文:聴く訳す「 “Don’t Let Me Down” の和訳って無謀? 徳永暁人 solo album “Route 109”」



本日の主役が3人揃った素敵写真。
(「あれ、大賀くんも?」「もちろん!彼はいつでも主役」)


やだなにこれかっこよすぎじゃない?大賀ファンだけどクラッときたw


 夜中に酔っ払うと思わぬ買い物をしてポチってしまうことがよくある。夜中のAmazonは危険だ。ZOZOはもっと危険だ。iTunesは1回の買い物の金額がたかが知れてるので危険度は低い分、敷居も低いのでついポチってしまう。で、ついにポチってしまった。徳永暁人氏渾身のソロアルバム、「Route 109」。いやあ、まさか自分でもここまでスピンオフにハマるとは思ってもみなかった(苦笑)。こうなるともうスピンオフじゃなくて、誰に対しても大好きを豪語して憚らぬ大賀くんもSensationも、そしてもちろん徳ちゃんも立派なメインストリートw もうそういうことにして、今後の人生を生きて行くことになるんだろうなあ。doaの配信ライブのチケットもKちゃんと一緒に買っちゃったし(笑)。

 Hey guys, you all make my life richer and richer.

 ↑<比較級 and 比較級>の前振り的英文




 徳ちゃんのソロアルバム、ここでは109と書くことにするが、それをポチるきっかけになったのは、やっぱしSensationだ。FBでドラムの車谷くんが、このアルバムでドラムを叩いていると言っていて、しかも「男気溢れる気合の一発録り!」と書いてあるのを見て、ほう、じゃあ聞いてみたいなそんなアルバム、と思ってしまったのである。


 徳ちゃん絡みの曲を最初に「うわあかっこええ」と思ったのは、B'zじゃなくて、倉木麻衣ちゃんなんだよね。 “Perfect Crime”という曲があり、大好きだった。あれだけを聞きたくてアルバム借りたような気がする。実は私のiTunesにはまだ残っていて、今も聞けたりする。そのくらい好きなのだ、あの曲。ベースが最高にグイグイ来ていてさ。いいなあって思う。




 で、夜中にDLした「109」を早速聞いてみる。最初に「永遠」を聞いた。これはまあ、我々の年代だったら絶対知っているあれの主題歌な訳で、うちの夫でさえ歌詞を知っていて語ってるくらいなので、耳馴染みのある作品である。


 うん、いいじゃない。素晴らしいわ。やっぱし作った人が歌うと味わいがいい意味で違うなあ。徳ちゃんの持つ青年性というか、青くて若い感じが瑞々しいんだよね、聞いていて。そう、この人の持ち味って、この瑞々しさよね。私と歳イッコしか違わないのになんなんだこの青々しさは。羨ましいったらこの上ない。声は低くて太いんだけど、高い音を出すとそれは美しく響く。決して高音が特徴という訳ではないのだろうけど、逆に彼の場合、高音が珍しいだけに、その美しさというか、ふくよかさというか、まあ、胸に響いてくるのである。そこに潤いのある音を感じるのである。いい。素敵だわ徳ちゃん。


 一通り聞いて、「Feel Fine!」とか「明日へ架ける橋」とか「TAKE ME TAKE ME」(滴草由美ちゃんって好きだった、声が。B'zのまっちゃんのソロの「THE HIT PARADE」で、「勝手に」と「港の」と小学校の頃から好きだったオフコースの「時に愛は」以外では彼女の歌った「Foggy Night」が大好きだった。家で1人で大声でよく歌ったもんである。これがなんと大賀くんのアレンジ作品だと気づいたのは、ずっと後の話)とか「吹きすさぶ風の中で」とか、いいなと思う曲はいくつもあったのだが、やぱしワタクシの心を捉えて離さなかったのは、“Don’t Let Me Down”。まさかの徳ちゃん作詞、まさかの全英語詞。元はメイドさんのスタイルで奏でるバンドBANDMAIDに提供した曲とのことで、つまりは女子に歌ってもらうための曲だったと。




何度見てもうっとりレベルの車谷くん。


 イントロの車谷くんのドラムに「お、移民の歌」と思わず呟きつつ、怒涛のサウンドを聞く。うーん、めちゃくちゃ気持ちいいじゃないか。激しくて。こんな歌にも徳ちゃんの声ってハマるのねえなんて思いながらまず1回聞いて、で、歌詞を調べてぶっ飛んだ。徳ちゃん、すごいねこの歌詞。友達でもなんでもないけど、あえて言うよ。これ、よく書いたねえ(笑)。

 というわけで、歌詞を画像で撮った写真をご覧ください。







 そうですね、英語的解説をするならまあ、③のdeeper and deeper(,) and faster and faster delightなんてとこは、<比較級 and 比較級>=「ますます~」の形容詞句を限定用法で使い、名詞delightを修飾させているなんてのは、ちょっと珍しくて「お」という感じ。④のlegmanなんてのはあまり使わない単語だけど、意味はよく解っていい。また、with earnest=earnestlyで、ここは受験でも必須の「with+抽象名詞=副詞」という公式をちゃんと解ってらっしゃるのだなと。さすがだわ。

 とはいえ⑥のgive headには参ったわよ。文字に起こすのは恥ずかしいので、ここは電子辞書の画像を小さく貼り付けておく。さすがは天下の「ジーニアス英和大辞典」by大修館、こんな熟語?まで網羅してるなんて凄すぎ。




 というわけで、このとんでもない歌詞(笑)を、ワタクシ的に解釈して訳してみた。こんな激しいものを直訳しても面白くないので、徳ちゃんのイメージを思い浮かべながら書いた。実はこれを訳した時間帯は朝だったので、頭は冴え渡っていたがいまいちセクシーさに欠けるかもしれない。でもこのドロッとした手触りの詞をそのまんま訳したら、逆に色気がないと思う。だから少しカラリとした、そうねえ、言ってみれば車谷くんのSensationのイメージをちょこっとだけ入れて訳した感じかしらね。ほんの少しシャイなせいか、いつも顔を半分だけしか写らないようにして写真を撮る大賀くんの色を出して訳したというか。



ベースブラザーの麻井くんと一緒。

 どっちかって言うと、大賀くんのが大胆な感じの音作りなのに、本人はちょっぴりシャイだとお見受けする。徳ちゃんはと言えば、爽やか青年100000%なのに、実は中身は意外に大胆って感じ。まあなんだ、要するにあれだな、2人とも、ギャップ萌えってやつか?(笑)

 なかなか出せない自分の姿を、2人とも音楽で出してるのかもしれない。そういうのあるよね。私だって、こうして駄文を書きまくってるけど、これが全て表向きの私の姿かって言ったら違うもの。少なくとも仕事してる時はもう少しキリッとしてますわねw


 ではではお待たせしました。訳詞、行ってみよう。

 徳ちゃんバージョンでは⑦はありませんので、訳したんだけどカットしました。そうそう、1箇所B'zが入ってますが、リスペクトということでどうかご容赦ください。


Don’t Let Me Down by Akihito Tokunaga (translated by cotey)



吐く息まで濡れていく

欲しがってばかりいる

暗闇で待っている


ダメ出しをするのなら

イタいことしてやる

今じゃ立場は逆転


上になったり下になったり

ちょうだいなんて言ってないのに

深く速く潜って

身体だけ求める


★ここで時間を止めて

どうか今をとめて

愛はもうないけれど


ここで終わりにしないで

せめてそのままでいて

愛は戻らなくても

その腕を解かないで★



脇役 one of them

バカみたいに黙って

お利口に待ってる


愛のプリズナー

いつだって変わらない

舐めるように見回して


上も下も味わい尽くして

波が引いたらもう一度

重低音のビートで抉れば

目の裏に走る閃光





 どうかなあ?徳ちゃんの歌っている曲のイメージに合ってるといいのだけれど。いやあ、こんなもの訳して、朝からホントに楽しかったわ。てか朝から訳すなよこれを(苦笑)。


 ③の、I know you wanna give it to me.((あなたは私に)あげたいと思ってるんでしょ) ってわざわざ言うってことは、「ちょうだいなんて言ってないのに」ってことだよね、とか、⑥の例のblow jobに関する辺りは、「上も下も」という言葉を使うことで処理できた、と自分では思っている、がw 

 would you+動詞の原型~?なんて、<依頼>の表現「~してくれませんか」だからね。頼んでるんだよねここw ちなみにこのwould youは、次の(and) give me good~にも引っかかってる。2つ頼んでる。もうどうしようって思って相当悩んだよw


 サビ&タイトルのDon’t let me downというのは直訳すればもちろん「がっかりさせないで」という意味であり、つまりはまあ、満足させて欲しいという意味で使っているんだろうとは思う。

 でもさ、この歌詞さ、よく読むと意外に深いんだよね。性愛を歌っているように見せながらも、実はこの2人の愛情という関係は破綻していると。サビにあるように、our love is gone awayな訳よ。myでもなくyourでもなく、ourだからね。be goneというのは受動態に見えるけど、comeやgoのような完全自動詞が「be+過去分詞」の使い方をする時は、意味は完了なのよね。だからもう、「終わってしまった」と。で、終わったはずの2人がセックスだけしている、みたいなシチュエーションだと解釈した場合のDon’t let me downだから、「せめて身体くらいは満足させてよ」って意味で言ってるとも考えられるんだけど、このサビでこの歌詞が出てくるってことはさ、私的には、つまりはこの、絶頂のままでいさせて=downさせないで、じゃないかと思った訳。身体=セックスのことだけじゃなくて、気持ちの問題。今のままでいさせて、というさ。だってさ、愛が終わってんのにセックスするってことは、未練があるってことじゃん?多分双方に。身体が離れ難いように、気持ちも離れがたいと思っていると。でも関係はもう終わってる。どうしようもないもどかしさがある。だから、時が止まってしまえばいいのに、と。








 この曲を歌う徳ちゃんの声はどっか切ないのよね、と勝手に思ってるんだけどさ。勢いだけじゃない切なさがあるのよ。ってあれ?このフレーズ、どっかで使ったな最近。同じこと言ったっけ、Sensationのアルバム語った時。私の語彙が貧困なせいか。

 でもさあ、この、哀愁というか、センチメンタルってのは、大事じゃない?少なくとも私には大事、というかこれは私のツボなんだろうな(笑)。


 こんだけ文法的にもツボがあるのだから、テキストに使えそうなもんだけど、いやいや、じゃあ内容は?って聞かれると困るレベルなので、やっぱし教材としては却下だな(笑)。でも、誰か聞いてこないかな、この歌詞の解釈について。絶対ないけど。


 動画がないのが寂しいけど、これは徳ちゃんのバージョンを聞いて頂きたいので、ぜひiTunesなどでチェックを。







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