だけで笑いが取れるっていうのは、私が見てきたライブではなかなかなかったかと思うw。doaでは恒例のようだが、サンタガウンを着てくれたり(コスプレ?w)、途中お楽しみコーナーがあって、「アイウエオ作文~♪」なんてのが始まったりするとは思わなかったよwww 配信ライブで、オーディエンスが目の前にいないのに、こんなに楽しませてくれる大田さん。さすがエンターテインメントの王者・獅子座男子!笑



 選曲がまた最高。過去に在籍したバンドでの曲とのことだったが、Oh Shiny Days(Twinzer)、Flash  Back(Rad Hammer)、この2曲は極上だった。いっやあ、なんていい曲なんだ!これはないのか配信にっ!と本気で思ったくらい。こういう思いがけない曲に出会えるのも、バンドメンバーのソロライブとか、ちょっと特別感のあるライブの醍醐味なのかもしれない。


 また、doaの曲の中から歌ってくれた3曲のうち、「季節が変わる頃またここで会おう」、恋人との別れを歌ったものだろうが、私にはもっと普遍的な「別れ」の曲に聞こえた。大田さんの書いた歌詞が実にグッとくる。そしてdoaといえばもちろん、作曲は我らが徳ちゃんこと徳永暁人さん。切ないメロディを大々的に出すのではなく、抑え気味にしているところがまたニクい。



季節が変わる頃またここで会おう

その時はもう少し笑おう

それが叶わない約束だと分かってる

想い出が何度時を止めても

その声が痛みを許しても

さよならは今 未来への誓い



 夜中一人でワインを飲みながら、母を思って泣いた。久しぶりに思い切り泣いた。

 なのにその後「アイウエオ作文~!」だもんね笑。さすが、エンタメの王者だわ。






 さて、大田さんももちろん素敵だったんだけど、私としてはやっぱしサポートのメンバーにも話を向けたいのよ。

 大体、これを見ようと思ったきっかけはSensaionの2人がいたからだし。


 麻井くんが綺麗な声をしているのは植田真梨恵嬢の配信ライブの時に気づいていたけど、いやあ、大楠くん、いい声してますわ。大賀くん、麻井くん、大楠くんの3人では、大楠くんが多分1番よく通る声。真っ直ぐで太いけど艶があるのよ。こういう声の人はごまかしが効かない。だからこその良さがあるんだよね。


 麻井くんはそれとはどっちかって言うと真逆で、高めのややハスキーな声。これがコーラスでハモるとものすっごくいい響きになるんだ。おしゃべりする時の低めの声と全然違うのがまた素敵。


 大賀くんはちなみに、麻井くんに近い声質かなと思う。高くてややハスキー。違いがあるとすれば、麻井くんの声はソフト、大賀くんの声はソリッド。だから絡むと堪らん程いいハーモニーになるんだろうなあ、と。






 それと思ったのは、2人とも指が長い。すっごくキレイ。大楠くんの鍵盤を弾く指、本当に優雅だった。また麻井くんがこう、ベースに指をあてがうじゃない?それも絵になるのよ。ミュージシャンってのはさ、演奏する姿もサマになる生き物よね。そんなことを考えながら見た。


 が、この2人もこのバンド=宴会部長大田さんに見込まれるだけのことはあって、やっぱしユニーク。大楠くんが楽しいキャラってのは、前にdoaのLive Campの配信見た時にも思ったけど。今回もそんなに出番はなかったにしても、やっぱり楽しそうなことには変わりなくて。彼はきっと、自分自身が楽しいことが大好きなんじゃないかなあ?


 でも今回、おいしかったのは麻井くんだよね。アイウエオ作文の時とかさ。「スノーが」のあれは笑った、ホント。


 大田さんがきっとこういうのが好きなんだろうね。みんなで和気藹々としながらも、プロとしての音楽をバシッと奏でて行くっていうさ。みんながワンフレーズずつ歌ってくれた、井上陽水奥田民生の「ありがとう」なんて音楽としてもエンタメとしても最高だった。


 大楠くんも麻井くんも、大きくたくさん映し出されていて、Sensationファンとしてはどんだけサービスいいんだって言いたくなる程の映像だった。そういえば前半始まってすぐに、来月の配信ライブの宣伝してたっけね笑。大丈夫よ、もうチケット押さえてあるからw





 ラストソングのMr. BIGのTo Be with Youって、私が1番最初に若い人たち向けに和訳をした曲だったので、とっても嬉しかった。そういえば、彼らの中に、やはりバンドを組んでいるギター少年がいて、あれをコピーしたって言ってたっけなあ。


 他にも、クリスマスならではのヤマタツのあれがあったり、doaの曲で一度聴きたかった「酔っぱライアー」があったり(この曲大好きよ)と、本当にバラエティに富んだセレクトだった。


 次回、もし足を運ぶことが叶わなくても、配信があったら絶対見たいな。行ければ行ってみたいとさえ思ったわ。いずれにしても、この方々のライブ、多分この先ずっと楽しみだと思う。今回配信で見られてほんとよかった。

 1枚目の写真はTwitterより。