文:見る聞く「配信Campだから『ゆるキャン△』? doa LIVE “open_door” 2021-Summer Camp- [1st stage]」




 毎度(でもないけど)お馴染みの海外ドラマ=海ドラファンあるある、今回は「大好きだと何度でも見てしまう。そして何故か毎回ハードに録画してしまう」。

 NY版シャーロック・ホームズの「エレメンタリー」は勿論この法則に従っており、現在再放送中のシーズン2はバッチリハードに毎日録画。だってさ、前にディスクに落とした時、不備があって取れなかった話が2話分くらいあるんだもん。全シーズンでね。ええと確か、シーズン1とシーズン5だったかなあ?だから録り直さないといけないのよ。え?じゃあそれだけ録ればいいだろうって?そんなの嫌よ、だって毎回OAのたびに見たいんだもん。





 で、これと同じくらい再放送のたびに見て、再放送のたびに涙してしまうのが、大大大好きなドラマ「Major  Crime 重大犯罪課」!そしてこのドラマは前回の海ドラファンあるあるの法則「スピンオフの方が好き」にも当てはまるのだ!




 「メジャークライム」は今はどこでもOAしていないが、時々シーズン6と、シーズンファイナルである7をFOXチャンネルでOAしてくれる。私はこれを、懐かしのDLifeで見てすっかりハマってしまった。しかしながら、実はシーズン3からしか見たことがなく、アマゾンプライムにあるのでいつか絶対シーズン1と2と見たいと思っている。

 本家は「クローザー」という、これも大変人気の高かったドラマである。実はこの本家も見たことがないのだが、その本家で少し煙ったい存在だったらしいシャロン・レイダー警部補(私が見た時は警部補だったけどクローザーでは違うかもしれない)が、今度は「メジャークライム」の主人公となってドラマを引っ張っていく。





 何が凄いかってこのドラマの出演者全員の、平均年齢よ(笑)。見れば解ると思うけど。でもね!そこがいいの!そこが落ち着いて見ていられる理由の1つなの!だから吹替も秀逸なのよ!ベテランがやってるからめちゃくちゃ雰囲気あって面白いの!勿論字幕も最高よ!

 お試しに見るならシーズン4の、確か13話だったかなあ?バズが予備警官になって最初の日のストーリーが面白いのでオススメ。登場人物解らなくても多分大丈夫(ホントか?)。






 被害にあった若い男の子を引き取って育てるシャロンがいい。綺麗事じゃないんだよね、彼女の生き方。それでいてとても高潔なの。そう、彼女にはこの、高潔って言葉がよく似合う。息が苦しくなる程清潔。それは見る側に感動を与えもするが、彼女自身の人生をも危うくすることがある。そこも魅力なのよねえ。登場人物の周辺全部をさらりと描いていくのも好き。ただの脇役ではないけれど、あくまでさらっとが身上。その割に中身は濃くて、今にも通ずる様々な問題をてんこ盛りにしてくれている。ロス市警重犯課が舞台なので、事件は時に派手でスキャンダラス、または地味だけど心を抉るようなエグいものが多い。うん、とにかくこれは海外ドラマ史上最も見ておきたいドラマの一つのはず!

 録画?ええ、勿論持ってますわよ。でもシーズン5からしかないんだよねえ。あと、さっき言ったシーズン4のうちの1つだけ。それでも時々引っ張り出しては見たくなる。


 相変わらず前置きが長いんだけど、この「メジャークライム」レベルで繰り返し見てしまったのが、先日配信になったバンドdoaの、7月に行われた配信ライブである。いやあ、トータルで5回は見たな(笑)。まあ、真剣に見入ったのは3回くらいだろうけど(そんでも3回かよw)。





 配信ライブって、前にも書いたけど、私は、選択の一つとしてありだと思ってて、勿論ナマありきだとは思うけど、これからの高齢社会を見据えた場合ね、いきなりで悪いけど(笑)、もしも身体がついて行かなくなっても、配信ライブがあるよってことになったら、生きがいの一つを失わないで済む人たちがたくさん出てくると思うのよ。もうさ、長いスパンで考えないとこれからは。我々は、今、予想もつかなかったような世界に生きている訳だし、そうだとすれば、いろんな考え方があって然るべきじゃないかと。


 私の母は氷川きよしくんがとても好きで、私もコンサートにお供して行ったことが何度かある。氷川くんのコンサートのチケットは全て私が手配しており、一緒に行くことが前提みたいなところがあった。私も嫌じゃなかったのよ全然。彼、めちゃくちゃ歌上手いし。それがさ、東京でしかライブがないとなると、行けないのよねやっぱし。我が母は「行けないものを無理にDVD買って見るようなことはしないわ」という生き方の美学を持った人だったので、後からメディアで追いかけることはしなかった。CDを買って歌を聴き楽しみ、もしも叶うならコンサートに行く、というのが母のスタイルだった。

 だからもしも、今ここに母がいて、「ねえ、配信で見られるよ。どう?」と尋ねたら、母はきっと「じゃあ見る」と言ったのではないかと思うのよ。「うちで見られるの?生のコンサートと同じものが?じゃあ見てもいいかな」って言ったんじゃないかと。後に残らないからこそ、見るって言ったような気がするのよね。


 私だって時と状況が許せば、再びライブに行きたいと思う。あの何とも言えない開始前の高揚感は、行ったものでないと決して味わえない。大切な友達と待ち合わせ、同じものを見て聞いて感動し合い、少しだけ高級なホテルでゆっくりお風呂に入り、ビールやワイン片手に朝4時まで話し込んだあの日々がもう一度取り戻せるのなら、今どんな我慢だって出来る自信がある。それくらい、ライブの醍醐味をこれまでの人生で享受してきた私である。今、誰よりも、誰よりも行きたいに決まっている。

 しかしながら、足を運ぶだけがライブじゃない。どこにいても、自分のスタイルで楽しむことができる。そういう時代になったってことじゃないかしらね。私は、それもアリだと思うし、それも込みで楽しみたいと思うのよ。これからの人生は。


 ツアータイトルがCampってことで、キャンプの夜の雰囲気を出しつつのオープニング。ちなみにタイトルにした「ゆるキャン△」は、山梨某所が舞台で、地元じゃ結構盛り上がっていたように見えた。

 ええと、セットリストなどはSpotifyなどに上がっているのでそちらにお任せするとして、3人出てきて並んでお歌いになるその姿を見て思う。あれ、この編成、懐かしい匂いがする。向かって左がグラサン、真ん中が少しだけ小柄で、右がイケメンって。しかもdoaの皆様、歌い出したらそのコーラスワークの美しいったらない。3人組でコーラスったら、これはもしや。




 そう、この方々である。申し訳ない。本当にお許し頂きたい。しかし我々世代にとってこの並びっつったらもうアルフィーしかないんだもん。我々の高校時代には、必ずクラスに数名の通称「アル(フィー)中(毒)」がいたもんよ。だからなんだかとても懐かしく、とても親しみやすく感じられたのである。

 なんつったってアルフィーはさ、昔B‘zのまっちゃんが25周年だか30周年だかの時に、これで長期間メンバーチェンジなく続いたバンド名実ともにナンバーワンですね、的な話をどっかで振られた時すかさず「いえいえ、僕らより先にアルフィーさんがいますから」とおっしゃっていたくらいなもんで(笑)、しかも今回ネットで調べたら、何?40年?45年?45年って言ったらあと5年で半世紀じゃん!くらいなレベルな訳で。

 そんなアルフィーを彷彿させるdoaの有観客配信ライブだったのである。




 あ、やっぱし出てたんだね、幸ちゃんの番組。


 MCでは人柄の良さがこちらにバンバン伝わってくる。こういう状況だったからというのもあるが、まず太田さんはじめ吉本さん、そして徳ちゃん全員が、オーディエンスを非常に気遣い、そして来られなかったファンさえも思いやる神対応。というか、最後に近い方で徳ちゃんが言ってたが、この禍々しき中でライブを開催することに対して、非常に悩み、葛藤があり、相当逡巡した上で行ったとのこと。ある意味自分たちが「叩き台」となり、今後の音楽界においてどのような形式が可能なのか探るべく、配信も含めて今回のライブを行ったと。

 しかしながら、ライブをする側だけが気を揉むのではなく、参加する側もきちんと言うことを聞くってのはまあ、当たり前なんだろうけど、それにしてもお行儀のいい素晴らしいオーディエンスだったと思う。




 先程も書いたが、とにかくコーラスワークが素晴らしい。声質は皆少しずつ違っているのだけど、3つの声がしっかりしたハーモニーを奏でているのが印象的だった。吉本くん、レーサーなんだね。国内レースのレーサーなのかな。車好きの古い知り合い・若者Hちゃんが言うには、レース見に行くとdoaの曲がかかってることがあったらしい。彼はそれで知ったとのことだった。すごいよね、サーキットでかかる曲(笑)。でも今回、何曲か聞かせてもらって、確かに男性が好きそう、というか男性の気持ちが詰まった曲が多いなあと。それにメロディも親しみやすく、レースの帰りにちょっとCDでも聞いちゃおうかなってな時にも合うような気がした。それでさ、驚いたら失礼なんだけど、吉本くん、いい声してんのね。いやあびっくり。腹から声が出ているとはまさにあのこと。太田さんと徳ちゃんが歌えんのは長年B‘z見てて知ってはいたけど、メインボーカルの彼が、まあメインなんだから当たり前だろうけど、あんだけ歌えるとはねえ。しかもいい声。さすがリーダー徳ちゃん、見る目あるのね。




 太田さんのソロの写真。大楠くんと麻井くんがいたので。


 太田さんはまあ、キャラも立ってるし(笑)歌ももちろん上手いんだけど、1番年上だけあって非常に落ち着いてて、きっとこの2人を影で引っ張ってんだろうなって感じがよく出ていた。また我らが徳ちゃんだけど、ソロは1曲だったのかな(それが1番のお気に入りソングになっちゃったんだけどw)、でも途中でメンバーを見ている嬉しそうな表情とかお客さんを温かく見遣る姿とかがとても印象に残った。キラキラしてんだよねえ、それが。徳ちゃんがどんな気持ちでステージに立ってたんだろうと思うと、こっちまで感無量になるというかね。素敵だったわ徳ちゃん。顔も声も。青年のような徳ちゃんの、doaというホームにいる姿を拝めただけで、お金払った価値ある気がした。


 でね、まあ、ライブの音楽的内容はさ、私doa初参加だったし、選曲の良し悪しとかは解らないんだけど(初心者にはいい選曲だったと思うよ)、もういっこどうしても書きたいことがあってさ。

 ご存知のようにSensationにハマっているワタクシとしては、そのSensationのメンバーが出ていれば当然そちらに気が回る訳ですわ。今回、キーボードの大楠くんが参加しており、密かに注目をしてずっと見ていた。大楠くんったら徳ちゃんの真後ろで弾いていて、時折パーカッション的なこともしたりして、徳ちゃんと顔を見合わせて笑い合うようなこともあったりして、まあ特等席、もとい“徳”等席じゃない、なんて考えた(笑)。




 ところで。

 先も言ったように私はdoa初心者なので知らなかったんですけど、あの、大楠くんってdoaのライブの時にはいつも、あのキャラなんでしょうか(笑)。いや、楽しそうな人だなあとは思ってはいたんだけど、あんなに面白い人なんですね。あれはいつもなんだろうか。てかもしかしてSensation全体が、あんな感じなのだろうか(笑)。いやあ、ほらさ、長い間B‘zをメインに参加してたでしょう?面白いキャラのミュージシャンって久しぶりで。

 ちなみに昔よくライブに行った楽しい系キャラのミュージシャンといえばもちろん、スターダストレビュー(笑)。歌は上手いし話は楽しいし。県民文化ホールレベルにもよく来てくれたっけ。そういえばスタレビもそのコーラスワークには定評があるよね。カラオケで歌いまくったもんよ。え?木蓮の歌じゃなくてね、私は「夢伝説」ですから。


 3人のコーラスの美しさは、音源でも十分味わえるので、まだ聞いたことがない方には是非トライして頂きたい。

 どんな形であっても、音楽を続ける人を追いかけて、そして応援して行きたい。そんなことを思わせてくれたライブだった。








今回は大楠くん多めにフィーチャーしときました。



Some photos are from Sensation’s FB, doa’s blog, and official doa and u-zo’s Twitter.








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