虚構大学 妄想学群キャンパス内 生協2F カフェグリル
Caution
#Route109 2021年Part1の、ある意味完全なるネタバレを含みます。
ご了承の上お進みください。
Part 6
Title: 気分はSuper Boy!
「こんにちは、『雪華』コンビ」
「あ、こんにちは、Axisさん!相変わらず髪、超キレイー」
「今からバイトですか?家庭教師の」
「うん。2人は?もう授業終わりでしょ?ここでお茶しなくてもスタバとか行けばいいのに」
「DJ曼荼羅さんを待ってるんです。今夜約束してて」
「曼ちゃんと?」
「ええ。Axisさんは、徳ちゃんの配信ライブって見ましたか?」
「ああ、それさあ、時間あるかわからなくて申し込んでないんだよね…」
「えええ!あれは絶対見るべきですよ!」
「そうなの?心揺れるなあ。で、それが曼ちゃんとどう関係があるの?」
「実は、こないだ配信初日に、私達と曼荼羅さんと、私たちの友達で徳ちゃんファンのはるかぜちゃんと一緒に見たんです」
「そのつもりだったんです」
「ところが」
「はるかぜちゃんったら」
「私達にも内緒で」
「いきなり」
「彼氏を!」
「連れてきて!」
「それも!」
「社会人の!」
「彼氏ですよいきなり!」
「Axisさん!」
「どう思います?!」
「…あんた達2人、息合い過ぎでしょ…」
「で?それに曼ちゃんはどう絡むの」
「曼荼羅さん、はるかぜちゃんが好きだったみたいで」
「ええ!?」
「最初はもうノリノリで、気分いいぜ!って感じで来たんですよ」
「なんなら俺、今日彼女のことロックしちゃうぜ!ってくらい意味不明な感じで」
「でも曼ちゃんのことだから、きっと心のどこかではビクビクしてたと思うよ~。俺をガッカリさせないでって思ってたんじゃない?」
「多分そうです」
「で、始まって少ししてはるかぜちゃんの彼氏が遅れてきて…」
「いつもこころそばにいたって思ってたら」
「そうじゃなくって」
「気分は」
「飛び散るバタフライ」
「実写ヒーローが手強い敵に会った時みたいな落ち込み方でした」
「いつも彼女を思ってた時は」
「幸せだったはずなのに」
「突然吹きすさぶ風の中で」
「彼女と伝達破綻ですからね」
「…なるほど。それは曼ちゃんもショックだったわね」
「ええ、はるかぜちゃんの彼氏が社会人だったから」
「小声で、大人が大嫌いだったとか言い出して」
「でも、一緒にライブ見ていくうちに、徳ちゃんカッコいいし、神戸校舎から来てくれたKEIさんのギターもめちゃ渋いし」
「雪ちゃんイチオシの車谷くんもめっちゃカッコよくて!さらに選曲すっごくよかったからからか、段々元気になってきて」
「まだ負け犬なんかじゃねえ!って一緒に歌い出して」
「そうだ俺の旅は今からなんだ!って」
「まるで火ノ鳥みたいな復活劇!」
「最後にはニッコリ笑ってはるかぜちゃんと彼氏を送り出して」
「それで私達に、今日は俺は普通じゃなかったから、よかったら一緒にもう一回見ないかって」
「提案してくれたんです」
「あ!そうだAxisさんもよかったら一緒に見ませんか?」
「え?」
「そうですよ!私達、今夜夕飯にサムゲタン作るんで、バイト終わったら食べに来てください!それで、DJ曼荼羅さんと4人で一緒に見ましょうよ!徳ちゃんの配信ライブ1回目!」
「で、でもあなた達がお金払って見るんでしょう?私、悪いわよ」
「何言ってるんですか!」
「そうですよ!」
「もしよかったら!」
「2回目の配信の時!」
「Axisさんが!」
「お金払ってください!」
「…あ、あんた達2人、息合い過ぎだから…」
徳永暁人さんの配信ライブRoot 109 に寄せて書きました。
なぜか見ているのはROOM OHGAのメンバーという(笑)。
インスタに載せたものの再録です。
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