文:聴く「 “wonder boy(s) SWITCH (the) SIGNAL together (in the) Pocket”ーSensatonがSensationになる前の各々のバンドの音楽を聴いてみるー」



 OOMのブログ(後述)よりお借りした、Sensation未満の頃の4人がばっちし写った1枚。

 真ん中のメガネくんはきっとギタリストの阿部ちゃんよね。


 タイトルは「素晴らしき少年たちは共にポケットの中の信号を押す」という意味になる。今から話す音源のタイトルを並べて文にしてみた。



 ここんとこ海外ドラマや洋画の話を全くしていないので、まずそれを。

 15年程前、ベニチオ・デル・トロにハマった。以来ずっと、好きなハリウッド俳優ナンバーワン。彼は主役も演るけど脇にいると主役を食う程インパクトの強い存在感を放つ人なのに、何を演じてもその役にすっぽりと入り込んでしまう、不思議な人だ。




 私の2つ上の2月生まれで、190センチくらいあって、役に合わせて太るのも痩せるのもお得意中のお得意で、低い小声でポソポソ話し、髪がモジャモジャで目がつぶらで鋭くて、酒もタバコも好きで、女優にもモデルにもモテモテだけど、普段は物凄い紳士で誰にでも気さくにサインや写真に応じる、ストーンズなどのロックが好きなラテン男(生まれはプエルトリコ)。そういえば以前、スティーヴィー・サラスが彼と一緒に映った写真をインスタに上げてたっけ。サラスったらどうして私の好きな人とばかり共演するのだろう。まあでもきっとデルトロもサラスが好きね。




 ロッド・スチュワートの娘でモデルのキンバリーとワンナイトスタンドかましちゃって子供が出来ちゃって、彼女とは娘が生まれる前にとっくに別れてたんだけど、可愛い娘にとってはずっと素敵なパパ(つまりこの娘ちゃんは、おじいちゃんがグラミー獲得生涯セクシー現役ロックミュージシャン、ママがモデル、パパがオスカー獲得ハリウッド俳優。どんだけサラブレッドなんだw)。





 きっかけとなった映画は「バスキア」。あの画家のバスキアの映画である。彼は架空の人物、主人公バスキアの友人ベニー役。友人の癖にバスキアの美人の彼女に無理矢理キスしようとして彼女に思いっきりビンタされて文句言われて、へへっと苦笑いしながら舌をぺろっと出して頭をかく。時間にして3分足らずのこのシーンで完全にヤられた。





 その後、彼の出ている映画を片っ端から見た。15分出てるか出てないか解らない昔の作品も遡って全部見た。見ただけでは飽き足らず、手に入る全てのDVD(当時はBlu-rayじゃなかった)を収集した。当時付き合っていた(んだろうなあって感じの)人がブックオフ巡りが好きだったので、くっついて行って、1人で映画の棚を漁った。プレミアがついていた、彼がアカデミー助演男優賞を獲った「トラフィック」は確か3,000円くらいでゲットできた。また、当時はまだ再リリースの叶っていなかったあの名作サスペンス「ユージュアル・サスペクツ」は逆に倍の値段がちょっと下がったくらいのところで思い切ってサイトで購入した。




 一人暮らしの頃だったので、朝起きて即DVD、帰ってきて即DVD、彼のセリフを全て書き取って、海外のファンサイトに出入りして、片言の英語で一生懸命書き込んではいろんな国のファンのみんなに温かく迎えてもらっていた。生きた英語とはまさにあのこと。





 全部好きな映画だけど、1本選べと言われたら、名作でもなんでもない異色な作品をご提案。彼が若い頃出た唯一のラブコメ「エクセス・バゲッジ」。邦題のサブタイトルが「シュガーな気持ち」ってどんな気持ちだ笑。しかしながらこれのデルトロが可愛いったらない。当時美少女と誉れ高かったアシリア・シルバーストーン演じる主人公=お金持ちの家の跳ねっ返り娘に完全に翻弄される、間抜けで優しい誘拐犯の役。この誘拐犯の片割れが、なんと歌手のハリー・コニックJr.。共演にはコワモテ名優のクリストファー・ウォーケン。めっちゃ気楽に見られる映画。でも見終わった後でハッピーな気持ちになれること請け合い。朝見ても夜見てもOK。絶対おススメ。





 ほらこれ、どっかで見たことあるでしょ?


 稲葉さんの2004年のソロライブ “en”のDVDのメニュー画像で、サポート=バンドメンバーが並んで映っている、“Suspects”って書かれてるあれはこの、カリスマサスペンス映画「ユージュアル・サスペクツ」へのオマージュだろう。あの画像見て「ああっ!」って声上げて叫んだ。





 これこれ。まあ可愛い大賀くん。テレビを激写。


 まあこんな風に、「沼」なんて言葉が生まれるずっと前から、私は一旦ハマるととことんまで行かないと気が済まないタチで(こんな私を学校は割と誉めてくれたが親はむしろ危険視していた笑)、実はデルトロの時と全く同じことをSensationでしてみた。


 結成10周年の、当ブログきってのご贔屓インストバンド、Sensationのメンバーにはもちろん「Sensation以前」があり、それがどんな音なのかずっと気になってはいた。

 とはいえ、4人がそれぞれに活動していた訳だから、彼らが在籍していたバンドの音源を集めるのも数限りなく…と思っていたが、実はよく調べると「入手可能なもの」という観点で見ればそれ程の枚数ではないと解った。まあ、正確に言えば本気で全部集めた訳ではないが、それでも9枚集めて、聴いたり見たり読んだり眺めすかしたりして、いろんなことに気づいたので、ここにそれを音源の感想とともにまとめてみたい。というか、書き倒すよ今回も。





 大賀くんが1月のSensationの配信ライブの時に、


「(半年以上振りにメンバーと直接会ったけれど)音を出してみれば不思議なもんで、あっという間に、Sensationの音に、『シュッ』とすぐなって…やっぱりね、こう、一緒にずうっと培ってきたものが、あるなあって感じました」


と言ったのを聞いた時、私は、ああ、10年って月日はそういうものなのだなあ、なんて思って感動してたりしたんだけど、実はそうじゃないことが解った。

 10年じゃないよ。もっともっと、もっとずっと長い間、彼らは共に時間を過ごしてきたんだね。


 彼らが共にシグナルを押す前の、音楽の旅へ、いざ。

 じゃあまずここから。







Nothin’ But Love

“Callin’ You”2001.05.30

80’sブルーアイドソウルの薫りを放つPOPサウンドに愛のことば。』


「ため息は白く君は遠く」(2001.11.21

2枚ともシングル


 大賀くんのバンド。2人組なのでユニットというべきかもしれない。1枚目のジャケ写、大賀くんの顔の上半分が隠れているので見た時「なんでもっと出さないの~」と言いたくなること請け合い笑。


 1枚目、上の『~』は、帯のキャッチコピー(帯付きゲットしました。研究するなら出来る限り新品をw)。そう、あのね、ポップスなのよ。まさに、爽やかな大人の味。正直びっくりした。サックスとか入っているし。サビにはブラス音もばっちし。スクラッチ音まであるのよ。時代だなあ。


 当時のシングルは全部そうだったように、2枚ともインスト=カラオケが入ってて、むしろこのカラオケを聞くと、大賀くんがこの頃何を作りたかったのかが少し解る気がする。それと、歌が入ると本当に微かにしか聞こえないギターの音が、インストだとちゃんと解る。これは貴重。





 でも何がびっくりって、まさかまさか、大賀くんがあのスタイル・カウンシルのカバーを手掛けているなんて!シングル届いてカップリング見て「しええええ」って感じ。

 大好きなんだ、スタイル・カウンシル。ベスト盤含めて2枚持ってて、一時期こればっかし聴いてた。だいぶ前だけど。好きだったなあ。今でももちろん大好き。

 だから大賀くんのアレンジであの名曲 “My Ever Changing Moods”が聞けるなんてもう贅沢極まりないというか。オリジナルにはない、イントロの車のエンジン音とか、懐かしい雰囲気で泣ける。曲自体は割とオリジナルに忠実で、でもよりソフトになったというか、ボーカルの桐谷さんの声質に合わせてか、柔らかめの音に感じた。大賀くんのギターの音も柔らか。曲が始まってからもギターが裏で鳴ってるのがとてもよく解って堪能できる。


 今思ったんだけどさ、これのベースってもしかして大賀くん、自分で弾いてたりするのだろうか。途中とてもベースが生きてるところがあって。シンセかなとも思うけど、でも弾いてる音に思えるのよ。どうなのだろう。もしそうだったとしてもなんでも出来ちゃう人だから驚かないけどね。





 2枚目も美メロ。月替わりでエンディングテーマが変わるようなTV番組があるじゃない?あれで取り上げられてたみたいね。うん、これも初回プレス盤らしきものがまだあるみたいでそれが手に入ってさ笑。ビニール袋にシールが貼ってあったよ。


 これはね、洋楽カバーの代わりに表題曲のリミックスが入ってる。イントロとかサビ(ワウワウ言ってる)とか、オリジナルよりギターの音がよく解る。

 途中、オリジナルに入ってるウィスパーボイスがクローズアップされてるんだけど、 “Touch me”は女性の声だって解るけど、 “Kiss me”って方が男性の声に聞こえて。これは~誰の~声なんだ~⁈って妄想するだけなら安いもんですよ(爆笑。ウソウソ。ないないwww やるならフツーボーカルだからwww。

 オリジナルのしっとり系も好きだけど、このリミックスが好き。囁くようなギターの音をよりしっかり味わえます。


 という訳で、慣れ親しんできた時代感もあるかもしれないけど、私このシングル2枚は全曲結構好きです。オリジナルのカップリングなら、2枚目に入ってる “How can I do?”のが好きかなあ。







New Cinema 蜥蜴

“Rail” 1999.10.6

『天然スチューピッドなヴァイオレンス&エクスタシー♡ 準備万端。魅惑のバトル。ロワイヤル!』


“Many Elements”2001.05.16

『さぁ、恋を抱きしめよう!時間軸を無視したMAGICAL POP WORLD。ワールドカップ並みの熱狂度。』

どちらもアルバム


 車谷くんの在籍してたバンド。しかしどっちも派手な帯文句だなあ~!笑。若い男子が好きそうなサウンド。荒削りでちょっとセンチメンタル。ギターとドラムの音が乾いた感じで、ああ、ボーイズバンドってこんな感じだったなと思わせてくれる。




 車谷くんの写真を見る。あら可愛い。メガネくんなんだよ。それが似合ってる。ちょっと太い黒縁。これすっごくいい。車谷くん、ステージでもメガネ、どうですかね?こんなに似合うんだから、一度くらい、かけてみてほしいな。

 メガネくんといえば、Nothin’ But Loveの時の大賀くんのビジュアルにグラサン掛けてるのがあるんだけど、あれはどうして?恥ずかしかったのかなやっぱしw 





 さあどれが大賀くんでしょう?車谷くんもいます。


 さて、シネトカ。ここで語りたいのはSensationの4人の歴史なので、車谷くんに限って話をするとね、なーんと車谷くん、作詞をしているのだ!アルバム1枚につき2曲ずつ!

 Sensationの皆さんは作詞ってしないのかと思っていたのでこれには驚いた。そして嬉しくなった。言葉が綴られているとそれだけで私は嬉しい。ほんの少しだけでも、その人の中身が覗けたようで。

 しかも1枚目のうちの1曲なんか、タイトルが “eighteen”だからね。私この歌詞、とっても好きです。


「きっとどんなに時間すぎても

きっとどんなに汚れても

きっとどんなに飛び出しても

きっとどんなに取り乱しても

失いたくナイモノが 僕らの中にある

18」


どうです?いいと思いません?


 我々時代の日本の音楽において、15には「夜」、17歳には「地図」が名曲として残っており(どっちもOZAKI)、19といえば名曲だらけ。「19歳の密かな欲望」(渡辺美里バージョンと、作った人=岡村靖幸バージョンの2つがある)、「19のままさ」(浜田省吾)、「19才」(スガシカオ:これのPVってご覧になったことあります?「18禁」なんですよ。あ、でも大丈夫、YouTubeにフツーに落ちてますのでw だいぶヤバいですがぜひトライを。あれこそスガシカオの味。それにあれ、かけなくて別にいいところにもモザイクかけてるからなあw)

 車谷くんの書いた18歳、結構いいと思うんだよね。年齢ソングの代表候補としても。当時の車谷くんの中にある、18歳のイメージだったんだろうけど、私にも解る。


 もう1曲好きな歌詞は、2枚目の中にある “Pocket”。1枚目の「歌詞を作ってみました」感が薄れ、解りやすい言葉でサラサラと書かれた感じがする。この詞もすごくいい。以下は2番ね。


「いつも後ろで 光を照らして

ただその影を ずっと眺めてた


雲が流れる 今を感じて

自分なりの 景色描いた


昨日までの 切なさ忘れ

いつか光を手に取り走り出すまで


遥か彼方 旅する僕は

流した涙を 拾い集めて輝くんだ


部屋の隅で 色褪せた夢

見失わぬ様に 銀色のPocketへ放つのさ」


ね?!いいでしょ?!


この詞を読んだ時、なんかものすっごくイメージが湧いて、ああいいなあ若者っていいなあみたいな笑、そういう気分になった。


ここで!

聞こえてないから大きな声で言います!

車谷さーん!

また歌詞を書いてくださーい!めっちゃいいです車谷さんの詞!

いろんなこと考えて、ちょっとジーンとしました!


で!!!


作詞:車谷さん

作曲:麻井さん

編曲:大賀さんか大楠さん

(作曲編曲は3人で上手く振り分けて頂くということで笑)


とかで!!!

Sensationのオリジナル歌ものがあってもよくないですか?!

別に全部に歌詞がついてなくてもいいです!

サビだけとか、一部だけとかに歌詞があって、そこだけ歌うんです!

てかハモるんです!大賀さんと麻井さんで!!

どう?!どうすか?!!


…誰も聴いてないのに興奮してどうするw 失礼致しました。


 車谷くんは「おしゃべり」も生業の一部だった人だから、言葉を思いつくのは割と得意なのかもしれない。こんなにいい詞が書けるのだから、また是非書いて頂きたく思います。








OOM

“Revolver”2005.11.09)特典DVD

“Second”2006.09.06

“OOM”2009.03.04)特典DVD

2枚ミニアルバム、下1枚フルアルバム


 大賀くんと大楠くんが、作詞とボーカル担当の女子1名=望月美玖嬢と組んだバンド。これ聴いてみたかったのよ。1枚目と3枚目は初回盤、2枚目は中古だったけど帯付きでゲット。インディーズだったのかな?帯にキャッチコピーなどはなし。


 ジャケ写を見る。大賀くんも大楠くんも今と変わらないけど、大楠くんの方が今とほぼ一致笑。ほんっとに変わらないね~!

 大楠くんといえば!

 2枚目のブックレットの中の写真、浴衣なんです!ライブで着たんだね!これがめちゃくちゃ!似合う!!!


 さあ聞こえてないからどんどん叫ぶよ!w

 大楠さーん!

 浴衣!すっごくいいです!これが似合う男子を嫌いな女子は生命体の中にはいませーん!

 ですので!是非!また!着てほしい~!!ハンチング被って浴衣!最高です!個人的にこれはドツボでーす!笑




 この写真もドツボです笑。


 さてさて。

 写真から目を離してブックレットの中のクレジットを見てみる。すると最後のページに、


Bass: Hiroshi Asai <the★tambourines>


と書いてあって。つまりアルバム全曲のベースを、麻井くんが弾いてるのだ。アルバム単位っていうかね、そうじゃなくて、もう3枚全部、ぜーんぶ、ベースは麻井くんなの!

 最初見た時「はあ?!」って笑。嘘でしょ?じゃあこれってもう、Sensation未満というより、既に2005年で一歩手前じゃん!みたいな。いや、嬉しいよね、こういうの。いっそ車谷くんを連れて来ればよかったのにってな気分(後半への見事な伏線w)。





 楽曲としてはね、1枚目辺りはかなりストレートなロック。2枚目になると少しメロウな感じも出てきて。「シンプル」とか好きだな。3連符のリズムが気持ちいい。2番になるとベースもギターも目立つところが出てきて、聴いていてメリハリがある。ギターソロはちょい切な系の泣かせメロディ。


 基本、ライブを相当意識した作りかなと思う。だから全体的に、ものすっごくサウンドが若い。それが3枚目に行くと驚く程クオリティが上がる。同時に大楠くんの出番が俄然多くなって、キーボードのキラキラした音が目立って聞こえてくる(「JUMP」なんて歌終わってからずっとソロだしね)。ボーカルにもエフェクトがかかってる曲が増える。

 2007年にPerfumeの「ポリリズム」がテレビで流れ始めて(懐かしい。一時やたら聴いた、中田ヤスタカサウンド)、2009年にはあのロックインジャパンのメインステージに出たというから、音的にそういうものが求められた時代だったのかも知れない。


 ライブを重ねて美玖嬢もかなり声が成長した感じで、音域も広がっているのがわかる。掴みの1曲 “Do you remember?”以外にもいい曲が多く、「四面楚歌」「SIGNAL」「Pain」「ハレーション」「忘れたい、忘れない」など気に入って聴いている。


 「四面楚歌」の重めのビートと余裕の感じで畳み掛けるギターソロ。

 「SIGNAL」のサビからの転調と上へ下へと麻井くんっぽい動きが見え隠れするベースライン。間奏ソロが大楠くんってのもいい。で、最後にグイーンって遊んでる感じの麻井くん…ってもうさあ、このバンドのメンバーじゃんw


 聴きどころの一つが「Pain」の2番が終わった後の間奏。完全にSensationの原型。2分45秒の辺りから、4拍ずつ数えるのが大変なリズムの割り方で、3人で息ピッタリなユニゾン。お見事。Sensationファンなら間違いなく唸る。


 もう一つは「ハレーション」。サビのメロディもキャッチーで大好きなんだけど、聴いてほしいのは同じく2番の後の間奏。約3分10秒から、ベースとギターの掛け合いが始まります。2回ずつなんだけどいつもここ聞くと「おおっ」と思う。


 こんな風に書くと、じゃあ3枚目だけ買えばいいかな、なんて思うでしょう?

 Sensationファンなら、もう1枚買うべきです。特典DVDの付いた1枚目のRevolver!これはマストです。

 何故か。Revolverの特典DVDには、なんとSensationの4人が全員ステージに上がっているライブ映像が入っているからです!!!





 2005年9月の映像なので、このアルバムが世に出るたった2ヶ月前。ボーカルの美玖嬢と、コーラスの岡崎雪さん、2人目のギターにシネトカの岩井さん、それとSensationの4人。これが全部同じステージで、OOMの1枚目に入ってるParadiseって曲を演ってるのですが全くパラダイスはこっちだよって話で笑。画像は荒いものの十分楽しめる。


 いやあ、超が付くほどびっくり。まあ、そういうことは過去にはあったんじゃないかくらいには思ってたけど、まさかそれが、映像として残ってる、しかもちゃんとこうして手に入れる事ができるなんて!感涙以外のなにものでもない。


 全部で7分くらいの中に2曲入ってて、そのうちの1曲だから、ものの5分もない映像ですが、きっと見ると感動しますよ私と同じように。若くて細くて可愛い4人も、今と同じくらい、いいですから。是非見て頂きたい。

 ちなみに3枚目にも特典DVDがついているので、こちらでも大賀くん、大楠くんが堪能できます。大楠くん、ほんっと面白いwww


 補足。今でもOOMのブログが生きてます。ついている画像、粒子だいぶ荒くて見にくいけど、それでも雰囲気楽しめるし、時々ハッとするくらい綺麗な画像もあるので、よかったら検索を。「OOM  ブログ」で行けると思う。リンク貼らないけど、大賀大楠ファンには探してみてほしい。

 今回、何枚か画像をお借りしました。みんないい写真ばかりでしたよ。

 







thetambourines 

SWITCH2008.09.24

BEST my back tracks2009.06.17)特典DVD付き

上はミニアルバム、下はベストアルバム


 ベストアルバムが出るってことは相当人気もあったってことなのよね、とあらためて思い聴いてみるとこれがまた、人気があったのも十分過ぎる程頷ける内容。

 私の頃であればカーディガンズなどに代表される北欧系オシャレポップス、これを彷彿させる上質な音楽。オシャレで切ないポップな音楽とギラついてない優しい系男子が固めるバックバンドとボーカルのお姉さんが綺麗で軽めの声質、みたいな。北欧じゃないけど例えば昔で言うなら渋谷系=ピチカート・ファイブみたいなノリにも若干通ずるところがあり(あんなに尖ってないけどw)。パリス・マッチとか、あの辺もちょっと思い出したり。あと、思い出したのがパーフリ!=フリッパーズ・ギター。よく聴いたって訳じゃないけど懐かしかった。





 松永安未さんの詞もいい。この方、なかなかツボをついた言葉を選ぶと思う。やたら前向きじゃないし、やたら後ろでもない。その、いい塩梅のところをぎゅっと掴んでくる。ベスト盤に入ってる「セカイのつづき」がいい。


「忘れられないことがあるわ 忘れちゃいけないこともあるでしょ

でもキミを想うと その先にあるモノが何かを 見たくなったよ

セカイのつづき」


 セカイの終わりでも始まりでもなくて、続き、というところに目が行く辺り、タダモンじゃないなと。他にも「ああ、いい詞だなあ」と思うフレーズがいくつもあった。アラサーアラフォー女子必聴では?笑。私はそこはとうの昔に通過してきちゃったけど、それでもノスタルジーを感じた。現役アラサーアラフォーなら尚更沁みるんじゃない?


 で!!!

 さあSensation話行くよ。

 私はこの2枚しか今手元にないので、これだけで話をするけど、ベスト盤の後半と、SWITCH全曲、ギターは大賀くんである笑。だって書いてあるんだもん、


additional musician is yoshinobu ohga (from OOM)


って。ね、よく見て、単数なの。わかる?大賀くんだけなんだよ?これはOOMも一緒で、バンド以外の参加ミュージシャンは麻井くんだけ。

 一体どんだけ相思相愛?w いや、冗談抜きで、相性いいんだろうなあと思う。





 楽曲的にはSWITCHは全曲麻井くんが作曲編曲。ベスト盤だと他の人、例えば徳ちゃんなんかも参加しているのがわかる。


 SWITCH、ほんといい曲多い、というかほぼ全部好き。

 特に最初の4曲、SWITCH、きみとのランドスケープ、ヘッドフォン(これがもうツボでツボで)、reason(女子的ドツボ曲と見たw)はもう聴きっ放し。


 サウンドの話はさっきもしたけど、Sensation的に言うと、まず普通はギターが上に出てベースが下にいるイメージだけど、このバンドの場合、麻井くんが印象的な大事なところで上にぐいっと出て、大賀くんのギターはずっと脇の方で気持ちいいカッティングで鳴ってるイメージ。

 SWITCHなんかはほんとこんな感じ。珍しいよねこういうの。とにかく気持ちよく聞ける。「きみとの」間奏でソロは麻井くん、それを裏で大賀くんが盛り上げてる。


 しかし麻井くん、こんなテイストの曲が得意なんだね~!なんてオシャレ。なんてセンチメンタル。人の涙腺をこんなにも緩ませて去っていくとは。麻井くんという人の印象まで変わってしまう。なんて繊細な人なのだろう。いや、実はそれは前から思ってた。きっと心はガラスでできてるんじゃないかなと(すいません妄想入りましたね)。まあ、それは極端だとしても、隠れたところに優しさが潜んでいるなあと。で、時々それが溢れてきてしまう。

 これがモテない訳ないでしょう?!!って思うのですわ私はw ねえ麻井くん。


 大好きな「ヘッドフォン」、跳ねるようなリズムが本当に心地良いのだが、ベースとギターが途中まで同じリズムで動くところがいい。プロならなんてことないのかもしれないけど、でも息が合ってないと出来ないよね。これは是非聴いてほしい!派手さはないが、心に触れる曲。

 2分30秒の辺りからの麻井くん独特の極上の短いソロを聴いて涙してほしい。その下に囁くように、でもしっかりと聞こえて支えてくれる大賀くんのギター。最後締めるのも大賀くん。嗚呼、これが天国じゃなかったらどこだっていうんだ?だめだこの曲好き過ぎる。詞もいい。


「遠くて遠くて届かない

ここからどんなに歌っても

それでも君に逢う日のために

少しでも誇れるように」


すいません泣いていいですか。


 否、泣いてる暇はない。まだ語らなければならない大事なことが!


 ここまでで「じゃあSWITCHだけ買うか」と思ったそこのあなた!ベスト盤絶対買った方がいいです。いや、買うべきです、もしあなたが大賀くんファンなら!

 え?これthe★tambourinesのアルバムでしょ?なんで大賀くん?と思うでしょ?そうよね、解るわ。私だって知らなくて買ったんだもの。だって誰も教えてくれないでしょ?このベスト盤の特典DVDに大賀くんが映ってるなんて!

 いや、実際買うとね、中のブックレットにライブ映像が入ってるってのは書いてあるのよ。だから買いさえすれば解るには解るんだけど、私が言ってるのはそこじゃないのよ!


 まず、ブックレットに書いてある方、これはこれでめっちゃくちゃ貴重な映像だから絶対見るべし!シークレットトラックに入ってるので注意。

 OOMとthe★tambourinesの2バンドが合同で、楽しい曲を作ってみんなでワイワイやりながら演奏してるんだけどさ、それがね、みんなが楽器を持ち替えて演ってるの!

 以下ネタバレで書くよ!

 もうとっくに世に出てるディスクだから!


 例の浴衣姿の大楠くんがドラム、大賀くんがキーボードを弾いてます。大賀くんはカメラが上からなのでお顔はよく見えませんが、楽しそう。でも何より大楠くんのドラムってめっちゃ貴重じゃない?!ガン見してください笑。


 でもね私のツボはね、麻井くんがギター弾いてるんだけどさ、あれ?そのアイボリーのボディのギターって、麻井くん、それって、大賀くんの、大賀くんの、2004年の稲葉さんの時のあれ、じゃないのおおおおおお?!!


 もうみんなニッコニコしながら演奏してるんだけど、こっちはこの時点で既に身が持たないくらい幸せの洪水笑。ちなみにその楽しい曲は、作曲が大賀くんで編曲が麻井くん。





 で。さらーに!!!

 いいですか、ここからが一番のメインですよ!!!


 the★tambourinesの面々のドキュメンタリー、これをすっ飛ばしたらあかんのですよ。なんと驚くなかれ。この中に、大賀くんの!大賀くんの!大賀くんのインタビューがあるんです!!!the★tambourinesのドキュメンタリーなのに!爆笑


 さっきも言ったように、大賀くんはギターで数多くの曲に参加しており、このドキュメンタリーは、ベスト盤にも収録の新曲 “rainbow”の制作過程を追ったドキュメンタリーでもあるので、大賀くんのギター録りもある訳で。

 それがね、麻井くんと一緒にやってるんですよ。


 で、麻井くんについて大賀くんが話していたり、逆に大賀くんについて麻井くんが話していたりするんだけど、まあ時間にしたら大した分数じゃないよ、でもね、でも、その言葉一個一個が、もうなんか、簡単なんだけど、聴いてるこっちが昇天しそうなくらい互いを思う言葉でね。特に麻井くんがね、もうね、大賀くんを、ああもうこれ以上は言えないわwww

 買って!いいから買ってください!!!楽曲もいいの多いから!買って見て!!!笑


 2008年頃の、サラッサラの黒髪で前髪長め(私的ドツボ)にパーカー姿でギターを弾く、今と変わらずリラックスした笑顔100%の大賀くんと、肩幅なんてないに等しいほど細くて(いやこれほんとw 肩幅ないよね~!って思う)、キャップを目深に被った、ポソポソ小さい声で話す可愛い麻井くんが見られます。

 大賀くんの手元アップでギター弾いてる映像もあるし、このシーン以外にも、麻井くんピンの映像もたくさんあります。あのナイキかなんかのポップなビッグドットのシャツ、可愛い~!めちゃくちゃ似合ってた。もちろん麻井くん紹介のシークレットトラックもあり。

 こちらもブログがまだ生きているのだが、主に綴っているのはドラムの亀井さん。私も全部見た訳ではないけど、麻井ファンはぜひチェックしてみてほしい。






 Sensationへと至る道は、決して真っ直ぐじゃなかったのかもしれないけど、彼らにはいくつもの、本当にいくつもの接点があって、その度に少しずつ関係が深まって行って、直接の動機は2011年だったとしても、いずれはきっと今の4人になるべくしてなったバンドなんじゃないかと、今回彼らの音楽を巡る旅をして、1人つくづく考えた次第である。


 とはいえ、彼ら自身が個々で演奏や作曲編曲で関わった音楽はまだ数限りなくあり、そこまでは辿り切れてはいないが、それは今後、こんな興奮冷めやらぬ程の爆走ではなくて、散歩でもしながらのリズムで、ゆっくりと味わうつもりだ。

 そして今回初めて触れた彼らのBefore Sensationの音楽は、これからも大事に聴き続けて行こうと思っている。


 Sensationへと至る道。そしてSensationが歩く道。その真ん中に立った今、この上なく幸せだ。


「I’m walking morning wonderland

全てを忘れて飛び込んで

これからの自分を変えられる様に」

“Morning Wonderland” (by New  Cinema 蜥蜴/作詞:車谷啓介)





 ダメ押しで4人揃い組。(+七月さんと亀井さんかな?)


 デルトロ写真、ジャケ写、および公式写真以外の全ての写真は、OOMのブログより。ありがとうございました。