文:見る “Root 109 DAY2”








虚構大学・妄想学群キャンパス内 サークル棟3階150号室(通称3150)


Part 8 

Title : 



 「ねえ、stormくん、DJ曼荼羅、突然だけどさ」

「何ですか?」

「マーヴェルのキャラで誰が1番好き?」

「突然過ぎんだろ」

「いいじゃん、昨日無事レポート出し終わってハレな気分だったから『アイアンマン』見直したの。そしたら楽しくて楽しくて」

「そうだなあ、じゃあ、Kaleidoscopeは誰が好きなの」

「私?ねえ主人公じゃなくてもいい?」

「全然いいよ」

「私イチオシは、ロキ様」





「きたよーイケメン好み」

「いいじゃん別に!トムヒめっちゃカッコいいんだもん」

「トムヒ?」

「トム・ヒドルストンだから、トムヒ。ロキってさ、悪役のくせに実は兄貴のソーが好きじゃない?そういう、ちょっと斜に構えたっぽいところも好き。世界を自分から変えなくても、その手助けができればいいじゃん?」

「結構見てるんですか?映画」

「海外ドラマも好き。トムヒが出てた『ナイト・マネジャー』なんて必見よ。DJ曼荼羅は?」

「じゃあ俺も脇役で行く。コレクターって解る?」





「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のですよね?」

「お、storm、知ってるねえ」

「僕、好きなんですあの映画。音楽がめっちゃ良くて。サントラDLしました」

「さすが!お前解ってるねえ!70年代の曲ばっかかかるんだよな。俺がコレクターが好きな理由は、単に面白いから。やっぱし悪役だし、ちょこっとしか出ないんだけど、インパクト大でさ」

「あれでしょ?ベニチオ・デル・トロが演ってんでしょ?」

「確かそう。顔、コワモテなんだけど演技面白くて」

「ダヨネ」

「突然そばに立ってたりして驚かせたり。ちょっと不気味で、永遠の命持ってるっぽいイメージ」

「でも、よく見るとすっごくイケメンなんだよ、知ってた?」

「お前ほんっとにイケメン好きだなあ」

「ルンルン」

「で、stormは誰が好きなの」

「僕ですか?マニアックなの行きますよ。僕の贔屓キャラは、ジャーヴィス」





「ってお前あれ、声だけだろ?」

「だけど無茶苦茶カッコよくないですか?声だけしか出ないけど、アイアンマンの執事で相棒だし、いつも冷静で、でもすこーしお茶目っていうか」

「ちょっとした恋人みたいなのもいいのよー」

「なんだよKaleidoscope、今度はBLかよ」

「海外ではBromanceっていうのよ。単語として成り立ってるんだからね」

「いや、別に僕はそういう意味じゃなくて…」

「解ってるけど盛り上がってみたの。で?stormくんの意味は?」

「えーと、あの、表立ったヒーローもかっこいいけど、そのそばにいる人ってのが1番かっこいいなあって僕は思ってて。まるで本物の…」

「英雄?」

「そうそう!ヒーローたちが明日へ橋をかけられるのは、彼らのお陰じゃないですか」

「まあ確かにねえ」

「主人公がいくら拳を握ったって、1人じゃ解決できないって話のくだりも多いもんな」

「キャプテン・アメリカが千年の眠りから覚めて現世にDIVE出来たのだって、1人の力じゃないでしょう?」

「千年も寝てたっけか?…まあいいか」

「ねえ、なんだか私、マーヴェルの映画また見たくなってきちゃった。なんか借りてってみんなで一緒に見ない?」

「いいねえ。じゃあstormんち行って見ようぜ」

「DADADAダメですよ僕んちなんて!全然掃除してないし!」

「なんだよ落ち着けよ、気楽に行こうぜ」

「そうよ、連れてって連れてって!」

「マジですかあ?!じゃ、じゃあ先に行って掃除しときますから、なんか借りて後から来て下さい」

「食糧も持ってくから安心しろ」

「あ、ねえ、君んちはここから近いの?」

「ええ。近すぎて、迷う道なんてないですよ」





徳永暁人さんの配信ライブRoot109のDAY2の曲名が全部入っているのですが、お分かりになるでしょうか?w

大変楽しませて頂きました。次は有観客でブルーノートだそうですが、配信もあるといいなあ。




 


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